GIGAスクール構想の実現

GIGAスクール構想の概要

GIGAスクール構想の実現

新学習指導要領の全面実施(小学校 2020年~、中学校 2021年~)が迫る中、学校のICT環境整備/活用が遅れており、また自治体間の格差も発生。
その課題の解決のために昨年「GIGAスクール構想の実現」に向けて、下記の補正予算が閣議決定されました。

文部科学省の資料より

・Society 5.0時代を生きる子供たちにとって、教育におけるICTを基板とした先端技術等の効果的な活用が求められる一方で、現在の学校ICT環境の整備は遅れており、自治体間の格差も大きい。令和時代のスタンダードな学校像として、全国一律のICT環境整備が急務

1人1台端末及び高速大容量の通信ネットワークを一体的に整備するとともに、平行してクラウド活用推進、ICT機器の整備調達体制の構築、利活用優良事例の普及、利活用のPDCAサイクル徹底等を進める。多様な子供たちを誰一人取り残すことのない、公正に個別最適化された学びを全国の学校現場で持続的に実現させる。

① 校内通信ネットワークの整備
希望する全ての小・中・特支・高等学校等における校内LANを整備加えて、小・中・特支等に電源キャビネットを整備 1,296億円
※令和元年度補正予算
② 児童生徒1人1台端末の整備
小・中・特支等の児童生徒が使用するPC端末を整備 1,022億円
※令和元年度補正予算
校内LAN整備の標準仕様

「GIGAスクール構想」に基づく、校内LAN整備の標準仕様を提示

工事が必要となるケーブルはカテゴリー6A以上対応

ハブやルーター、スイッチ類は、将来の市場展開に応じた容易な更新を可能とすることを念頭に、1Gbpsの普及モデル

クラウド活用はもとより、大容量の動画視聴やオンラインテストをストレスなく行えること

校内LAN整備と同時に行われるクラウド環境等構築、電源キャビネットの整備

(令和元年12月19日 文部科学省「GIGAスクール構想の実現パッケージ」より)

学校での利用時に有効なバッファローの無線LANの特長

トライバンド、バンドステアリングなどによる「安定した通信環境」

生徒の理解を助ける動画コンテンツ導入では、同時に接続する端末が増えると帯域が不足し、再生待ちや動画の停止が発生してしまいます。トライバンド対応機器では、2系統の5GHzと1系統の2.4GHz、合計3つの帯域で同時通信が可能。端末を適切な帯域に分散させるバンドステアリングで、トラフィックをコントロールできます。
一人一台端末環境での多台数接続時にも安定した通信環境を可能にしました。

対応機種:WAPM-2133TR



授業中の無線LAN停止を防ぐ「DFS障害回避機能」

「DFS(Dynamic Frequency Selection)」による無線LAN停止を回避するため、レーダー監視専用アンテナを搭載。干渉しないチャンネルを常に監視し把握することで、レーダー波を検知した際に、瞬時に干渉しないチャンネルへと自動的にチャンネル切り替えを行います。
干渉が少なく通信速度の速い5GHz周波数帯を、授業で使用しても、無線LAN停止による中断がありません。

対応機種:WAPM-2133TRWAPM-2133RWAPM-1266RWAPM-1266WDPRA

DFSとは

DFSとは、「Dynamic Frequency Selection(動的周波数選択)」の略。5GHz周波数帯のW53, W56で気象・航空レーダーなどの干渉があった場合、アクセスポイント側が干渉のないチャンネルに退避する仕組み。干渉を検出した場合、従来のアクセスポイントでは60秒以上電波を止める必要がある為、授業に支障があると考えられています。



通信のタイムラグを解消して生徒の集中力を切らさない「公平通信制御」

接続しているすべてのタブレットが均等に通信できるように速度を自動制御し、安定した無線LAN環境を実現します。すべての端末で無駄な待ち時間や動画の停止がないため、生徒の集中力を切らすことなく授業をスムーズに進めることができます。

対応機種:WAPM-2133TRWAPM-2133R



構築も運用も簡単、ネットワーク統合運用管理ソフトウェアで無線LANもスイッチもまとめて運用管理

教育委員会が地域の学校をまとめて管理。足並みをそろえてICT活用を推し進めることで、安定した学力と教育レベル向上の期待ができます。
バッファローの無線LANアクセスポイントでは、ネットワーク管理ソフトウェア「WLS-ADT/LW」によって、各学校のアクセスポイントへの接続台数や利用状況の把握、障害の状況など、トラブルの状態も即座に知ることができ、迅速な対応が可能になります。


