UTMライセンスパックで複数の脅威に備えるセキュアな環境を実現 クリニック内に構築した業務用、来院者用の2つのネットワークを保護
ウエダメンタルクリニック 様
宮崎市のウエダメンタルクリニックは、心療内科と精神科の専門クリニックです。日本精神神経学会認定 精神科専門医の資格を有する植田 勇人院長のもと、来院者に寄り添う治療を大切にしています。2023年の開業時に通信ネットワークを整備し、クラウド診療支援システムの利用や来院者向けWi-Fiを提供。サイバーセキュリティーの重要性を認識し、厚生労働省「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」に沿って体制を整えるなか、法人向けWi-Fiルーター「VR-U300W」用のUTMライセンスにより複数のセキュリティー対策を可能にするUTM機能を追加。ネットワーク全体の高水準な保護を実現しました。
取材協力:
導入先プロフィール(2024年4月現在)
お客様インタビュー
ウエダメンタルクリニック
院長
植田 勇人氏
セキュリティーに優れたネットワーク環境を法人向け機器とUTMで整備。
不正アクセスなどのインシデントを遠隔監視し、医療DXに向けて体制を強化
概要
VLANで業務・来院者の通信を整備
UTMで複数のセキュリティー対策
来院者向けにWi-Fiサービスを提供
ウエダメンタルクリニックでは開業時にネットワーク環境を整備。VLANでネットワークを仮想的に2つに分割し、クラウド診療支援システムに利用する業務用と、スマートフォンによるオンライン受付や自由に使える来院者向けのWi-Fiを構築しました。
複数の脅威に備えネットワークの安全性向上
待合室での公衆Wi-Fiサービスの提供で、待ち時間中にWi-Fi利用が可能になり、来院者の利便性が向上。さらに、複数のセキュリティー対策を一元化するUTMを追加導入し、業務用含めたネットワーク全体の安全性を向上。さまざまな脅威に備えることで、さらなる医療DX推進の体制を整えました。
目標・課題
医療データ保護のセキュアな環境
待ち時間に使えるWi-Fiを提供したい
ネットワークセキュリティーを強化したい
来院者へWi-Fi接続サービスを提供したい
ウエダメンタルクリニック 院長 植田 勇人氏(以下、植田氏)は、「待合室で来院者が気兼ねなく利用できるWi-Fiを提供したいと考えていました。スマートフォンによるオンライン受付や問診を行っており、病歴入力や診療用の写真送信にもWi-Fiを利用しています。」と話します。
解決策
セキュリティーに優れた通信環境整備
UTM機能を拡張し複数の安全対策
業務・来院者用ネットワークを仮想的に分割
開業時に相談を受けた株式会社宮崎通信 宮崎支社長 濱田 ゆかり氏は、VLANの機能でネットワークを業務用と来院者用に仮想的に分岐可能な、バッファローの法人向けルーター「VR-U300W」を選定。来院者向けWi-Fiには認証機能を搭載した「FS-S1266」を配備し、公衆Wi-Fiサービス「FREESPOT」を提供。利用記録を認証サーバーに保存して悪質利用を抑止します。
ネットワーク構成を変えずにセキュアな環境整備
さらに導入済みの「VR-U300W」にUTM機能を拡張できる「VR-UTM-5Y」を追加。元々のネットワーク構成を変更することなく、追加工事などを行わずにより高い水準でセキュアな通信環境を整備しました。また、「キキNavi」で遠隔から不正アクセスなどインシデント発生状況を確認でき、緊急性が高いものはメール通知も可能です。
効果
安全な通信環境をスムーズに実現
医療DXに向けた安全管理体制の充実
安心してクラウド診療支援システムを利用できる
セキュアなネットワーク環境で来院者へWi-Fi提供が可能になり、業務用Wi-Fiにおいても、安心してクラウド診療支援システムを利用できます。同システムは関係機関への提出書類作成にも活用しており、膨大な作業の負荷軽減に役立っています。
安全管理の実効性の向上で医療DXが前進
厚生労働省による医療DXが推進されるなか、植田氏は「同省のガイドラインに沿って体制を整える必要がありました。当院では『電子カルテ情報共有サービス』の参加も進めています。UTM導入により、安心してクラウド診療支援システムを運用できます。」と話します。