町内の小学校4校と中学校2校で合計4,500台を超える持ち帰り用充電器を配付。家庭でのタブレットPCを活用した学習環境を整備し、ICT教育を下支え

福岡県志免町教育委員会 様

福岡県志免町教育委員会は、2020年12月に1人1台のタブレットPCを、2021年1月には全学級への電子黒板・書画カメラの整備を完了し、GIGAスクール構想を本格的に始動。端末の充電は児童・生徒が下校してから翌朝までの間に教室に設置された電源キャビネットで行っています。しかし、不測の学級閉鎖に伴うリモート授業実施に備えて、持ち帰り専用の充電器を導入しました。デジタルドリルなどの家庭内学習や、長期休暇時の学びにタブレットPCを活用する例も見られるようになりました。ICT教育の環境を整えることで多様な学びが生まれ、児童・生徒の学習意欲向上につながると期待されています。

取材協力:

株式会社オーニシ

導入先プロフィール(2022年12月現在)

組織名

福岡県志免町教育委員会

所在地

〒811-2292
福岡県糟屋郡志免町志免中央一丁目1番1号

お客様インタビュー

福岡県志免町教育委員会
学校教育課 学校教育係
主事
國﨑 樹氏(左)

福岡県志免町教育委員会
学校教育課 学校教育係
係長
田原 大裕氏(右)

児童・生徒が取り扱いやすいコンパクト設計のPD対応充電器を導入。
リモート学習体制を整え、放課後や長期休暇中の家庭内学習でも端末活用

概要

持ち帰り専用充電器を導入

リモート授業などICT教育の環境整備

PD対応充電器導入でGIGAスクール構想を支援

福岡県志免町教育委員会では、町内の小中学校6校で2020年12月に1人1台のタブレットPCを整備し、2021年1月には全学級への電子黒板・書画カメラの整備を完了。GIGAスクール構想を本格的に始動させ、家庭へ持ち帰っての端末利用も始まりました。これに伴い家庭での専用充電器としてバッファローの「BSACPD4500BK」を導入し、全児童・生徒に配付しました。

家庭でのタブレットPCの充電が可能に

持ち帰り用充電器の導入により、いつでもスムーズにリモート授業へ移行できる体制が整いました。コンパクト設計の「BSACPD4500BK」は児童・生徒が取り扱いやすく、家庭で端末を使いながら充電する際にも便利です。今後の家庭内学習の増加やICT教育の推進に向けて十分な環境を用意し、多様な子どもたちの学びの実現を支えます。

目標・課題

純正充電器の取り外しが手間

家庭のリモート対応環境を整えたい

キャビネットから充電器を外すのは手間

児童・生徒が使用するタブレットPCと純正充電器は、教室に設置した専用の電源キャビネットに格納しています。導入時には充電器を取り外すことを想定しておらず、持ち帰り学習においても学校での使用後のバッテリー残量で賄う予定でした。省スペース収納を重視したキャビネットから充電器を取り外すには手間と時間を要します。

リモート授業に備え、家庭にPD対応充電器が必要

福岡県志免町教育委員会 学校教育課 学校教育係主事 國﨑 樹氏(以下、國﨑氏)は、「児童・生徒の成長を第一に考えて、対面授業も大切にしています。しかし、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から万一学級閉鎖などが発生した場合、スムーズにリモート授業へ移行できる準備を整えておくことは重要だと考え、持ち帰り用の充電器導入を決断しました。」と話します。

解決策

安全性、利便性を条件に入札を実施

子どもが扱いやすい充電器を導入

要件を満たすPD対応充電器を低コストで導入

志免町ではPD対応充電器の導入にあたって、入札を実施。仕様要件には国内メーカー、USB PD規格対応、USB-IFの認証取得、PSE適合品であることに加え、収納式コンセントプラグ、ケーブルの長さが約2m、メーカー保証1年間を提示しました。入札には6社が参加し、要件を満たす製品の中から導入が決定したバッファローの「BSACPD4500BK」は、低コストで導入できることが評価につながりました。小学校4校と中学校2校で合計4,500台を超える充電器の導入には「学校保健特別対策事業費補助金」が活用されました。

児童・生徒が持ち運びやすいコンパクト設計

収納式コンセントプラグ、脱着可能なケーブルで持ち運びしやすい

充電器と同時にヘッドセットとタッチペンも導入され、3点セットで持ち運んでいます。福岡県志免町教育委員会 学校教育課 学校教育係 係長 田原大裕氏は「コンセントプラグが本体に収納できる設計だということ、小さな筐体で重さも非常に軽くて90g程度。また、ACアダプターからケーブルを取り外すことでよりコンパクトになるので、児童・生徒がカバンに入れて持ち運びやすい製品だと感じます。」と話します。また、2mのケーブルは家庭でタブレットPCを使いながら充電したい場合に、十分な長さです。

効果

タブレットPCを家庭学習に有効活用

児童・生徒の学習意欲向上に期待

放課後、長期休暇中の家庭内学習の機会を確保

充電時に隣のコンセントに干渉しにくいコンパクトでスリムな設計

全学級への電子黒板と書画カメラの整備が完了している志免町の学校では、デジタル教科書を始め授業でタブレットPCを使う機会も増えています。持ち帰り充電器の導入により、授業で1日使った後に家庭に持ち帰っても、電池残量が少なくて使えないという不安が無くなりました。また、夏季・冬季の長期休暇には持ち帰った端末は家庭での充電が必要になることから、児童・生徒の学習機会の確保にもつながっています。充電中の高負荷時も筐体の表面温度が50℃を超えず、家庭でも取り扱いがしやすい設計です。

理想の教育を実現させるための環境を整備

「2021年8月の導入後以降、製品トラブルの報告はなく、どの学校でも問題なく活用できていることに満足しています。文部科学省が全国学力・学習状況調査のCBT化を進めていることもあり、志免町教育委員会でも町内の各学校のICT教育を推奨していますが、その進め方は各学校や教員の主体性を重視しています。教育委員会の役目は個々の教員が目指す理想の教育を実現させるために、十分な環境を整えることです。それが将来実を結んで児童・生徒の学習意欲向上につながると期待しています。」と國﨑氏は話してくれました。


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