ナースコールシステムとの稼働実績があるWi-Fi機器でネットワークを構築し、 利用者・職員双方にとって負担の少ない環境づくりをサポート

社会福祉法人福岡福祉会 油山福祉の里 様

自然豊かな森に囲まれた環境のもと、利用者に寄り添った介護サービスを提供している社会福祉法人福岡福祉会 油山福祉の里(以下、油山福祉の里)。同施設では、それまで使用していたナースコールの経年劣化による不具合をきっかけにジーコム株式会社の無線式ナースコールシステム「ココヘルパG」への入れ替えを決断。システムの安定した稼働のほか、カメラや生体センサーなどのオプション機器の設置を含む将来的な機能拡張、介護記録ソフトの入力に用いるタブレットの利便性向上なども考慮して全館で安定してつながるWi-Fi環境を構築しました。

取材協力:

日本電話工業株式会社

導入先プロフィール(2024年7月現在)

施設名

社会福祉法人福岡福祉会 油山福祉の里

所在地

〒814-0155
福岡県福岡市城南区東油山499番16

お客様インタビュー

社会福祉法人福岡福祉会
油山福祉の里 施設長
田崎 健太郎氏

ナースコールの誤作動が解消され、適切なタイミングでの訪室が可能に。
館内のどこからでも利用者への声かけが可能になり職員の移動負担を軽減

概要

新たなナースコールシステムを導入

業務効率化・職員の負担軽減に効果

「ココヘルパG」の導入に向けてWi-Fiを整備

油山福祉の里は、長年使用していたナースコールの不具合をきっかけにナースコールシステムの入れ替えを決断。ジーコム株式会社の無線式ナースコールシステム「ココヘルパG」の導入に向け、施設内全域でつながるWi-Fi環境を構築しました。

館内のどこからでも利用者への呼びかけが可能に

ナースコールの誤作動による不要な訪室が解消されたほか、ケアハウスや生活支援ハウスでもスマホが利用できるようになったことで各居室に足を運んでの声かけが不要に。介護記録ソフトの入力を行うタブレットの利便性も向上し、業務効率化や職員の負担軽減につながっています。

目標・課題

ナースコールシステムを更新したい

Wi-Fiエリアを全館に拡張したい

ナースコールの誤作動・不具合が目立つように

それまで使用していたナースコールは導入から20年以上経過しており、経年劣化による呼び出しランプの誤点灯など機器の不具合が目立つようになっていました。職員が訪室したら誤作動だったというケースも多く、本当に訪室が必要な利用者への対応が遅れてしまうリスクを懸念していました。

「ココヘルパG」の運用には全館Wi-Fiが必要

そうした状況を改善するため、新たなナースコールシステムの導入を決断。当時、Wi-Fi利用は一部エリアに限られていたため「ココヘルパG」の運用にはWi-Fiエリアの拡張が必要でした。また、タブレットを用いて介護記録を入力していたことからも施設全域でつながるWi-Fi環境が求められました。

解決策

他の施設で導入実績のある機器を選定

将来的な機能拡張も見据えた構成に

館内のどこからでも利用者とつながる環境に

「WAPM-1266R」を用いて施設内全域にWi-Fi環境を構築。居室には「ココヘルパG」の会話ユニットや呼出ボタンを設置し、PoEスイッチからの給電で動作するメインユニットを通じて、施設内のどこにいてもスマホを介して利用者からの呼び出し対応や通話が可能な体制を整えました。

多台数接続時でも安定した通信が可能な環境に

「WAPM-1266R」を廊下の天井に設置

施工を行った日本電話工業株式会社 丸尾 和広氏は「『WAPM-1266R』は、『ココヘルパG』を利用中の介護施設で安定した稼働実績が
あります。また今後、業務支援機器を追加しても安定した通信が期待できます。」と話します。

効果

適切な訪室や利用者への対応が可能に

居室内でもタブレットが使える環境に

移動に伴う職員の体力・時間の負担を軽減

ナースコールシステムの更新により、適切なタイミングで訪室や利用者への対応が可能になりました。また、以前はケアハウスと生活支援ハウスでは事務室でしかナースコールの呼び出しに対応できませんでしたが、Wi-Fi整備に伴いどこでもスマホ利用が可能に。食事の時間に姿が見えない利用者を居室まで呼びにいくための移動負担と時間が削減されるなど、業務効率化の効果も見えています。

介護ケア・サービスに注力できる環境に

社会福祉法人福岡福祉会 油山福祉の里 施設長田崎 健太郎氏は「介護記録ソフトも居室内で使えるようになりました。職員の負担が減れば、そのぶん介護ケア・サービスに注力することができます。今後はカメラや生体センサーの導入による見守り環境の強化や職員・利用者の方向けのWi-Fi提供なども考えています。」と話してくれました。

「WAPM-1266」を用いて、同じ建物内にある特別養護老人ホーム、生活支援ハウス、ケアハウスのどこでもつながるWi-Fi環境を構築。会話ユニット・呼出ボタンは居室を中心に、Wi-Fiアクセスポイントとメインユニットは廊下に設置している。


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