姫路市内の幼稚園34園に111台の無線LANアクセスポイントを設置。 園内全域をカバーする無線LAN環境により、園務支援システムの安定稼働をサポート

姫路市教育委員会様

2018年、姫路市教育委員会は市内105校の職員室を対象にバッファロー製無線LANアクセスポイントを導入しました。今回、園務改善を目的として市内の幼稚園34園の無線LAN環境整備に着手。無線LANアクセスポイント「WAPS-1266」を合計111台導入し、各幼稚園の全フロアで利用可能な無線LAN環境を構築しました。施工にあたっては「園務改善のためのICT化支援補助金」を活用し、園務支援システムもあわせて導入。無線LAN環境構築に伴い、LGWAN接続系(総合行政ネットワーク)の無線LAN化も実現しました。2022年には、再び補助金を活用して市立保育所・こども園の無線LAN環境整備も予定しています。

導入先プロフィール(2022年2月現在)

組織名

姫路市教育委員会

所在地

〒670-8501
兵庫県姫路市安田4-1

お客様インタビュー

姫路市教育委員会事務局
学校教育部 総合教育センター
教育研修課 係長
藪上 憲二氏(左)

姫路市教育委員会
学校教育部 学校指導課
管理指導主事
稲村 真里氏(中央)

姫路市立糸引幼稚園
園長
平山 秀子氏(右)

無線LAN環境構築により、紙資料・手書きメモからデータによる情報管理へ移行。業務効率化や職員の負担軽減、保育現場への活用など、さまざまな効果に期待

概要

市内の幼稚園34園への無線LAN敷設

紙資料のデータ化に成功

補助金を活用し、市内34幼稚園の無線LAN環境を構築

姫路市教育委員会は、2018年に市内105校の職員室にバッファローの無線LANアクセスポイントを導入しました。2021年には、園務改善を目的に市内の幼稚園34園を対象とした無線LAN環境整備を実施。兵庫県の「園務改善のためのICT化支援補助金」を活用して、園内全域でつながる無線LAN環境の構築および園務支援システムの導入を実現しました。

Web会議からタブレット端末、映像配信まで幅広く活用

それまで紙資料や手書きメモで対応していた園児の生活記録などをデータ化し、システム上で管理・共有できるようになりました。2022年4月には園務支援システムの本稼働を控えており、今後は業務効率の向上や職員の負担軽減に加え、書類のPDF化や行事のライブ配信、各教室での簡単な事務作業が可能になるなど、幅広い用途での無線LAN活用も期待されています。

目標・課題

紙資料・手書きメモで情報を管理

無線LAN環境整備による園務改善

紙中心の情報管理が職員の負担に

姫路市内にある幼稚園34園は、いずれも職員室のみの有線LAN環境に限定されていました。そのため、毎日の出席簿や園内での園児の様子、身体測定といった生活記録に関する情報管理のほとんどを紙資料や手書きメモで対応。1日の保育を終えた後に、手書きメモを園日誌に転記したり出欠席を電卓で計算したりと職員の負担になっていました。

無線LAN環境整備および園務支援システム導入

姫路市教育委員会事務局 学校教育部 総合教育センター 教育研修課 係長 藪上 憲二氏(以下、藪上氏)は、「そうした状況を打開するためにも、無線LAN環境整備とそれに伴う園務支援システム導入の必要性を感じていました。予算との兼ね合いもある中、導入決断に至った理由の一つが『園務改善のためのICT化支援補助金』の存在です。」と話します。

解決策

安定通信とコストを評価した機器選定

LGWAN接続系の無線LAN化

小・中学校への導入実績も機器選定のポイントに

幼稚園は小・中学校に比べて施設規模が比較的小さく、接続端末台数も少ないため、機器選定においては通信の安定性とコストパフォーマンスを重視。すでに市内の小・中学校で同機種の導入・稼働実績がある点を評価して「WAPS-1266」を採用しました。また、同等価格の他社製品と比較して保守期間が長い点、PoE給電対応で園児の手の届かない場所に設置できる点も選定ポイントの一つです。

LGWAN接続系での無線LAN活用

藪上氏は「無線LAN環境構築に伴い、LGWAN接続系の無線LAN化も見据えていました。そのためにはパスワード設定のほか、RADIUSサーバーとの連携による認証が必要です。その点、『WAPS-1266』がRADIUSサーバーとの連携で強固なセキュリティーを実現できることも導入の決め手になりました。」と話します。

効果

業務効率化・負担軽減に期待

幅広い保育シーンに無線LANを活用

園務支援システムでの情報管理・共有が可能に

無線LAN環境構築に伴い導入した園務支援システムは、2022年4月から本稼働を予定。導入先のひとつである姫路市立糸引幼稚園 園長 平山 秀子氏、姫路市教育委員会学校教育部 学校指導課管理指導主事 稲村 真里氏は「紙資料や手書きメモに代わりシステムによる情報管理・共有が可能になります。業務効率化による残業時間や仕事の持ち帰りの減少、職員の負担軽減などが期待できそうです。」と話します。

保育のICT化を推進するインフラ基盤を確立

糸引幼稚園では、保育棟・遊戯棟に「WAPS-1266」を3台導入

園だよりのPDF化、オンライン研修への対応、生活発表会のライブ配信など、今後を見据えた無線LAN活用のアイデアは尽きません。そのインフラ基盤として、新たな無線LAN環境への期待が高まっています。

無線LAN環境整備を行った姫路市立糸引幼稚園では、保育棟・遊戯棟に無線LANアクセスポイント「WAPS-1266」を合計3台導入。園務支援システムの有効活用を見据え、園内全域で利用可能な無線LAN環境を構築。LGWAN接続系への無線LAN接続も可能に。


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