コロナ禍での集客対策として導入したオンラインツアーの運用効率化に向け、施設全域でWi-Fi接続可能なネットワーク環境を構築

琉球村 様

沖縄の人気観光スポットとして知られる琉球村。同施設は新型コロナウイルスの感染拡大により来園者数が減少したことを受け、施設存続のための新たなサービスとしてオンラインツアーを企画・実施しました。当初はモバイル回線を利用してオンラインツアーを開催していましたが、より効果的なサービス運用とコロナ収束後の来園者向けサービスの拡充を目的にWi-Fi導入を決断。耐環境性能モデルの無線LANアクセスポイントを22台導入し、屋外スペースを含む施設全域で安定してつながるWi-Fi環境を構築しました。

取材協力

株式会社okicom

導入先プロフィール(2022年4月現在)

法人名

多幸山株式会社(琉球村)

所在地

〒904-0416
沖縄県国頭郡恩納村字山田113

お客様インタビュー

データ通信量や回線速度に制限のない自由なオンラインツアーが可能に。参加者は毎月500人を超え、コロナ禍における収益の柱へ成長

概要

施設全域にWi-Fi敷設

対応可能なオンラインツアー数が増加

Wi-Fi導入により効率的なサービス運用を目指す

2020年6月、新型コロナウイルスの感染拡大により来園者数が減少した琉球村は、コロナ禍の集客対策としてオンラインツアーを開始しました。当初はモバイル回線を利用していましたが、より運用効率の高いサービスを目指してWi-Fi導入を決断。屋外対応モデルの無線LANアクセスポイントを用いて施設全域へWi-Fiを敷設しました。

オンラインツアーがコロナ禍の新たな収益源に

端末ごとの通信契約が不要になり、ブロードバンド回線費用のみで端末が使用可能に。データ通信量や回線速度の制限がなくなり、1日に対応できるオンラインツアー数も増えました。現在、毎月500人以上が参加するなどコロナ禍における収益の柱に成長。今後は来園者向けサービスの一環として古民家でのワーケーションなども構想しています。

目標・課題

新サービスの費用対効果を検証

コロナ禍明けを見据えたWi-Fi導入

端末ごとにかかる通信契約料金が毎月の負担に

琉球村では4台のスマホを使用してオンラインツアーを実施していました。しかし1回のツアーで2台使用するため、同時開催できるのは最大2ツアーまで。さらに、端末ごとにデータ無制限プランを契約する必要があるほか、一定期間内に大量通信を行った際には通信速度が制限されるリスクもあったことから、毎月のモバイル通信費に対する費用対効果の検証および見直しが必要でした。

今後の来園者向けサービス拡充にも期待

オンラインツアーを企画した琉球村スタッフは、「コロナ禍以前は訪日観光客が増加していたので、もともと来園者の利便性向上を目的としたWi-Fi導入を検討していました。オンラインツアーの運用効率アップに加えて、当初想定していた来園者向けのサービス拡充という点でもWi-Fiを導入をするメリットは大きいと判断しました。」と話します。

解決策

屋外対応モデルのWi-Fi機器を選定

古民家のひさしを利用して機器を設置

複数台の屋外対応機器で施設全域をカバー

琉球村ではエイサーショーや文化体験、店舗のほとんどを自社運営しています。オンラインツアー参加者の要望にあわせた柔軟なプラン作成を強みとしているため、どのエリアでも案内できるよう施設全域でつながるWi-Fi環境が必要でした。施設は屋外スペースが大半を占めていることから防塵・防水等の耐環境性能に優れた屋外対応モデル「WAPM-1266WDPR」を22台導入・設置しました。

Wi-Fi機器の設置方法を工夫し施設景観を維持

販売・施工を担当した株式会社okicom 技術部 大嶺氏は「古民家のひさしを利用することで直射日光を避けて設置できると判断し、屋外対応モデルの中でも安価で導入しやすい本製品を採用しました。オンラインツアーは施設内を移動しながら行うため、全エリアに電波が届くよう適所に機器を設置。 看板でカムフラージュするなど景観維持の工夫も施しました。」と話します。

効果

オンラインツアーの運用効率アップ

コロナ禍を見据えたWi-Fi拡張

より自由度の高いオンラインツアーが可能に

ブロードバンド回線費用のみでオンラインツアーが可能に。端末ごとの通信契約が不要になりデータ通信量や回線速度の制限がなくなったことで所要時間の延長や独自のツアープラン作成が可能になりました。現在、月15〜20件のツアー開催に対して500人以上が参加しています。評判も上々です。

リアル来場者を意識したサービス拡充も視野に

耐環境性能に優れ、屋外に設置可能な「WAPM-1266WDPR」

「オンラインツアー実施を主目的とした設備という点では通信トラブルもなく満足しています。一方で、今後はリアル来場者やWi-Fi利用者の増加を見据え『WAPM-1266WDPR』の増設による広域カバーも予定。LAN配線できない場所もリピーター機能(WDS)で拡張していきます。」と琉球村スタッフは話してくれました。

22台の耐環境性能無線LANアクセスポイントを施設内の適所に設置。古民家のひさしを活用するなど設置方法を工夫することでコストを抑えた機器選定が可能に。


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