公道を挟んで建つ2つの工場に屋外設置対応のWi-Fiアクセスポイントを設置。 有線LANの敷設工事不要で拠点間通信できる環境を整備
布目電機株式会社 様
産業用トランス(低圧乾式絶縁変圧器)の製造で日本国内トップシェアを誇る布目電機株式会社(以下、布目電機)。企業のグローバル化に合わせて欧州や北米など世界中の規格にも対応しています。多様化する顧客ニーズに応えながら生産能力を拡充するために、板金第2工場を新設。通信インフラ整備にあたり、屋外設置対応のWi-Fi機器「WAPM-1266WDPRA」を導入。公道を挟んだ従来の工場とリピーター機能(WDS)で接続し、回線を共有することで初期費用とランニングコスト低減を実現。安定した通信が必要とされる製造現場において、導入から約1年が経過した時点で通信不良なく稼働しています。
取材協力:
株式会社インフォファーム
導入先プロフィール(2024年7月現在)
お客様インタビュー
情報システム課 課長
𠮷村 弘明氏
従来の工場と新工場の通信回線を1つにまとめることでコスト負担を低減。
遅延のない安定した通信により、製造現場の生産能力向上を下支え
概要
リピーター機能(WDS)で拠点間通信
安定した通信が生産能力向上に貢献
追加の回線費用なしで新工場へ通信環境を整備
布目電機は顧客ニーズに応えるため、生産能力向上を目指して板金第2工場を新設。パソコンからネットワーク経由で製造設備をプログラムで制御しており、通信環境は必須です。従来の工場と公道を挟んで新設した工場をリピーター機能(WDS)による拠点間通信でつなぎました。新たな回線を引くことなく、コストを抑えながら2つの工場に通信環境を整備しました。
天候の影響を受けず1年間安定した通信
通信回線の引き込みは新工場へ移動させ、従来の工場を拠点間通信で接続。1つの回線のまま、新工場にもネットワーク環境を整備できました。導入から約1年間、猛暑や豪雨の中でも安定して機器は稼働しており、トラブルなく通信ができています。
目標・課題
コストを抑えて通信環境を整備したい
離れた工場間で拠点間通信をしたい
新設する工場へ通信インフラを整備したい
以前から板金工場では工場内のネットワークを利用して、製造設備をプログラムで制御していました。多様化する顧客ニーズに対応しながら、生産能力を引き上げるために公道を挟んだ工場前の土地に板金第2工場の新設を決断。新たな通信回線を引くにはコストがかかるため、工場間を架空配線でつなぐことを検討。しかし、毎月の空中権利用料が発生し、申請には手間と時間がかかります。
新旧2つの工場をリピーター機能で接続したい
解決策
屋外に設置可能なWi-Fi機器を選定
約30mの距離で拠点間通信
耐環境性能を備えたWi-Fiアクセスポイント
相談を受けて現場を確認した株式会社インフォファーム DX事業部 システムソリューション営業部5課 マネージャー 中村 雄一氏は、Wi-Fiアクセスポイント「WAPM-1266WDPRA」を提案。「工場前には搬入車両用の駐車スペースが設けられており、Wi-Fi接続する距離は約30m。建屋間に遮蔽物がなく、リピーター機能(WDS)による拠点間通信が可能だと判断しました」と振り返ります。
実機を用いた現地調査で十分な通信速度を確認
効果
2つの工場で回線を共有
製造現場を支える安定した通信
新規の回線、架空配線不要でネットワークを整備
新たな回線の引き込みや、架空配線をすることなく従来の工場と新工場にネットワーク環境を整備。2つの工場では、製造設備をパソコンからネットワーク経由で制御しています。電波干渉が少なくなるよう、チャンネル幅は40MHz幅で設定し、安定した拠点間通信を実現しました。
通信トラブルゼロで、安定した通信を実現