コロナ禍での安全な介護・福祉サービスの提供体制を確立するため、 全館Wi-Fi敷設とNAS導入によるネットワーク環境を構築

社会福祉法人 近江ふるさと会様

滋賀県彦根市の社会福祉法人 近江ふるさと会は、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、より安全な介護・福祉サービスの提供体制を確立するため、ICTの活用を選択。バッファロー製の無線LANアクセスポイントを用いて、特別養護老人ホーム「近江ふるさと園」「近江第二ふるさと園」、障害者支援施設「ふるさと」の3施設に安定したWi-Fi環境を構築し、オンライン面会の実施を可能にしました。また、近江第二ふるさと園にNASを導入してネットワーク経由による共有ファイルへのアクセスや入力作業が可能になったことで、事務作業の省力化・効率化に成功。職員の負担軽減にもつながり、今まで以上に入所者に寄り添ったケアを行えるようになりました。

取材協力

大和電設工業株式会社(京都市)滋賀支店

導入先プロフィール(2021年8月現在)

施設名

社会福祉法人 近江ふるさと会

所在地

〒522-0056 滋賀県彦根市開出今町1343番地3

提供サービス

特別養護老人ホーム/障害者支援施設

お客様インタビュー

社会福祉法人 近江ふるさと会
理事長
大久保 貴氏(右)

社会福祉法人 近江ふるさと会
特別養護老人ホーム 近江第二ふるさと園
施設事務室 主任
久保 善文氏(左)

業務用タブレットと連動し、オンライン面会と業務の効率化を実現。
5年先、10年先を見据え、さらなるサービス拡充にも着手

概要

ICTの活用でコロナ禍での業務をサポート

安定したWi-Fi環境でサービス基盤を強化

コロナ禍に対応した業務をICTで推進

近江ふるさと会はコロナ禍での対応として、対面業務のリスク軽減や事務作業の省力化・効率化を目的にICTを導入。滋賀県の新型コロナウイルス感染症対策の事業補助金を活用し、「近江ふるさと園」「近江第二ふるさと園」、障害者支援施設「ふるさと」の3施設全館にWi-Fi環境を構築しました。

サービス基盤の強化に伴い、ICTのさらなる活用を

安定したネットワーク環境の構築と、NASによるファイル保管・運用方法の統一により、サービス基盤の強化に成功。オンライン面会の実現や業務効率の向上を機に、新たな介護ソフトや勤怠・給与ソフトの導入も検討するなど、今後もICTの積極活用を見据えています。

目標・課題

各施設のネットワーク環境を整備

情報管理、保管、運用方法の統一

全館でのWi-Fi環境構築が急務

近江ふるさと会は、運営する3施設の入所定員数が450名を超えます。そのため、現場ではコロナ禍での対面業務に対するリスクが懸念されていました。また、ネットワーク環境は一部の部屋の有線LAN接続に限定されており、オンライン面会を実施するためにも全館Wi-Fi環境の構築が必要でした。

施設で異なる作業手順・方法を統一

提出書類や入居者の管理情報の扱いについても「デスクトップPCへの入力、紙出力やUSBメモリーでの持ち運びなど、施設によって使用媒体や作業工数が違いました」と近江第二ふるさと園 施設事務室 主任 久保 善文氏は話します。施設間の人事異動もあるため、保管・運用方法の統一も課題だと認識していました。

解決策

同時接続を想定したWi-Fi対応機器の選定

運用実績、操作性を考慮したNASを設置

安定した通信環境と速度が機器選定のポイント

近江ふるさと会から依頼を受けた大和電設工業株式会社(京都市)滋賀支店は、Wi-Fi環境の構築に向けてバッファロー製の無線LANアクセスポイントの導入を提案。全館Wi-Fi敷設には多数の機器が必要なことから、安価で、同時接続しても安定した通信環境と速度を維持できる「WAPM-1266R」「WAPS-1266」を導入しました。

後継機種のNAS導入で業務移行をスムーズに

3施設で管理情報の扱い方や運用方法を統一するため、近江第二ふるさと園にNASを導入。使用PCや導入予定のタブレット台数、近江ふるさと園で稼働しているバッファロー製NAS「テラステーション」シリーズの運用実績などを考慮し、後継機種「TS3220D
N0402」を選択しました。

効果

館内のどこからでも必要な情報にアクセス可能に

ファイル共有が以前よりも「早く」「容易に」

オンライン面会と業務効率化を実現

Wi-Fi環境の構築に伴い、業務用タブレットを導入。全館内でスケジュール管理や業務連絡の確認、オンライン面会が可能になりました。また、紙資料の手入力が不要となりペーパーレス化が進んだと共に、USBメモリーを持ち運ぶ必要がなくなったことで業務時間の短縮にも成功。「提出物の回収・処理業務の労力が半減しました」と久保氏は話します。

5年先、10年先を見据えたサービスの拡充も視野に

社会福祉法人 近江ふるさと会 理事長の大久保貴氏は、「音楽ストリーミングサービスの導入や介護ソフトとの連動など、今後を見据えたサービス基盤が完成しました。職員の負担が減り、今まで以上に入居者様に寄り添ったケアやサービスの提供にもつながると期待しています」と話してくれました。

食堂をはじめ、多くの人が集まる場所や同時接続が予想される場所には「WAPM-1266R」を設置。

データのやりとりや保管・運用方法を統一するため、近江第二ふるさと園の事務室に「TS3220DN0402」を設置。

多数の機器を安定して同時接続できる無線LANアクセスポイント「WAPM-1266R」などを選択。近江第二ふるさと園と障害者支援施設ふるさとをネットワークで繋ぎ、「TS3220DN0402」を共有ファイルサーバーとして導入・運用している。


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