Wi-Fi 6E 到来!分かりやすく解説します


[速報] Wi-Fi 6Eルーター フラッグシップモデル、2023年春 発売予定


Wi-Fi 6E とは?

Wi-Fiで利用できる周波数帯に 6GHz帯 が追加

無線通信に利用する電波には、様々な周波数があります。複数の端末が同一の周波数を使用すると混信してしまうため、国が用途ごとに使って良い周波数を定めています。Wi-Fi(無線LAN)においては、2.4GHzと5GHzが使えるように定められていました。しかし、Wi-Fiの利用が拡大したため、2022年9月、ついにWi-Fiで6GHzも利用できるよう法律が変更されました。

コラム:使える周波数帯が増えると通信容量が増える!

無線通信は、たくさんの周波数帯を利用することで、たくさんの信号を送信でき、高速通信が可能になります。また、たくさんの周波数帯が選択できれば、近くに同じ周波数帯で通信しようとする端末があっても、別の周波数帯を選んで通信することができ、干渉を避けることができます。使える周波数帯が増えれば、総じてスループットの向上を見込むことができるようになります。

6GHz帯を利用できるWi-Fi規格が「Wi-Fi 6E」

Wi-Fiで6GHzの周波数帯を利用する場合、通信方法は Wi-Fi 6Eを利用します。Wi-Fi6EのEは、Extend(拡張)のEです。高速規格Wi-Fi 6(802.11ax)による通信方法を、6GHz帯に適用して通信します。Wi-Fi 6は、2022年9月現在、最新で最速の通信方法であるため、6GHz帯の周波数と組み合わせて最も快適な通信環境が期待できます。高速規格802.11ax × 新周波数6GHz帯で、新しくなった快適なWi-Fi環境を楽しみましょう。

Wi-Fi 6 (802.11ax)について詳しくはこちら


Wi-Fi 6E のメリット

追加された周波数帯

日本では、2022年9月時点で、5925~6425MHz帯(500MHz幅)の帯域が追加されました。このため、たとえば5GHz帯では160MHzのバンド幅で2本のチャンネルが選択できましたが、6GHz帯では3本のチャンネルが選択できるようになりました。選択可能なチャンネル数が増加し、より快適な通信が期待できるようになりました。
※ 6425~7125MHz帯(700MHz幅)の帯域は日本では追加されていません。(2022年9月現在)

①混雑や干渉が少なくなる

遅い車がいないのでスピードが出せるイメージ

6GHz帯におけるWi-Fi通信は、高速なWi-Fi 6Eによる接続のみです。このため、2.4GHz帯や5GHz帯のように、通信速度の遅い端末に通信を占有されて低速になるおそれがありません。また、新たに開放された帯域のため空いている周波数帯であり、干渉を受けにくく速度も低下しにくいことが期待されます。端末が多数存在すると考えられるマンションや住宅地で、通信が快適になるかもしれません。

画像はイメージです。

説明は理論上の話であり、実際の通信速度は製品や環境に依存します。

②DFSによる待機時間なし

横断歩道がなく一時停止が不要のイメージ

DFSとは、「Dynamic Frequency Selection(動的周波数選択)」の略です。5GHz帯では、気象レーダーや航空レーダーなどのレーダー波が利用されていますが、Wi-Fiルーターがこれを検知した場合は、チャンネル移動すると共に移動先にもレーダー波がないことを確認するため60秒間Wi-Fiを停止して監視しなければなりません。この仕組みをDFSといいます。5GHz帯ではチャンネルにより通信が途切れてしまうことがありますが、6GHz帯ではレーダー波は利用されていないため、DFSの待機時間による通信切断は発生せず、より快適な通信が期待できます。

画像はイメージです。

説明は理論上の話であり、実際の通信速度は製品や環境に依存します。

③高速伝送の選択肢が増える

6GHz帯の車線が増えて走行する道路を選びやすいイメージ

Wi-Fi 6Eでは、2.4GHz帯、5GHz帯に加えて6GHz帯が加わり、通信時のチャンネルの選択肢が増えました。たとえば、5GHz帯では160MHz幅の高速通信は2本のチャンネルからしか選択できませんでしたが、6GHz帯の追加により、160MHz幅の高速通信を新たに3本のチャンネルから選択できるようになっています。Wi-Fi 6Eでは、通信時のチャンネルの選択肢が増えることで、干渉が少ないチャンネルを選びやすくなり、より快適な通信が期待できるようになりました。

