用途別に回線のセグメントを分け、クラウド活用を支えるセキュアな環境を構築。法人向けルーターで情報漏洩対策も万全に保険証のオンライン資格確認の備えも

医療法人アルカディア・イースト 舟石川ひふみみクリニック 様

医療法人アルカディア・イースト 舟石川ひふみみクリニック(以下、舟石川ひふみみクリニック)は、皮膚科と耳鼻科で専門性の高い医療を提供する地域密着型の医院です。2022年10月に開業した同院では、院内ネットワークを第4のインフラとして見なし、重点的に整備。安定した通信基盤を活用し、クラウド型の電子カルテシステムやキャッシュレス決済、来院者用のWi-Fiなどを積極的に導入し、効率的な医療サービスを実現しました。2023年4月から義務化されるオンライン資格確認や電子処方箋などの早期導入を見据えて準備を行い、新しい医療体制への迅速な対応を目指しています。

取材協力:

株式会社トキワ

導入先プロフィール(2022年12月現在)

導入先

医療法人アルカディア・イースト
舟石川ひふみみクリニック

所在地

〒319-111
茨城県那珂郡東海村舟石川689-1

お客様インタビュー

医療法人アルカディア・イースト
舟石川ひふみみクリニック
院長
貞安 令 氏

オンライン資格確認導入も見据えた、院内のネットワーク環境を構築。
クラウドのフル活用で患者本位の医療サービスを実現

概要

多用途対応の通信網で医療を効率化

VLAN機能によるセグメント分岐

病院運営を支える堅ろうなネットワーク基盤

2022年10月に新規開業した舟石川ひふみみクリニックは、院内全域をカバーする堅ろうなネットワークを構築。クラウド型の電子カルテシステムやオンライン診療など、効率的な医療サービスを提供する基盤として活用しています。

情報セキュリティーを担保し、新制度に対応

ネットワークを仮想的に切り分けるVLAN機能を設定し、機微な医療データの保護とクラウド活用推進の両立を実現。キャッシュレス決済や来院者用のWi-Fiの導入により、来院者の利便性を向上させています。合わせてオンライン資格確認や電子処方箋の早期導入に向けて準備しています。

目標・課題

医療業務と患者向けWi-Fiの両対応

オンライン資格確認とクラウド対応

医療データも来院者向けWi-Fiも扱える通信網を

舟石川ひふみみクリニック 院長の貞安 令氏(以下、貞安氏)は「病院にとってネットワークは水道、ガス、電気に次ぐ第4のインフラです。電子カルテの機密情報から、来院者用Wi-Fiまで扱う堅ろうな通信網が必要でした。」と話します。

クラウド活用とオンライン資格確認の対応

ポスト・コロナ時代に新規開業した同院は、効率的な医療サービスの提供のためクラウドベースの電子カルテやオンライン診療、来院予約、決済、勤怠管理システムの導入を目指しました。導入義務化が実施される見通しの、オンライン資格確認に対応する必要もありました。

解決策

集約的な死活監視による安定性確保

セグメント分岐で情報漏えいを抑止

VPNルーター導入、情報管理はVLANで厳格化

オンライン資格確認の導入に向け、バッファローの法人向け機器を採用。スマートスイッチ「BS-GS2024」「BS-GS2024P」のVLAN機能で、電子カルテシステムやファイルサーバーとして利用するNASを扱う医療用セグメント、決済端末や監視カメラ等を扱う業務用セグメント、来院者向けWi-Fi用のセグメントに分けることで、情報漏えい対策を実現しました。

BCP対策を意識し、集約的な監視体制を整備

施工と保守管理を担当した株式会社トキワは、5年間の長期保証が付帯する点と、遠隔での集中管理できる点を評価し、バッファロー製品を選定しました。リモート管理サービス「キキNavi」で、無線LANアクセスポイント、VPNルーター、スマートスイッチ、NASを一元管理し、障害時に遠隔で状況を把握して、迅速な復旧に臨める体制を整えました。

効果

視覚資料による丁寧な診察が可能に

ひとりひとりに合わせた医療の実現

豊富な視覚的資料を用いた丁寧な診察を実現

環境整備により、クラウド型の電子カルテシステムなどを集約的に管理する体制が整い、付随業務の負荷軽減につながりました。さらに、診察時にはカメラ映像や視覚的資料をモニターで示すなど、インフォームドコンセントの充実により来院者が理解しやすい、親身な説明を行えるようになりました。

ネットワーク整備が医療・事務の無駄を削減

スマートスイッチのVLAN機能で2つの回線を3つのセグメントに切り分けている

ネットワーク整備の恩恵は、オンライン資格確認による負担軽減だけにとどまりません。貞安氏は「服薬歴や健康診断の結果を医師が確認し、必要な医療処置をより迅速に提供しやすくなります。」と期待を示します。

セキュアなネットワーク環境を構築するためVPNルーター「VR-U500X」を設置。情報漏えい対策にスマートスイッチのVLAN機能を活用し、電子カルテシステムや院内向けファイルサーバー(NAS)を扱う医療用回線専用と、決済端末や監視カメラ等を扱う業務用、来院者向けWi-Fi用の3セグメントに分けた環境構築を実施


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