無線LANアクセスポイントと見守りセンサー「ANSIEL」で業務改善効果検証介護職員の業務負担軽減だけでなく、入居者の健康維持にも大きく貢献

株式会社さわやか倶楽部 様/積水化学工業株式会社 様

株式会社さわやか倶楽部(以下、さわやか倶楽部)では、以前から入居者の転倒事故防止を目的に見守りセンサー「ANSIEL」を複数施設に導入していました。この度、さわやか倶楽部が運営する介護施設において、介護環境改善に取り組む積水化学工業株式会社(以下、積水化学工業)とバッファローが協力し、在床中の状態を「覚醒・浅眠・睡眠」の3段階で表示する新規拡張機能「NEZAMEL(ネザメル)」を搭載した「ANSIEL」による業務改善効果を検証しました。「ANSIEL」の通信に必要な無線LANアクセスポイントには、相互動作確認済みの「WAPM-1266R」を選定しました。

導入先プロフィール(2023年6月現在)

法人名

株式会社さわやか倶楽部

所在地

〒802-0044 
北九州市小倉北区熊本2丁目10番10号内山第20ビル

法人名

積水化学工業株式会社

所在地

〒105-8566

東京都港区虎ノ門2丁目10番4号

お客様インタビュー

株式会社さわやか倶楽部
取締役
石本 将宏氏

積水化学工業株式会社
高機能プラスチックス
カンパニー
SDプロジェクト
和田 篤氏

株式会社バッファロー
法人ビジネス本部 営業技術部
チャネルマーケティング課
課長
宇都宮 博氏

Wi-Fiを整備し、見守りセンサー「ANSIEL」を検証。起上検知・在床管理による業務改善効果を4か月間検証。職員の約86%が業務の効率化を実感

概要

3社で協力し、業務改善効果を検証

相互動作確認済みのWi-Fi機器を選定

「ANSIEL」による業務効率化の検証を実施

さわやか倶楽部が運営する介護施設において、介護環境改善に取り組む積水化学工業とバッファローが協力し、在床中の状態を「覚醒・浅眠・睡眠」の3段階で表示する新規拡張機能「NEZAMEL(ネザメル)」を搭載した「ANSIEL(アンシエル)」による業務改善効果を検証しました。

安定通信で「ANSIEL」の導入効果検証に貢献

「ANSIEL」の通信に必要な無線LANアクセスポイントには、バッファローと積水化学工業相互で動作確認済みの「WAPM-1266R」を選定しました。「ANSIEL」の導入効果検証の結果、安定した通信で起上検知による転倒事故防止や在床管理が可能になり、介護職員の業務負担軽減と入居者の健康維持に貢献できることがわかりました。

目標・課題

施設内全域にWI-Fi環境構築

全65床に見守りセンサーを設置

4か月間にわたり導入効果を検証

今回検証対象となった施設は、さわやか倶楽部が運営する「さわやか海響館」。施設内の65床全床に「ANSIEL」を設置。その通信機器として、「ANSIEL」相互動作確認済みであり、さわやか倶楽部の別の施設で「ANSIEL」とともに導入され安定運用の実績のあるバッファロー製無線LANアクセスポイント「WAPM-1266R」を設置しました。検証は2023年1月~2月に「ANSIEL」運用前のデータ取りを行い、2023年3月~4月に「ANSIEL」運用による業務改善を実施しました。

解決策

職員の業務の大幅な効率化を確認

睡眠増など入居者のQoL向上も確認

転倒事故防止やWi-Fi経由で在床管理が可能に

検証の結果、転倒事故防止や在床管理が可能になり、導入前に比べ、職員の夜間定期巡視回数が約80%減、夜勤職員の時間外勤務時間が約65%減、夜間職員の移動歩数が約20%減、検証前の計測で睡眠時間が7時間未満だった入居者について平均夜間睡眠時間が約68分増えたなど、介護職員の負担軽減と入居者の健康維持への効果が確認できました。

多くの職員が「ANSIEL」による効果を実感

職員アンケートでも、約86%の職員が業務効率化していると回答。具体的には、定期・定期外の巡回が減らせると回答した職員が約70%でした。その中でも、約76%の職員が夜間帯における業務効率化を実感。また、約92%の職員が入居者のQoL(生活の質)向上につながると回答し、約93%の職員がANSIELの使用を継続したいと回答しました。

効果

導入効果検証では想定以上の結果

「ANSIEL」とWi-Fiで介護現場に貢献

新しく開設する施設への「ANSIEL」導入も検討

さわやか倶楽部 取締役 石本 将宏氏は、「導入効果検証は想定以上の結果だった。今後新しく開設する施設への『ANSIEL』導入を検討していきたい。」と話します。

今後も介護施設の役に立つように努めたい

積水化学工業 高機能プラスチックスカンパニー SDプロジェクト 和田 篤氏は、「今回の検証結果で、介護施設における入居者の健康維持や業務効率化による職員の負担軽減などに『ANSIEL』が大きく貢献できることが分かった。今後も『ANSIEL』で介護現場に貢献していきたい。」と話し、本検証のWi-Fi整備について担当したバッファロー 営業技術部 チャネルマーケティング課 宇都宮課長は「快適なWi-Fi環境の提供をもって、様々なサービスの基盤となるインフラを整え、介護職員の方や入居者のお役に立てるように努めていきたい。」と話します。

本検証では、介護付き有料老人ホーム「さわやか海響館」の全館でWi-Fiがつながるよう無線LANアクセスポイント「WAPM-1266R」を導入し、全65床にANSIEL(覚醒・睡眠検知機能付与)を設置。2023年1月~2月にANSIEL導入前の数値を計測し、2023年3月~4月にANSIEL導入後の数値を計測。


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