Wi-Fiの安全を守るセキュリティー

Wi-Fiを利用するにあたって、インターネット犯罪の被害にあわないためにセキュリティーの設定が必要なことはご存知ですか?
ここでは、セキュリティーの種類と役割をケーススタディを交えて紹介いたします。

Wi-Fiにセキュリティーが必要なワケ

セキュリティーなしの場合

セキュリティーなしの場合

セキュリティーが設定されていないWi-Fi(無線LAN)は、オープンネットワークと呼ばれ、電波が届く範囲であれば誰でも接続できてしまいます。

自宅のWi-Fiもセキュリティーが正しく設定されていないと、第三者が無断で接続することが可能です。

インターネットが遅くなったり、自分のパソコンに入っているデータを見られたり、アドレス帳やクレジットカード情報などパソコンで利用している個人情報が悪用される恐れもあります。

セキュリティーありの場合

セキュリティーありの場合

インターネットのタダ乗りを防止

不正アクセスを防止

セキュリティーの設定が正しく行われていると、Wi-Fiルーターとの認証が確認できる機器以外はアクセスできないので、インターネットのタダ乗りや不正アクセスなどを防ぐことができます。

正しいセキュリティー設定を行うことで、安全で快適なWi-Fiを利用できます。

オープンネットワークってなに?

オープンネットワーク

空港やカフェ、駅や図書館などで、無料でアカウントの登録もいらない誰でも利用できるWi-Fi(無線LAN)のことをオープンネットワークといいます。

誰でも、接続できるという便利さの反面、通信の内容が暗号化されないため、通信の内容を誰でも見ることができてしまいます。

極力、オープンネットワークに接続しないことをおすすめします。

セキュリティーの大事なポイント

管理パスワードを変更

Wi-Fiルーター本体の管理パスワードを変更

万が一、自宅のWi-Fiに不正アクセスされた場合の対策として、Wi-Fiルーター本体の管理パスワードを変更しておきましょう。

設定する時は、文字と数字を組み合わせて、予測しにくいパスワードを設定しましょう。

Wi-Fiルーターの管理パスワード変更方法はお使いの機器の取扱説明書や、メーカーのホームページ等でご確認ください。

セキュリティーレベル

セキュリティーレベルの高い暗号化方式で通信

盗聴による個人情報の悪用や情報漏洩を防ぐために、通信を暗号化しましょう。

暗号化方式は、セキュリティーレベルの高いものを選ぶことでより安全にWi-Fiを利用できます。

対応している暗号化方式は機器によって異なります。お使いの機器の取扱説明書や、メーカーホームページ等でご確認ください。

ファームウェアを最新にアップデート

ファームウェアを最新にアップデート

進化するサイバー犯罪に対応するために、Wi-Fiルーターのファームウェア(ソフトウェア)は常に最新にしておきましょう。

最新のWi-Fiルーターには、自動で最新の状態にしてくれる、ファームウェア自動アップデート機能が付いているモデルもあります。

ファームウェアのアップデート方法はお使いの機器の取扱説明書や、メーカーホームページ等でご確認ください。

Wi-FiルーターのSSIDとKey(パスワード)

SSIDとKey

Wi-Fiルーターには、それぞれ個別のSSIDが設定されています。SSIDとはWi-Fiルーターを識別するためのIDです。英数字の文字列で構成され、スマホやパソコンのWi-Fi画面には、電波が届く範囲のWi-FiルーターがSSIDで表示されます。

セキュリティー設定が行われたSSIDに接続するためには、それぞれのSSIDに設定されたKey(パスワード)が必要となります。SSIDとKeyはWi-Fiルーターの本体や同梱のカードなどに記載されています。

Wi-Fi通信の「暗号化」と「認証方式」

Wi-Fiには数種類の暗号化方式が存在し、機器ごとに対応している暗号化方式が異なります。Wi-FiルーターとWi-Fiに接続する機器同士で暗号化方式が異なる場合は、お互いの機器が対応している方式でのみ接続が可能です。

例えば、親機が「AES」、「TKIP」、「WEP」の3種類に対応していても、接続する機器が「WEP」にしか対応していなければ、「AES」、「TKIP」は使えません。「WEP」による接続のみ可能です。

暗号化方式が同じでも、WPA3 Personalと、WPA2 Personal(WPA2-PSK)および WPA Personal(WPA-PSK)は、認証方式が異なり、セキュリティーレベルはWPA3 Personalが優れます。WPA2 Personal(WPA2-PSK)と WPA Personal(WPA-PSK)は暗号化方式が同じであれば、セキュリティーレベルは同等です。

PSKは、Pre-shared Key の略です。

暗号化と認証方式

セキュリティーの強さが異なる3種類の暗号化方式

AES方式

AES方式

Advanced Encryption Standardの略で、通信中でも自動的に暗号化キーを変更し続けるさらに強力な暗号化方式です。

TKIP方式

TKIP方式

Temporal Key Integrity Protocolの略で、一定時間おきに自動的に暗号化キーを変更する強力な暗号化方式です。

WEP方式

WEP方式

WEPキーと呼ばれる固定の暗号化キーを登録する暗号化方式です。暗号化キーは変更されません。

暗号化の設定ってどれを選べばいいの?

AOSS

お使いの機器が対応している暗号化方式で、セキュリティーレベルが一番高い暗号化方式を選びましょう。「AES」による暗号化方式がおすすめです。

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