PHSからスマホへの内線通話切り替えに伴いWi-Fi環境を強化。「ローミング支援機能」で移動中も快適に通話できる環境を構築。

オーエム産業株式会社 様

岡山県に本社を構えるオーエム産業株式会社(以下、オーエム産業)は、めっきをはじめとする技術開発や、自動車·電機製品のめっき加工を手がけています。同社は工場内の内線通話にPHSを使用していましたが、一部エリアでの電波不安定による通話切断や、折り返し対応の手間が負担となっていました。加えて、将来的なPHSサービス終了も見据え、内線通話のスマホ移行を決定。約60台のスマホと既存の端末を含めた約150台が安定して通信できるよう、Wi-Fi 6(11ax)対応の「WAPM-AX8R」などでWi-Fi環境を強化。「ローミング支援機能」を有効化し、移動中も通信が途切れることのない環境を構築しました。

取材協力:

コムパス株式会社

導入先プロフィール(2025年6月現在)

法人名

オーエム産業株式会社

所在地

〒700-0971
岡山県岡山市北区野田3丁目18番48号

お客様インタビュー

オーエム産業株式会社
代表取締役社長
工学博士
高見沢 政男氏

オーエム産業株式会社
事業本部
事業支援部
久山 尚子氏

Wi-Fi強化により、工場内の広範囲で安定したスマホ通話が可能な環境を構築。移動中も通信が途切れず、円滑な取引先との電話対応や業務連絡が可能に。

概要

約150台の端末が通信できる環境に

安定した通信環境で業務をサポート

内線通話のスマホ移行に伴いWi-Fi環境を整備

オーエム産業は内線通話としてPHSを使用していましたが、電波不安定による通信途切れなどの問題が発生。加えて、2028年のPHSサービス終了も見据え、スマホへの移行を決定しました。それに伴い、既存の端末を含めて約150台が工場内で快適に通信できるようバッファローのネットワーク製品を用いてWi-Fi環境の強化·拡張を行いました。

工場内の広範囲で快適な通信が可能に

階段や渡り廊下など、通信が不安定だった場所でもスマホが使え、取引先との電話対応や業務連絡が円滑に。また、「ローミング支援機能」で移動中も安定した通信を実現。監視カメラの無線化をはじめ、工場DXへの活用も期待されています。

目標・課題

社内の内線通話をスマホへ移行

必要最小限に限定されたWi-Fi環境

PHSのサービス終了に伴いスマホ内線に刷新

オーエム産業ではこれまで内線通話にPHSを利用していました。しかし、一部エリアでは電波が不安定で通話が頻繁に途切れる問題が発生。わざわざ電波の届く場所まで移動したり、固定電話からかけ直したりするなど、業務の手間が増え、従業員の負担も次第に大きくなっていました。

スマホの内線化に伴いWi-Fi接続エリアを拡張

オーエム産業株式会社 事業本部 事業支援部 久山 尚子氏は、「以前のWi-Fi環境は、限られた場所でのハンディー端末やパソコンの利用を前提に必要な範囲だけカバーしていました。スマホを内線として利用するには、工場内を広くカバーするWi-Fi環境が必要でした。」と話します。

解決策

多台数同時接続に強い機器を選定

最適設計で安定した電波強度を確保

約150台の端末が安定してつながる環境を構築

工場内の複数棟·複数フロア、総面積20,000㎡以上の広範囲に「WAPM-AX8R」29台でWi-Fi環境を整備しました。約60台のPHSをスマホに切り替え、さらにハンディー端末や従業員が工場内で持ち歩くノートパソコンなど既存の端末を含む約150台がWi-Fiに接続することを考慮して機器を選定。多台数同時接続にも耐えられることに加え、Wi-Fi6(11ax)対応による高速かつ安定した通信が可能であることを評価しました。

必要な場所にWi-Fi電波が届くよう綿密に設計

販売・施工を担当したコムパス株式会社の堀 成海氏は「階段の踊り場や渡り廊下も含めて電波調査を実施し、必要な箇所に電波が届くよう設計しました。」と話します。また、W i - F i 機器の管理は「WLS-ADT」を採用。広範囲にわたり設置したWi-Fi機器を死活監視できる体制を構築しました。

効果

円滑な取引先との電話対応・業務連絡

今後の工場DXに向けた布石に

業務効率化・従業員のストレス軽減に効果

機械音の届かない階段や渡り廊下でもスマホが使えるようになり、取引先との電話対応や業務連絡のやりとりが円滑に。また、「ローミング支援機能」の有効化により、工場内の移動中もスマホやノートパソコンの通信が安定するなど、業務効率化や従業員のストレス軽減にもつながっています。

新たなWi-Fi環境が工場DXの基盤に

工場内に29台の「WAPM-AX8R」を設置

オーエム産業株式会社 代表取締役社長 工学博士高見沢 政男氏は、「今後、監視カメラの無線化や設備の稼働状況の可視化などを検討しています。工場DXの推進に向けたインフラ基盤として新たなWi-Fi環境を活用していきたい。」と話します。

「WAPM-AX8R」を用いてWi-Fi環境を強化・拡張。工場内のほか、階段の踊り場や渡り廊下などスマホ利用を想定したうえで必要な箇所に電波が届くよう設計。「ローミング支援機能」により、移動中も安定した通信を維持できる環境を構築。


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