ベッドセンサーの安定運用とタブレットを用いた介護記録作成の効率化に向け、法人向け無線LANアクセスポイントで施設内全域に安定したWi-Fi環境を構築

株式会社さちコーポレーショングループホームさち 様

株式会社さちコーポレーション グループホームさち(以下、グループホームさち)は、5~9名による少人数ケアを通して、入居者が自分らしく生きるための介護サービスを提供しています。2021年、同施設は入居者が安心して過ごせる環境作りを目的にベッドセンサーを導入。覚醒や起床、心拍や呼吸などの感知による転倒防止・体調異変の早期察知が期待される中、システム運用に必要なWi-Fi環境をバッファローの法人向け無線LANアクセスポイントを用いて構築しました。また、Wi-Fi整備に伴いWi-Fi接続エリアを拡張。介護記録作成に使っていたタブレットの使用可能範囲が広がり、業務効率化にもつながっています。

取材協力:

ひまわりネットワーク株式会社

導入先プロフィール(2023年5月現在)

施設名

株式会社さちコーポレーション グループホームさち

所在地

〒471-0067
愛知県豊田市栄生町3丁目58番地

お客様インタビュー

株式会社さちコーポレーション
グループホームさち
取締役 管理者
神谷 真理氏

ベッドセンサーの体動感知により転倒防止・体調異変の察知が容易に。
タブレットの有効活用にも効果を発揮し、職員負担軽減・業務効率化に貢献

概要

見守り支援にベッドセンサーを導入

入居者と向き合う時間が増加

入居者が安心して過ごせる施設環境に

グループホームさちでは、18名の入居者が2ユニットに分かれて共同生活を送っています。入居者が安心して過ごせる環境を大切にしている同施設は、居室での転倒防止や体調異変の早期察知の重要性に鑑み、ベッドセンサーを導入。そのシステム運用およびタブレットを使った日々の介護記録業務の効率化を図るためWi-Fi環境を強化しました。

よりきめ細かな介護サービスが可能に

ベッドセンサーを通じての体動感知により、入居者の覚醒や起床時など適切なタイミングでの声掛けやケアが可能に。不要な訪室が減り、職員の心身負担も軽減されました。また、施設内全域でWi-Fi接続が可能になったことでタブレットの利便性も向上。介護記録作成の効率化がさらに進み、より手厚いケアを提供できるようになりました。

目標・課題

入居者の見守り環境を強化したい

施設内全域でつながるWi-Fi環境に

定期巡視時間外での転倒・事故リスクを危惧

株式会社さちコーポレーション グループホームさち 取締役 管理者 神谷 真理氏(以下、神谷氏)は、「夜間は各ユニット1名の職員が対応にあたり、2時間ごとの居室巡視をルールとしています。しかし、その体制下では巡視していない時間の入居者様の様子を把握することができません。少しでも転倒や事故のリスクを減らすためにベッドセンサーの導入を決断しました。」と話します。

既存ネットワーク環境では電波が不十分

同施設では業務効率化を目的に介護ソフトを導入し、タブレットを用いて日々の介護記録作成も行っています。しかし、既存のネットワーク環境では通信エリアが狭く、施設内において十分なWi-Fi電波が届かない場所がありました。ベッドセンサーの安定稼働に加え、タブレットを有効活用するためにもWi-Fi環境の強化が必要でした。

解決策

多台数同時通信に強い機器を選定

Wi-Fi機器2台で全域をカバー

広範囲で安定接続可能なWi-Fi機器を選定

相談を受けたひまわりネットワーク株式会社は、安定した多台数同時通信が可能な「WAPM-AX8R」を提案。建物中央にある事務室を挟んで両側に配置されている居室周りの廊下天井に1台ずつ計2台設置し、施設内全域をカバーするWi-Fi環境を構築しました。同機器はWi-Fi 6(11ax)対応のため、将来的に対応デバイスが増えることも考慮し、選定しました。

コストを抑えて安定通信可能なWi-Fi環境に

神谷氏は「他社提案は無線LANアクセスポイントの5台設置でした。一方、『WAPM-AX8R』は2台設置で全域をカバーできます。導入台数が少ないぶんコストを抑えられ、将来Wi-Fi 6(11ax)対応機器が導入されても対応できる点が魅力的でした。」と話します。機器導入には愛知県の「介護ロボット導入支援事業補助金」を活用しました。

効果

業務負担軽減で手厚いケアが可能に

今後通信負荷が増えても対応可能

不要な訪室削減と介護記録の効率化を実現

パソコンやスマホから睡眠状態の常時把握が可能に。起き上がりの検知や覚醒リズムの可視化により不要な訪室削減、転倒事故防止、万が一転倒した際の即時対応に効果を発揮しています。またWi-Fi利用可能エリアが広がり、施設内全域でタブレット作業が可能に。介護記録の業務効率も向上しました。

新棟建設時に同様のWi-Fi環境を検討

「WAPM-AX8R」1台につき9つの居室の通信をカバーする

来年度には隣接地に新棟を建設予定です。神谷氏は「職員の出入り増加に伴い、施設内でのWi-Fi接続端末も増えることが予想されますが、問題なく対応できそうです。新棟でも同様のWi-Fi環境構築を考えています。」と話してくれました。

建物中央にある事務室を挟んで両側に配置されている居室付近の廊下天井に「WAPM-AX8R」を1台ずつ設置。PoE給電を活用することで天井設置を容易にしている。機器管理には「キキNavi」を活用し、事務室内から機器の稼働状況確認や障害時の簡易メンテナンスを可能にしている。


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