施設内に「WAPM-AX4R」を、屋外にも「WAPM-1266WDPR」を設置し、院庭や離れも含めた全院でWi-Fiの利用が可能に。

日本赤十字社 茨城県支部乳児院 様

日本赤十字社茨城県支部乳児院(以下、日赤乳児院)は茨城県内に3つある乳児院の一つです。県央地域に位置する当院では、児童相談所からの依頼により、0歳から3歳までの乳幼児を24時間365日体制で養育しています。日赤乳児院では、およそ1年前に当院専用のネットワークを敷設し、電波調査のうえ適切な位置に「WAPM-AX4R」を設置。スマートフォンでWi-Fiの利用が可能になり、出退勤システムや電子カルテを導入するための準備が整いました。

導入先プロフィール(2025年7月現在)

施設名

日本赤十字社茨城県支部乳児院

所在地

〒310-0914
茨城県水戸市小吹町2673-1

お客様インタビュー

日本赤十字社
茨城県支部乳児院
事務長
清宮 晴美氏

日本赤十字社
茨城県支部乳児院
総務係長
児島 明日香氏

既存の業務用ネットワークとは完全に独立した、施設独自のインターネット回線とWi-Fi環境を新たに導入。DXが進み業務負担の軽減・保育の質が向上。

概要

院舎全域にWi-Fi環境を整備

業務のDXへの準備が整った

電波調査で適切な機器を選定しDXに備える

日赤乳児院では、既存の赤十字ネットワークとは完全に独立した、施設独自のインターネット回線とWi-Fi環境を新たに導入しました。事前に簡易サーベイを実施したところ、建物の壁が厚く電波が減衰しやすいため、各所にアクセスポイントを設置。「ローミング支援機能」により、アクセスポイントの数が増えても、途切れることなくWi-Fiの利用が可能になり、職員の利便性が向上しました。出退勤システムや電子カルテなど、業務をデジタル化して効率化をはかる準備が整いました。

目標・課題

施設独自のWi-Fi回線を使いたい

日常業務の効率化が必要

業務のデジタル化で職員の負担を減らしたい

「これまで業務はほぼ全てアナログで効率が悪く、子どもが寝た後や休憩時間に健康状態などを記録するような、職員の負担が大きい状態でした」と日本赤十字社 茨城県支部乳児院 事務長の清宮 晴美氏は話します。そこで、デジタル化による業務効率化の手始めにICカードリーダーを利用する新しい出退勤システムと電子カルテの導入を検討。そのためにはWi-Fi環境の整備が急務でした。

業務用PC以外で使えるWi-Fiが必要

また、赤十字社のネットワークはセキュリティーに厳格な為、承認された業務用PCしか接続が許可されていません。そのため、保育士は子どもの様子を業務用スマートフォンから保護者に連絡するため、データ容量を気にせず自由に使えるWi-Fi環境の整備が望まれていました。

解決策

自由度の高いWi-Fiを新規に整備

ローミング支援機能を活用

忙しい職員が動きながら使えるWi-Fiを整備

施設内のどこにいても、スムーズに保護者へ子どもたちの写真や動画を送信したり、勤怠システムの各種申請が行えること、さらには電子カルテの導入を進めるにあたり、子どもたちから目が離せない職員が忙しく動き回りながらでも、時間や場所を選ばず電子カルテの入力ができるような接続の自由度が高いWi-Fi環境の整備が大切でした。

堅牢な院舎をローミング支援機能でサポート

そこで、堅牢なコンクリートの壁で仕切られた院舎のどこでもWi-Fiが繋がり、移動しても途切れることがないよう、簡易サーベイを実施。壁が厚く、電波が遮断されやすい構造の院社内でどこでもWi-Fiが使えるように、それぞれの室内に「WAPM-AX4R」を設置しました。また、同機器に搭載されている「ローミング支援機能」を活用することで、部屋から部屋に移動中でも通信が途切れることがなく、職員はあちこちに忙しく動き回りながらでも、Wi-Fiが使えるようになりました。

効果

Wi-Fiを活用でき保育の質が向上

DXによる業務効率化を後押し

自由度の高いWi-Fiを最大限に活用

堅牢な作りの建物に対応するため、廊下だけでなく、各部屋にアクセスポイントを設置。

「Wi-Fi利用が可能になり、業務用スマートフォンからでもデータ容量を気にせずに保護者と動画の共有ができるため、コミュニケーションが円滑になりました。また、子どもに動画配信サービスで興味に合わせた多彩なコンテンツを見せられるなど、保育の質も向上しました。」と総務係長 児島 明日香氏は話します。また、Wi-Fiの導入により、職員の福利厚生の充実や、電子カルテ導入などDXの下地が整ったことで、ペーパーレス化も促進。出退勤システムにより勤怠管理負担が大幅に軽減され、職員の記録作業が電子化されることで、保育士の労働環境改善に繋がるインフラが整いました。

スマートフォンをWi-Fiに繋ぎながら移動しても、通信が途切れることのないよう、各部屋にローミング支援機能を搭載したアクセスポイント「WAPM-AX4R」を設置。庭を挟んだ別棟でもWi-Fiが使えるようにするため、屋外用の「WAPM-1266WDPR」1台を本院舎の外壁にを設置した。


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