隣接する2つの大型公共施設に災害時の拠点機能を拡充。高セキュリティーで快適な公衆Wi-Fiを屋内外で利用できる環境を整備

滑川市総合体育センター 滑川市スポーツ・健康の森公園 様

年間の利用者数10万人を超える「滑川市総合体育センター」に併設して、平成26年に建設された「滑川市スポーツ・健康の森公園」。大会などが年間約50回開催されています。また両施設は指定緊急避難場所に指定されており、災害時拠点として支援物資の受入・分配やボランティアセンターの役割も担うことになります。災害時でも情報取得がスムーズに行えるWi-Fi整備は喫緊の課題でした。バッファローの「FREESPOT(フリースポット)」導入キットと無線LANアクセスポイントを用いて認証機能などで安全性の高い公衆Wi-Fiを構築しました。災害時には緊急時モードでパスワード入力不要のWi-Fi通信が可能です。

導入先プロフィール(2022年6月現在)

施設名

滑川市総合体育センター

所在地

〒936-0023 富山県滑川市柳原238

施設名

滑川市スポーツ・健康の森公園

所在地

〒936-0023 富山県滑川市柳原41-1

お客様インタビュー

滑川市役所
総務部企画政策課
デジタル化推進係
麻柄 浩太氏

「FREESPOT」導入キットと屋内外無線LANアクセスポイントで広範囲での多台数同時接続を可能に。災害時の拠点として地域の要となる施設へと変化

概要

災害に備え大規模施設にWi-Fiを整備

安全性の高い公衆Wi-Fiを屋外で実現

広範囲で利用可能な公衆Wi-Fiを構築

市民への健康促進を図る「滑川市総合体育センター」と「滑川市スポーツ・健康の森公園」。収容可能人数が多く、災害時の避難拠点としての役割も担います。利用者の利便性向上と災害時の機能拡充のためにバッファローの「FREESPOT」導入キットで公衆Wi-Fi環境を整備しました。

気軽に使えるセキュアな公衆Wi-Fi

認証機能やアクセスログの保存などができる、高いセキュリティー機器の導入ながら、回線費以外のランニングコストは不要。限られた予算の中で大規模な施設へ公衆Wi-Fiを整備し、施設利用者へ手軽に提供できるようになりました。

目標・課題

災害時拠点にWi-Fi整備が必要

施設利用者から公衆Wi-Fiの要望

災害時に利用できるWi-Fi環境が必要

災害時拠点になる公共2施設へのWi-Fi導入は以前から検討されていました。滑川市役所 総務部企画政策課 デジタル化推進係 麻柄浩太氏(以下、麻柄氏)は「大規模施設ゆえに導入費用が最大の壁でした。国の補助金申請には総務省が設けている機器要件を満たす必要があり、高い安全性とコスト抑制の両立が課題でした。」と話します。

総務省「公衆無線LAN環境整備支援事業」に定められる認証基準(不正利用防止)にかかる要件

来訪者が気軽に使える公衆Wi-Fiの整備

災害時にはスムーズな情報取得が重要となります。そのためにWi-Fi整備は欠かせません。一年を通して大会などが開催される同施設では、平時においても以前から学生を中心に施設利用者の公衆Wi-Fiを望む声が寄せられていました。

解決策

「 FREESPOT」導入キットを選択

屋外や直射日光に対応した機器を導入

初期費用だけで利用可能な「FREESPOT」を採用

大規模な公衆Wi-Fiサービスの導入ではコストが課題でした。麻柄氏は「整備費約500万円の見積もりがあった一方、『FREESPOT』導入の試算は約300万円。ランニングコスト不要で大幅に費用を抑えつつ、十分な公衆Wi-Fi環境を整備できました。」と話します。

屋外用無線LAN機器で広範囲利用を可能に

直射日光が当たる場所でも設置可能な「WAPM-1266WDPRA」を導入

利用者からは屋外休憩スペースで公衆Wi-Fiを望む声もありましたが、専用回線を引くには新たな費用が必要となります。管理棟のネットワークをそのまま利用し、直射日光に強い屋外用無線L A Nアクセスポイント「WAPM-1266WDPRA」とリピーター機能(WDS)により広範囲でWi-Fiをつなげました。

効果

Wi-Fi整備で避難拠点機能を拡充

利便性向上で地域活性化にも期待

災害発生時にWi-Fiの活用で減災を目指す

「FREESPOT」導入と無線LAN機器の複数設置で総合体育センターメインアリーナの観覧席をカバーし、隣接する柔道場や剣道場での接続も可能にしました。災害時は「緊急時モード」へ設定することで、避難者にパスワード不要なWi-Fi環境を提供できます。

成功例として他施設への公衆Wi-Fi導入を後押し

同市では大規模施設への公衆Wi-Fi整備の成功例ができたことで、今後同様の施設にも公衆Wi-Fi導入を加速する方針です。新規の導入だけでなく、既存の公衆Wi-Fiサービスから、コストパフォーマンスに優れた「FREESPOT」への切り替えも検討しています。「さらに多くの地域で安全で安定した公衆Wi-Fiを提供することで利便性の向上を目指し、地域の賑わいを創生させていきます。」と麻柄氏は話してくれました。

滑川市総合体育センターには、緊急時モードに対応している「FREESPOT」導入キット「FS-M1266」を設置。滑川市スポーツ・健康の森公園の管理棟と休憩所周辺は屋外対応モデル「WAPM-1266WDPRA」をそれぞれ設置。


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