各居室に設置した高精度ベッドセンサー「ANSIEL」の通信に、相互動作確認済みの無線LAN機器を施設内全域に設置。転倒事故防止、入居者の睡眠の質向上を実現

株式会社さわやか俱楽部 様

株式会社さわやか倶楽部(以下、さわやか倶楽部)は、入居者が社会から必要とされていることを感じられるような「生きがいづくり」に尽力し、「慈愛の心、尊厳を守る、お客様第一主義」を基本理念に掲げる高齢者介護施設の運営会社です。2022年10月現在、全国128か所の介護付・住宅型有料老人ホーム、サービス付高齢者向け住宅などを運営しています。入居者の転倒事故を抑えたいと考えていた同社では、積水化学工業株式会社(以下、積水化学工業)が提供する見守りセンサー「ANSIEL(アンシエル)」の導入を実施。「ANSIEL」の通信に必要な無線LAN機器として、相互動作確認済みの「WAPM-1266R」を導入しました。

取材協力

積水化学工業株式会社

導入先プロフィール(2022年10月現在)

法人名

株式会社さわやか俱楽部

本社所在地

〒802-0044
北九州市小倉北区熊本2丁目10番10号 内山第20ビル

導入先施設

さわやかあま館

施設所在地

〒490-1112
愛知県あま市上萱津大門11番

お客様インタビュー

株式会社さわやか倶楽部
取締役 運営部長
石本 将宏氏

マットの下に敷くだけで起上検知・在床管理が可能な見守りセンサー「ANSIEL」そのデータ通信に相互動作確認済みの「WAPM-1266R」で施設内全域をカバー

概要

転倒リスクを減らす「ANSIEL」導入

転倒事故の大幅減少

転倒防止のために見守りセンサー「ANSIEL」導入

さわやか倶楽部では、一部の施設でフロアセンサーを採用していましたが、入居者の転倒に職員が間に合わないことが多くありました。そこで、積水化学工業の起き上がり始めから平均5秒程度で検知可能な見守りセンサー「ANSIEL」を導入しました。

転倒事故が約4分の1程度にまで減少

「ANSIEL」の通信に必要な無線LANアクセスポイントとして、積水化学工業と相互動作確認済みの「WAPM-1266R」を導入しました。導入前は多いときで1施設あたり月間約7~8件あった転倒事故は、約4分の1程度まで減ったといいます。

目標・課題

「 ANSIEL」で転倒リスクを減らしたい

在床管理で睡眠の質を向上させたい

転倒防止には検知速度が速いセンサーが必要

入居者の足が床についてから検知するフロアセンサーでは、職員が駆け付けたときには入居者がすでに転倒しているケースが多々ありました。そこで、ベッドに敷くタイプの見守りセンサーを検討しはじめ、検知速度の検証デモなどを行った結果、積水化学工業の「ANSIEL」が選ばれました。

睡眠の質向上のために在床管理も行いたい

「安否確認時の入室音などで入居者が起きてしまうと翌日の活動に支障が出るうえ、将来的な健康面でも決して良いとは言えません。可能な限り巡回を減らしたいと考え、『ANSIEL』の導入を決めました。」と、さわやか倶楽部 取締役 運営部長 石本 将宏氏(以下、石本氏)は語ります。「ANSIEL」で起上検知・在床管理を行うにはWi-Fi環境が必要なため、施設全域で安定通信できるWi-Fi環境が必要でした。

解決策

相互動作確認済み機器を選定

グループ会社との連携も決め手に

相互動作確認済みの無線LAN機器の選定

入居者がベッドから起き上がるときに職員がすぐに駆け付けることができるように、「ANSIEL」を各部屋に設置。それに伴い館内全域にWi-Fi環境を構築し、パソコンやスマートフォンから起上検知・心拍・呼吸の一括把握を可能としました。無線LANアクセスポイントには、積水化学工業とバッファローの両社で相互動作確認済みの「WAPM-1266R」が選定されました。

グループ会社と協力して行う調査や工事も魅力

積水化学工業 ANSIELグループ 営業企画リーダー 和田 篤氏(以下、和田氏)は、「バッファローは、グループ会社である株式会社バッファロー・IT・ソリューションズと連携した調査や工事も行ってくれるため、ユーザーへスムーズにサービス提供できる安心感があります。」と言います。

効果

睡眠の質向上、業務効率化に貢献

入居者のやりたいことができる環境を

巡回を減らすことで職員の業務効率化にも繋がる

「A N S I E L 」は1 部屋に1 台設置しており、「WAPM-1266R」 1台あたり、約4部屋をカバーしています。さわやか倶楽部 さわやかあま館 施設長木下 誠氏は、「巡回の回数を減らしても『ANSIEL』で入居者のおおよその状態を把握できるため、入居者の睡眠の質向上だけでなく、職員の業務効率化にも繋がっています。」と話します。

生活面だけでなく心の介護も行っていきたい

「ANSIEL」の通信に使う「WAPM-1266R」は、4部屋に1台の間隔で廊下天井に設置

石本氏は「職員の業務効率化により、生活面の介護だけでなく、入居者の望むことができる環境を提供し、心の介護も行えるようにしていきたいです。」と話します。

積水化学工業「ANSIEL(アンシエル)」のネットワーク構成の一例。ベッドセンサーの導入箇所・数量にあわせたWi-Fi環境を、相互動作確認済みのバッファローの法人向け無線LANアクセスポイントで構築。Wi-Fi環境を整えることで、職員はベッドセンサーが検知した起上検知・心拍・呼吸の情報を遠隔で確認できるようになる。


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