タブレット端末による情報サービス提供のため、安定したWi-Fi環境を構築。 利用客へのサービス向上とコスト低減を両立したネットワーク環境を実現

白樺リゾート 池の平ホテル 様

白樺湖周辺のレイクリゾートの中心的存在である白樺リゾート池の平ホテルは、2023年4月に新本館がオープン。各客室にはタブレット端末「crotta」を設置し、ホテルの周辺情報や大浴場の混み具合など、利用客が部屋に居ながら確認できる情報サービスを提供しています。また「crotta」はWi-Fi経由で内線電話としても利用できるため、電話交換機(PBX)設置や電話線の配線費用が不要となり、設置コストの大幅な低減を実現しました。タブレット端末の他にもホテル管理システム、隣接スキー場との情報交換など、Wi-Fiを最大限に活用している同ホテルにとって、快適なWi-Fi環境は、サービスや業務に欠かせません。

導入先プロフィール(2023年5月現在)

施設名

白樺リゾート 池の平ホテル

所在地

〒391-0321 
長野県北佐久郡立科町芦田八ケ野1596

客室数

73室(新本館)

お客様インタビュー

株式会社池の平ホテル&リゾーツ
管理部 情報システム マネージャー
原 淨氏

客室にWi-Fi利用のタブレット端末を導入して利用客のサービス向上を図る。全館にわたる安定した通信環境の構築で情報提供と業務効率化を支援

概要

タブレット端末で利用客サービス向上

設備投資のコスト低減を実現

利用客サービス向上のためのWi-Fi環境を構築

2023年4月にオープンした白樺リゾート池の平ホテル新本館では、客室にタブレット端末「crotta」を設置し、利用客にさまざまな情報サービスを提供しています。ホテル周辺の観光情報やグループ施設の営業時間、大浴場の混雑情報など、利用客は部屋に居ながらにして、さまざまな情報を得ることができます。これにより利用客の利便性と満足度を高め、サービス向上につながりました。

Wi-Fi経由で内線電話利用が可能

フロントへの問い合わせは、客室の固定電話を利用するケースが一般的ですが、「crotta」の客室タブレットには通話機能があり、フロントへ内線電話をかけることも可能です。これにより電話交換機や電話線の配線のための費用が不要となり、設備投資のコスト低減を実現しました。

目標・課題

利用客向けのWi-Fi環境が必要

固定電話施工費用の低減

客室ごとにWi-Fi環境を整備

「crotta」を運用するためには、客室ごとにWi-Fiが利用でき、客室内のどこからでも安定した通信ができる環境を整備することが必須でした。また、利用客がホテル内に持ち込むスマホやタブレットを利用できるようにする必要もありました。そのためには、共用スペースを含めてホテル全館で確実にWi-Fiが利用できる環境を構築することが不可欠でした。

新本館開業に合わせて設備費用の低減も課題に

一般的なホテルのように、各客室の内線電話を固定電話にした場合、電話交換機や電話線配線などの施工費用がかかるだけでなく、機器の設置スペースや管理の問題も考えなければなりません。新本館をオープンする前に、固定電話設備にかかるコストをできるだけ抑えるとともに、設置スペースや管理の問題をいかに解決していくかという課題もありました。

解決策

客室内で安定したWi-Fi環境を実現

内線電話をタブレット端末で代替

全客室内に無線LANアクセスポイントを設置

客室のどの場所からでも安定したWi-Fiが使えるように、客室ごとに1台ずつ無線LANアクセスアクセスポイント「WAPS-1266」を天井裏に、また各廊下や大勢の人が集まるロビー、レストランなどには「WAPM-1266R」を設置し、客室タブレットや利用客のスマホ・タブレットが全館で快適に通信できるWi-Fi環境を構築しました。

「crotta」の機能を内線電話に生かす

固定電話の代わりに、「crotta」の内線通話機能を使って、Wi-Fi経由で内線電話をかけられるようにしました。Wi-Fi環境が整っていれば、固定電話と同様に各客室からフロントへ問い合わせが可能で、しかも電話交換機などの設置は不要となります。客室には「crotta」利用のための無線LANアクセスポイントの導入が決まっていたので、固定電話の設置コストの削減を図ることができました。

効果

サービス向上以外にも大きなメリット

Wi-Fi利用で電話設置費用を削減

ペーパーレス化や業務効率化にも効果が波及

「crotta」の導入により、客室で多様な情報提供が可能になり、利用客からも好評です。またお客様アンケートも客室タブレットから投稿できるようになり、ペーパーレスの推進、集計作業の負担の軽減など、さまざまな効果がありました。さらにWi-Fiを活用してフロントなどでホテル管理システムを利用し、より充実したサービスを提供しています。

Wi-Fi利用で設備費用は固定電話の約半分

各客室に設置されている「crotta」のタブレット端末

株式会社池の平ホテル&リゾーツ 管理部 情報システム マネージャー原淨氏は「『crotta』に内線をまとめることで電話設備が不要となり、設備費用は約半分に抑えられました」と話します。

各客室内入口付近に「WAPS-1266」、廊下や大浴場、フロント、ロビーなどには「WAPM-1266R」、2階コンベンションホールと宴会場には「WAPM-2133TR」を設置して大勢のWi-Fi利用に対応。屋外遠距離通信用アンテナを活用した拠点間通信により展望リフト小屋でもホテル管理システムを利用可能


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