職員の業務効率化を目的に、インターネット接続系のWi-Fi利用を可能に。 クラウド型の認証サービスとの組み合わせでセキュアなWi-Fi環境を構築

加茂市役所は職員の業務効率化を図るため、多くの業務で使用するインターネット接続系端末のWi-Fi移行を目指してネットワーク整備を実施。バッファローのネットワーク機器と株式会社ソリトンシステムズの「OneGate」「NetAttest EPS-edge」の組み合わせによる電子証明書を用いたセキュアな環境を構築しました。

職員一人ひとりにノートPCなどが割り当てられ、現在は合計で約250台がWi-Fiに接続。自席以外でも端末を用いた業務が可能になり、打ち合わせのペーパーレス化やコスト削減をはじめ、さまざまな場面で業務効率化が進んでいます。

加茂市役所では、多くの業務をインターネット接続系で行っていました。しかし有線LAN接続のため、ネットワークを利用できる場所が自席や一部の会議室などに限定。移動のたびにケーブルの差し直しと設定作業で手間と時間がかかるため、ノートPCの持ち運び自体が普及しておらず紙の資料を用いた会議がほとんどでした。

新潟県加茂市 政策推進課 係長 小栁 真人氏（以下、小栁氏）は、「インターネット接続系のWi-Fi利用によって業務効率化を図りたいと考えました。その際、自治体へのWi-Fi導入という点に鑑み、特にセキュリティーを重視しました。」と話します。

そこで、加茂市役所では「WAPM-AX8R」とRADIUSサーバーの役割を果たす株式会社ソリトンシステムズの「OneGate」および「NetAttest EPS-edge」を用いて、電子証明書によるセキュアな通信環境を構築。Wi-Fi接続する際には、市役所内に設置した「NetAttest EPS-edge」を経由してクラウド上の「OneGate」が電子証明書を発行し、IEEE 802.1X認証できるようにしています。

施工・設計・設定を担当した北陸電々株式会社 営業部 齋藤 亘氏は「バッファローの『WAPM-AX8R』はIEEE 802.1X認証に対応しており、ソリトンシステムズの『OneGate』『NetAttest EPS-edge』との相互動作確認もできています。またWi-Fi構築後の長期運用を見越してWi-Fi 6（11ax）対応機種を提案しました。」と話します。

小栁氏は「共有ファイルサーバーとの組合わせにより、打合せ用資料のペーパーレス化が進み、会議の準備にかかる時間を削減できています。また、フロアを移動するたびに有線LANを差し直す手間がなくなったことで移動に伴う不便さも解消されるなど、業務効率向上を実感しています。」と話します。