画像はイメージです。

説明は理論上の話であり、実際の通信速度は製品や環境に依存します。


Wi-Fi 6E と以前のWi-Fiの比較

Wi-Fi 4 Wi-Fi 5 Wi-Fi 6 Wi-Fi 6E
規格リリース年 2009年 2013年 2019年 2020年
規格名 IEEE802.11n IEEE802.11ac IEEE802.11ax
最大通信速度 600Mbps 6.9Gbps 9.6Gbps
周波数 2.4GHz帯/5GHz帯 5GHz帯 2.4GHz帯/5GHz帯 6GHz帯
帯域幅 20MHz/40MHz 20MHz/40MHz/80MHz/160MHz


Wi-Fi 6E 対応機器

WNR-5400XE6、WNR-5400XE6/2S のご紹介

Wi-Fi 6E対応、2.4GHz/5GHz/6GHzの3つの周波数帯に対応したトライバンドルーター

本商品は、一般的に普及している2.4GHz帯、5GHz帯のほか、新しい6GHz帯のWi-Fiを同時に使えるトライバンドルーターです。従来の機器と接続しながら、新しく使えるようになったWi-Fi 6E対応機器とも同時接続が可能です。

無線スループットが約1.4倍に向上

Wi-Fi 5(11ac)ルーターを、本商品に置き換えることで、無線スループットの向上が見込めます。従来機種WSR-2533DHPLS(11ac世代)を、本商品に置き換えた場合、5GHz帯および6GHz帯で、理論値比較で約1.4倍の速度となります。

※1:表示の数値は理論上の最大値であり、実際の転送速度を示すものではありません。
※2:理論値
※ 6GHz帯で通信するためには、端末も6GHz帯の通信に対応している必要があります。

家のすみずみまでつながる、EasyMesh対応!

「Wi-Fi EasyMesh™」はつなぐだけで親機と中継機同士が互いに通信しあい、網目(メッシュ)状にネットワークを構築する、Wi-Fiの仕組みです。それぞれの機器がつながりあい、メッシュ状にネットワークを広げていくことで、大きな家や複雑な家でも、すみずみまで快適なWi-Fiを最適化するWi-Fi Alliance®の標準規格です。

※ 2022年9月現在、「Wi-Fi EasyMesh™」で6GHz帯がサポートされていないため、コントローラーとエージェント間を6GHz帯で接続することはできません。
※ 独自技術により6GHz帯通信対応端末を本商品に6GHz帯で接続することは可能です。(特許出願中)

見える場所に置けるすっきりデザイン

ケーブルをすっきりと配線できるデザインにしたことで、ご家庭の真ん中にも気兼ねなく設置できます。壁掛けにも対応しています。

商品ページはこちら


Wi-Fi 6E 接続検証済み端末

ルーター・端末間で、正常にWi-Fi 6E の 6GHz帯通信ができることを確認した端末の一覧です。

最終更新日:2023年3月17日

カテゴリー メーカー ブランド・シリーズ 備考
パソコン VAIO株式会社 VAIO® SX12 : VJS125シリーズ VAIO株式会社様のご協力により「WNR-5400XE6」と相互接続検証を実施(2022年11月)。詳細はこちら
VAIO® SX14 : VJS145シリーズ
VAIO® S15 : VJS155シリーズ
VAIO® Pro PJ : VJPJ22シリーズ
VAIO® Pro PK : VJPK22シリーズ
VAIO® Pro PH : VJPH23シリーズ
NECパーソナル
コンピュータ
株式会社
LAVIE N15 自社接続検証実施済み。
LAVIE Direct N15
VersaPro, VersaPro J タイプVD-E
VersaPro, VersaPro J タイプVX-E/VL-E
VersaPro, VersaPro J タイプVG-D
レノボ・ジャパン
合同会社
ThinkBook 13s Gen4 自社接続検証実施済み。
Apple Japan
合同会社
MacBook Pro 14インチ・16インチ(2023年発売モデル) 自社接続検証実施済み。
Mac mini(2023年発売モデル)
スマートフォン ソニー株式会社 Xperia 1 IV 自社接続検証実施済み。
Xperia 5 IV
グーグル合同会社 Google Pixel 7 自社接続検証実施済み。
Google Pixel 7 Pro



関連情報

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