画像転送も活用スタイル/環境に応じて利用可能

電子黒板などのディスプレイにネットワーク対応HDMI変換アダプター「LDV-HDA」を利用することで、手元のタブレットやPCの画面を簡単にディスプレイに投影することができます。授業に電子黒板やタブレットを活用した教育現場でのICT活用を大幅に快適にします。

YouTubeで「ネットワーク対応HDMI変換アダプターLDV-HDAと電子黒板でできる事 」公開中

学校丸ごと無線化可能、屋外対応無線アクセスポイント

離れている校舎同士や体育館など、点在する各施設は屋外用無線LANアクセスポイントを軒下に設置することで、ネットワーク化。
ケーブル敷設工事にかかる費用や専用線の高価なリース料金に比べて、屋外無線LANは低コストで実現でき、ランニングコストもかからないので安心です。体育館や校庭での屋外授業など、様々なシーンで無線ネットワークを活用できます。

対応機種:WAPM-1266WDPRAWAPM-1266WDPR

校庭でも屋外無線アクセスポイントで、広いエリアをカバー

屋外のシビアな電波環境でも安定した通信でICT授業をサポート

屋外で、Wi-Fi以外の機器から出る干渉波を自動で検知し、干渉しないチャンネルへ変更することで、快適な通信を維持。
さらに、「DFS障害回避機能」により、外部からの干渉を受けにくい5GHz帯の通信環境を構築。授業の進行を妨げません。

校庭における無線到達距離測定

校庭面積約6,000m2(生徒数480人相当の中学校)を縦・横に3分割

約100m先で60Mbps程度のスループットを実現。 利用可能チャンネルが少ないため、外来波による速度低下を考慮する必要があり、特に宅地等に校庭が近い場合、干渉の可能性があります。

約100m先でも100Mbps以上のスループットを実現。防災用途等で利用する場合には、外来波の影響が少ない5GHz(11ac)の利用をおすすめします。

測定環境

使用機器

アクセスポイント:WAPM-1266WDPR(添付アンテナ 2×2)
子機:NEC VersaPro VK15D/SQ-R(内蔵アンテナ 2×2) 

無線設定

2.4GHz(使用チャンネル 7+11Ch、IEEE802.11n、40MHz)
5.6GHz(100~112Ch、IEEE802.11ac、80MHz)

測定方法

IxChariot にてAP→子機の通信30秒間のスループットを測定



規模や目的に合った無線LAN環境の設計

教室内への設置

1人1台環境を見据え、デジタル教科書時代に備えた通信環境

各教室にそれぞれ設置することで、速度や安定性を確保。
将来のリッチデータ活用にも対応できます。

タブレット授業を支える無線LANのインフラは、クラス40人と先生の端末が同時に通信できる安定性と、端末ごとに偏りのない通信制御など、円滑な授業を進めるために必要な機能に加え、将来さらに増大が予想される授業の通信データにも対応することを見据えた機器選択が重要です。

2020年以降の通信量増加にも、余裕をもって対応できる環境

デジタル授業での通信データは、デジタル教科書やオンデマンド授業の導入などで大幅な増加が予想されます。バッファローの無線LANアクセスポイントは、広帯域を実現するトライバンド対応など、より長期的にスムーズな授業を支援します。


廊下への設置

災害時活用も想定した廊下設置で、2教室をカバー

1台で2教室分の授業にも、安定した通信が可能。効率よく設置することで、導入予算の低コスト化を実現できます。

教室数の多い場合にも、効率的な無線LAN整備

教室数の多い学校など、予算面や活用頻度を考慮した、効率的な通信環境を構築することも可能です。
バッファローの無線LANアクセスポイントは、1台で2教室分のタブレット授業に対応できます。

災害時の通信手段としての提供で補助金の活用

学校が災害時の避難場所となる想定で通信手段を提供する場合、廊下設置の無線LANアクセスポイントは、総務省が推進する「公衆無線LAN環境整備支援事業」の補助金交付の対象となります。



ご活用いただける機器

転載:文部科学省「GIGAスクール構想の 実現パッケージ」から

① 無線アクセスポイント/コントローラー

② 拠点ルーター

③ 基幹スイッチ

④ PoE/フロアスイッチ

⑤ エッジスイッチ

⑥ LANケーブル(Cat6A)他アクセサリ

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