最新の環境で授業へのICT活用を実演できる「未来の教室」を開設。現行の学校設備を上回る通信環境で教育支援システムの可能性を紹介

株式会社エフコム ドリーム・ラボ上伊豆島「未来の教室」 様

株式会社エフコム(以下、エフコム)は、廃校となった小学校を再利用して、2022年に新たに「ドリーム・ラボ上伊豆島」をオープンしました。この施設は同社営業所の他に、コワーキングスペースやインキュベートルーム、歴史資料館、多目的スペースなどを備え、産業創成や地域交流の拠点になっています。中でも「未来の教室」は、進化し続けるICTを活用した授業の最前線を紹介するスペースで、最新通信機器を使って双方向通信での授業やグループ発表の実演など、通信環境の最適化により得られる教育支援システムの授業支援機能を再発見できるショールームとなっています。

導入先プロフィール(2023年7月現在)

施設名

ドリーム・ラボ上伊豆島

所在地

〒963-1306

福島県郡山市熱海町上伊豆島西畑32

お客様インタビュー

株式会社エフコム 営業本部 本部長代理
兼文教営業部 部長
渡辺 貴史氏

通信環境の改善で得られる教育支援システムの未利用機能の再発見など
「未来の教室」での実演を通して最新通信機器の必要性をアピール

概要

廃校利用で産業創成・地域交流を促進

今後の教育現場に適した機器を提案

廃校を再利用した新しいオフィス

エフコムは廃校となった小学校を再利用し、2022年4月にドリームラボ上伊豆島として新たな拠点を開所しました。1階はコワーキングスペースやインキュベートルーム、多目的ホールとなっており、2階を同社のオフィスとして利用しています。地域住民への配慮から小学校の外観や内装は極力そのまま残しつつ、新しい設備を導入して起業家支援などの産業創成、地域交流を促進しています。

最新のICT環境整備で注目を集める「未来の教室」

この施設の中でエフコムが力を注いでいるのが「未来の教室」。現在全国の公立小・中学校・高等学校に普及している『1人1台端末』環境を超える、最新の教育ICTを体験できるデモ環境を整備したことで、郡山市をはじめ東北地方全域からも注目されました。その実現に欠かせないのが、最新の法人向け商品で構成されている無線LAN環境です。

目標・課題

最新ICT機器を導入した教室を実演

実演主体のショールームの開設

進化するICT利用に向けて開設した「未来の教室」

エフコムが小学校の再利用を考案した時点では、「未来の教室」は未計画でしたが、ICTを活用した授業が進化を遂げる中、その早期対応のために急遽開設しました。同社営業本部 本部長代理 兼文教営業部 部長の渡辺貴史氏(以下、渡辺氏)は、「未来の教室」を開設した目的を「最新ICTを揃えた教室を再現して、教育関係者に教育へのICT利用の可能性を体感してもらいたかった。」と話します。

法人向け機器のショールームとしての役割も

「未来の教室」は最新の教育ICTのデモ空間にとどまらず、一般の店頭では見ることのできない法人向け機器のショールームとしての役割や、OA機器販売店として製品性能を自社で実証できる場にしたいとも考えていました。

解決策

高速で安定性の高い通信機器を採用

最新機器で通信環境の最適化を提案

高速で安定した双方向通信を重視した機器の採用

「未来の教室」では最適な環境下での教育ICT活用を体験してもらうことが目的となるため、主要な教育支援システムの要件を満たすだけでなく、それ以上の性能を備えた機器を揃えました。無線LANアクセスポイントには、文教市場で多くの導入実績を持つバッファローの商品から、Wi-Fi6(11ax)対応モデル「WAPM-AX8R」を選択。「多台数端末の同時通信に強く、安定した通信を提供できます。『WAPM-AX8R』であれば、切断や遅延の少ない安定した双方向通信が可能であるため、一斉学習での先生の書き込みのリアルタイム共有や、班ごとにワークシートを共有する協働学習なども快適に実施でき、各教育支援システムが持つ機能を最大限お試しいただけます。」と渡辺氏は話します。

快適な教育ICTには最新通信機器が不可欠

エフコムは、ICTシステムの企画・設計や導入、保守管理などを手がけて、数多くの実績を上げています。「未来の教室」で常駐のネットワーク技術者が最新機器の実証を行っており、このデータを基に最適な通信環境の提案につなげています。教育支援システムの全国的な導入から5~6年経った現在の状況を見ると既設の通信環境では機能を十分に利用できていないケースもあるようです。「ネットワーク機器の更新によって、本来教育支援システムが備える児童・生徒がより楽しく授業を受けられる機能が快適に利用できる可能性があり、『未来の教室』では最新で最適な機器を揃えて実演し、ICT利用での授業内容の充実化と教育関係者の業務の負担軽減に向けた提案を行っています。」(渡辺氏)

効果

教育関係者が通信環境を体感

教育委員会と連携したPR活動の展開

教育関係者を中心に多くの見学者が来訪

教育支援システムの全機能を実演できるように、多台数同時通信に強い「WAPM-AX8R」を採用

ドリーム・ラボ上伊豆島がオープンした時は、廃校の再利用という話題性もあって教育関係者を中心に多くの見学者が訪れました。郡山市で開かれた東北主要都市の教育長会議では、会議の一環に同施設の見学が含まれていたほどです。また、郡山市教育委員会と連携協定を締結し、「未来の教室」が新任教員向けの教育ICT研修会の会場として活用されました。「ここで最新の通信環境が実現する快適な教育ICTを体験いただくことで、『1人1台端末』が持つ可能性や教育ICTの将来性を感じてもらいたいです。」と渡辺氏
は話します。

企業向けや子供向けの利用促進も検討

郡山市教育委員会との連携協定により、市内の学校関係を中心にPRや周知活動を展開していますが、今後は福島県全域、さらに東北地方全域への情報発信も検討しています。オンラインセミナーの開催、地域イベントの企画、コワーキングスペースなどとの相乗効果が見込める企画などさまざまな活用方法を考えています。渡辺氏は「教育関係者だけでなく民間企業の人にもぜひ体感してもらいたい。また学校の教室をそのまま生かしているので、子供たちを集めてICTを使った『学び』はもちろん、『遊び』も体験できるような企画も実現したい。」と今後に意欲を見せます。


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