より安心して利用できる地域の公共施設へ。交流・防災拠点としての機能強化を目的に公衆Wi-Fi環境を構築

大阪市立北区民センター 様

平成元年に地域のコミュニティー拠点として開館した大阪市立北区民センター。普段は人々の交流の場として利用されている一方で、災害時には避難所やボランティア派遣センターとしての役割も担っています。同センターは地域の交流拠点としての利便性向上、さらに防災拠点としての機能強化を図るために公衆Wi-Fiの導入を決断。施工は株式会社バッファロー・IT・ソリューションズが担当。実地調査で、機器数が最小限になるよう設計しました。バッファローのFREESPOT導入キットと無線LANアクセスポイントを効率よく設置し、地域の人々がいつでも安全かつ快適に利用できる公衆Wi-Fi環境を構築しました。

取材協力

株式会社バッファロー・IT・ソリューションズ

導入先プロフィール(2022年3月現在)

施設名

大阪市立北区民センター

所在地

〒530-8401
大阪府大阪市北区扇町2-1-27

お客様インタビュー

大阪市北区役所
地域課 地域支援担当(※)
重信 宏次 氏

取材時点(2022年3月)の所属

動画視聴を取り入れた講座・教室開催や職員の業務効率化に大きく貢献。災害時の防災インフラとしての活用も想定した多機能施設へと変化

概要

Wi-Fi整備による防災インフラ強化

公衆Wi-Fi導入で地域交流を活性化

災害時の防災インフラを想定した公衆Wi-Fi

大阪市立北区民センターは地域の交流拠点であると同時に、防災拠点としての役割も担う施設です。同センターでは、施設利用者の利便性向上と防災機能の強化を目的にWi-Fi環境の整備に着手。バッファローのFREESPOT導入キットと無線LANアクセスポイントを用いて公衆Wi-Fiを導入しました。

平時・災害時とも安心して使えるWi-Fi環境を構築

災害時でも安定してつながるWi-Fi環境を構築。普段の施設利用では動画視聴を取り入れた講座・教室が増加し、より中身の濃いレッスンが受けられるように。業務面でもリモート会議への対応が可能になるなど、幅広い場面で効果が表れています。

目標・課題

防災対策としてWi-Fi環境が必要

公衆Wi-Fiが使える公共施設に

公衆Wi-Fiは交流・防災拠点に不可欠なインフラ

以前から公衆Wi-Fi導入の必要性を感じていました。大阪市北区役所地域課 地域支援担当 重信 宏次氏(以下、重信氏)は「地域の交流・防災拠点として公衆Wi-Fiは不可欠です。特に災害時においてモバイル通信が使用できない事態が想定されるため、早急な改善を望んでいました。」と話します。

区民・職員が気軽に使える公衆Wi-Fiを導入したい

加えて、重信氏は「防災対策以外にもWi-Fi環境整備のメリットを感じていました。たとえばコロナ禍で急増したリモート会議や、Web予約の利用促進を目的としたパソコンの操作レクチャーへの活用など職員の業務効率化や施設利用における利便性向上といった効果も見込んでいました。」と続けます。

解決策

安全性の高い公衆Wi-Fiを導入

緊急時モード対応の機器を選定

既存回線で運用可能な「FREESPOT」を採用

既存の回線を利用して運用できる公衆Wi-Fiサービス「FREESPOT」を選択。導入機器には、認証機能によるセキュリティーを備えた「FS-M1266」を採用しました。防災インフラへの適用が必須だったことから、災害時にはパスワードなしでWi-Fiに接続可能な緊急時モードを搭載している点も評価されました。

最適な機器選定により防災拠点機能を確保

災害時にも安定してつながる「WAPM-2133TR」

ホールにはトライバンドで災害時の多台数同時接続にも強い「WAPM-2133TR」を導入しました。そのほかの箇所にはコストパフォーマンスの高い「WAPM-1266R」を採用。コストを抑えつつ、防災機能を備えたWi-Fi環境を構築しました。

効果

災害時の防災インフラを構築

施設内で幅広くWi-Fiを活用

災害時を想定したシミュレーションでも安定稼働

公衆Wi-Fi導入後、災害時を想定したシミュレーションを実施。「誰でも容易に緊急時モードに切り替え可能です。万が一の時にも冷静に対応できそうです。」と重信氏。また、以前は区役所で行っていたリモート会議がホールで開催可能になり、移動負担の軽減や人の密集回避といった効果も表れています。

平時は施設利用者・職員が公衆Wi-Fiを積極活用

防災インフラとして利用を見据え、「WAPM-1266R」を導入。

Web予約を開始して以来、予約方法を尋ねて毎月20人ほどが来館。「口頭説明からパソコン説明に移行したことで申し込みの半数近くがWeb予約に。それに伴い、紙の申込書が減り、情報管理も楽になりました。また、講座内での動画視聴などにも公衆Wi-Fiが活用されています。」と重信氏は話してくれました。

ホールには、災害時でも安定通信が可能な「WAPM-2133TR」を導入。そのほかの会議室等は「WAPM-1266R」でカバー。将来的な無線LANアクセスポイントの増設も見据え、PoEスマートスイッチ「BS-GS2008P」を2台設置。


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