約200人の開発スタッフを支えるファイルサーバーとして法人向けNASを導入。サーバーをテラステーションに統一し、管理者の負担軽減を実現

コーセル株式会社 様

産業用電源の多品種少量生産を得意とするコーセル株式会社(以下、コーセル)のR&Dセンターは約200人規模のスタッフを擁し、スピーディーな製品開発を行っています。同センターはサーバーの乱立を解消するため、法人向けNAS「テラステーション」でサーバー環境を統一。大容量かつ高性能なNASの採用で、設計資料やCADデータをはじめとした業務データの保管を1台に集約しました。集約されたことによりデータを探す手間がなくなり、データ再活用の効率化を実現。また、扱いやすい「テラステーション」の管理画面に加え、複数メーカーの管理方法を覚える必要がなくなり、サーバー管理の省力化も実現しました。

取材協力:

リコージャパン株式会社

導入先プロフィール(2023年12月現在)

法人名

コーセル株式会社

所在地

〒930-0816 富山県富山市上赤江町一丁目6-43

導入先

R&Dセンター

所在地

〒930-0816 富山県富山市上赤江町一丁目5-1

お客様インタビュー

コーセル株式会社
VE推進開発部 CAE推進課
チームリーダー
杉森 雄平氏

設計資料やCADデータなど、業務データを法人向けNASで集約管理。データを見つける手間が大幅に軽減し、データの再活用がスムーズに

概要

サーバーを統一し運用を省力化

集約管理でデータ再活用を効率化

乱立したファイルサーバーを5台に集約

R&Dセンターは、以前10台以上ものファイルサーバーがあり、必要なデータを見つけることに時間を要していました。そこで、サーバーを法人向けNAS「テラステーション」シリーズにリプレース。データを集約することでデータの再活用がしやすい基盤を整えました。

開発チーム主体のサーバー運用を実現

アクセスが多いファイルサーバーは、オプションでキャッシュ用SSDとメモリの増設が可能な、法人向けNAS「TS71210RH4812」を採用。分かりやすいWeb管理画面やバックアップ機能があることで、サーバー管理の負担軽減につながっています。

目標・課題

サーバーの乱立でデータ探しに手間

複雑化したサーバー群を整理したい

サーバーが多すぎてデータを見つけられない

サーバーの乱立は、データの再活用を阻んでいました。コーセル株式会社 VE推進開発部 CAE推進課 チームリーダー 杉森 雄平氏(以下、杉森氏)は、「『目的のデータを見つけられない』と、開発者からの問い合わせが1日2~3回あり、管理者の負担になっていました」と話します。

サーバー構成が複雑で管理しきれない

部署毎にファイルサーバーを設置した経緯から、汎用機のWindows/LinuxサーバーとNASが10台以上も混在する、複雑な環境となっていました。バックアップ方式も個々に設定されていたため、障害発生時のデータを復旧に懸念があり、さらに管理者が明確でないサーバーもありました。

解決策

法人向けNASに統一し管理を省力化

データ保管先を一カ所に集約

操作習熟しやすいNASへ統一

杉森氏は「専任のスタッフ以外が扱いやすいように、GUIによるWeb管理画面が整っているテラステーションを採用しました」と話します。ファイルサーバーを一本化し、サーバー台数も5台に削減して、管理業務の省力化を実現。バックアップにはNASの標準機能を利用し、復旧時の作業手順を明確にしたほか、キキNaviも導入し、稼働状況の把握や機器設定など、遠隔でできるようになりました。

主要な業務データは大容量NASに集約

設計資料など業務データの格納先となる開発部署サーバーは、「TS71210RH4812」を選定。48TBの大容量ストレージでRAID 6を構築し、データを集約しました。約200人の利用に備え、オプションのキャッシュ用SSD「OP-NVSSD-2.0T」とメモリ「OP-ECCMEM-16G」×3を追加し、性能面での余裕も確保しています。

効果

手間が省け業務に集中できる環境に

データ紛失や脅威への備えが盤石に

本来の製作業務に集中できる環境を実現

開発チームにとってはCADデータや業務ツールを共有しやすく、本来業務に集中できる環境が整いました。サーバーの台数が減り、操作も統一されたため、管理者の負荷軽減も実現。杉森氏は「NASの操作マニュアルを作成して、後進を育てられる環境が整いました。」と話します。

遠隔での管理体制が落雷時に活きる

R&Dセンター内のラックに設置されているNAS「テラステーション」

キキNaviによるテラステーションの遠隔監視は、思わぬ場面で功を奏しました。杉森氏は「先日の落雷で工場が停電したときは、出張先からキキNaviを使い、5台のサーバーの死活確認を一度に行えました」と話してくれました。

ランサムウェア対策で、各NASに接続している外付HDDに履歴管理バックアップを実施。また、開発部署サーバーは、法人向けNAS「TS71210RH4812」をRAID 6構成で構築し、スナップショットの保存も行うことで迅速な復旧が可能。さらに、BCP対策として、物理的に離れた拠点でバックアップも行っている。


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