患者サービスの向上と業務効率化を目的に、複数台の無線LANアクセスポイントで患者用・職員用Wi-Fiが提供可能なネットワーク環境を構築

特定医療法人 衆済会 増子記念病院 様

腎臓病診療、肝臓病診療を中心に良質な医療を提供している特定医療法人 衆済会 増子記念病院(以下、増子記念病院)。本院・サテライトクリニックをあわせて多数の透析患者が通院する同院は、患者一人ひとりが透析治療中の時間を快適に過ごせる環境を目指してWi-Fi整備に着手。バッファローの無線LANアクセスポイントを用いて、透析室をはじめとする院内各所で利用可能な患者用Wi-Fiを導入しました。それに伴い、コロナ禍で急増したオンライン会議への対応および職員の福利厚生を目的に職員用Wi-Fiも開放。新たなWi-Fi環境を生かして患者サービスの向上や業務効率化に取り組んでいます。

取材協力

株式会社メディウムジャパン/ケーブルシステム建設株式会社

導入先プロフィール(2022年5月現在)

施設名

特定医療法人 衆済会 増子記念病院

所在地

〒453-8566
愛知県名古屋市中村区竹橋町35-28

お客様インタビュー

特定医療法人 衆済会 増子記念病院
総務課 課長
遠藤 吉昭 氏

患者用Wi-Fiの解放により、透析治療中・診察待ち時間が充実した時間に。院内各所でつながるWi-Fi環境を活用して業務効率化、職員の満足度も向上

概要

患者用・職員用Wi-Fiを導入

病院サービスの基盤を強化

院内の広範囲をカバーするWi-Fi環境を構築

透析医療の病院として広く認知されている増子記念病院。同院は、透析患者が治療中の時間を快適に過ごせる環境づくりと、コロナ禍で急増したオンライン会議への対応および福利厚生の充実を目的に患者用・職員用Wi-Fiの導入を決断。バッファローの無線LANアクセスポイントを用いて院内の広範囲をカバーするネットワーク環境を構築しました。

さまざまな病院サービスにもWi-Fi活用を

透析治療中や診察待ち時間でも気軽にスマートフォンが使えるようになり、患者サービスの質や利便性が向上しました。また、職員用Wi-Fiを各所に設けることで、オンライン会議や接続テストが休憩室からでも接続可能になり、業務効率化も実現しました。今後のオンライン面会への対応も含め、幅広い場面でのWi-Fi活用が期待されています。

目標・課題

患者が快適に過ごせる環境に

オンライン会議にかかる手間を軽減

透析治療中のWi-Fi利用ニーズが増加

特定医療法人 衆済会 増子記念病院 総務課 課長 遠藤 吉昭氏(以下、遠藤氏)は、「人工透析は1日おきに行う必要があり、治療には4〜6時間を要します。透析治療の間、患者さんに快適に過ごしていただくための環境づくりは当院にとって重要な取り組みであり、そのひとつが『Wi-Fiを使いたい』という要望に応えることでした。」と話します。

コロナ禍で急増したオンライン会議への対応

コロナ禍で急増したオンライン会議への対応もWi-Fi導入を推し進める動機に。既設の院内ネットワークは電子カルテの運用が主目的だったため、Wi-Fi利用が可能な共有スペースは一部の会議室に限定されていました。そのためオンライン会議のたびに移動負担が発生し、会議が重なった際はスケジュール調整が必要でした。

解決策

コストパフォーマンスの高い機器選定

患者用・職員用Wi-Fiの切り分け

電源工事費の削減につながる機器を選定

施工にあたっては通信環境の安定性とセキュリティーを重視し、院内ネットワークとは別回線で新たなネットワーク環境を構築することに。予算に限りがある中、小型で設置しやすく、PoE給電対応モデルのため電源工事費の削減や工期短縮にもつながる「WAPS-1266」が採用されました。機器の導入には国の補助金を活用しました。

令和3年度新型コロナウイルス感染症患者等入院受入医療機関緊急支援事業補助金

フロア・曜日ごとにWi-Fi接続可能時間を設定

遠藤氏は機器選定について「患者用Wi-Fiと職員用Wi-Fiの切り分け、Wi-Fi接続時間を設定できる点も選定ポイントとなりました。特にWi-Fi接続時間に関してはフロアや曜日ごとに1週間単位で細かく設定できるなど本体価格に対するコストパフォーマンスの高さを評価。同規模の病院に対する過去の導入実績も安心材料になりました。」と話します。

効果

導入3ヶ月で約400台が同時接続

職員用Wi-Fiを各所で利用可能に

透析治療中でもスマートフォン利用が自由に

今まではテレビ鑑賞もしくは睡眠をとる患者が大半でしたが、透析治療中の自由なスマートフォン利用が可能に。外来患者による診察待ち時間のWi-Fi利用も含め、導入3ヶ月後には最大同時接続数が400台近くにまで増加。投書箱に感謝の声が寄せられるなど患者の満足度向上につながっています。

幅広いサービスや業務へのWi-Fi活用を期待

安定したWi-Fi環境構築が可能な「WAPS-1266」

多くの共有スペースでWi-Fi利用が可能になり、オンライン会議に伴う移動負担を軽減。会議前に行う事前の接続テストなどが休憩室にいながら行えるようになりました。そのほかにも、職員の私的なスマートフォン利用やオンライン面会への対応など幅広い場面で職員用Wi-Fiの活用を見込んでいます。

広範囲にわたるWi-Fi環境構築に向けて40台以上の無線LANアクセスポイントを導入。フロア数が多いことから省スペースで設置しやすく、電源工事費の削減にもつながる「WAPS-1266」を採用。透析室、外来フロア、病棟、休憩室、会議室など院内各所でWi-Fi接続が可能に。


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