東京支社の新事務所にWi-Fiネットワークを導入。約80名のスタッフが商談室から倉庫までシームレスにパソコンを使える環境を構築し業務を効率化

株式会社はるやまホールディングス 様

(中央左)株式会社はるやまホールディングス
総務部システム課 課長 湯浅俊和氏(以下、湯浅氏)
(中央右)リコージャパン株式会社
岡山支社 岡山第二営業部 依藤知実氏(以下、依藤氏)
(右)池田政義氏(以下、池田氏)
(左)楢崎哲也氏(以下、楢崎氏)

株式会社はるやまホールディングス(以下、はるやまホールディングス)は、2017年に開設した東京支社に、Wi-Fi(無線LAN)アクセスポイント「WAPM-1266R」を導入。事務所・会議室・応接室・倉庫など支社内のすべての場所でWi-Fiを利用できる環境を整えました。これにより、同支社にデスクを置くはるやま商事株式会社、株式会社テット・オム、株式会社BASEの3社の販売管理、事務管理、拠点間通信、インターネット通信などの業務を効率化。ネットワーク管理には集中管理ソフトウェア「WLS-ADT」を使用し、他の事務所で導入済みの「WAPM-1166D」とともに、岡山県の本社から一括管理を行っています。

取材協力

リコージャパン株式会社

概要

全国500店舗以上、ビジネススーツなどを販売

東京支社を移転、新事務所のネットワーク環境を整備

「i-Shirt(アイシャツ)」「ストレス対策スーツ」など健康を考えた商品を提案

「お客様第一主義」を経営方針に、
「より良いものをより安く」を経営理念としている。

はるやまグループでは、郊外型紳士服専門店「はるやま」を中心に、「P.S.FA」「フォーエル」「TRANS CONTINENTS」等の多様なショップを展開。本社のある岡山県から西日本、さらに全国へと市場規模を拡大し、現在は子会社を含めて全国500以上の店舗で、ビジネススーツをはじめとする服飾品の販売を行っています。

顧客から「品質なら、はるやま」と評されている通り、高品質な素材と仕立て、ディテールに配慮したデザインが特長。完全ノーアイロンの「i-Shirt(アイシャツ)」、着る健康を考えた「ストレス対策スーツ」、着用行動時のカロリー消費サポートを目指した「スラテクノスーツ」、ファイテン搭載の「ファイテンダウンコート」など、お客様の健康を応援する商品を次々と提案し、注目を集めています。

支社内のすべての場所でネットワークが利用できる環境を

はるやまホールディングスは、業務効率化のため、東京支社を東池袋から西五反田へ移転。そこに子会社2社を併設した新事務所を開設しました。それに伴い、業務用のWi-Fiネットワークを構築することを決めました。Wi-Fiアクセスポイントには、すでに他の事務所で導入実績のあった「WAPM-1166D」の後継モデル「WAPM-1266R」を採用。東京支社内のすべての場所でネットワークが利用できる環境を整え、新事務所における業務を開始しました。

株式会社はるやまホールディングス

1955年創業。「より良いものをより安く」を経営理念に、「お客様第一主義」を実践。フラッグショップである紳士服専門店「はるやま」、ファッション性を追究するスーツ専門店「P.S.FA」、大きいサイズの専門店「フォーエル」、大人のドレスカジュアルを提案する「TRANS CONTINENTS」の4店舗に加え、「MORI ONE」「テット・オム」「YEVS supply」「MANCHES」などの幅広いアパレルブランドショップを全国に展開。ファッションを通じて、おしゃれで健康な生活をサポートし、地域にとってなくてはならない「インフラ企業」を目指している。

所在地

〒700-0822 岡山県岡山市北区表町1-2-3

電話

目標・課題

約80名分のノートパソコンが稼働する新事務所

東京支社の移転にともない、新事務所にWi-Fiネットワークを構築

東京支社のネットワーク整備を担当した湯浅氏。
支社のどこに移動してもシームレスにパソコンを利用できる
ネットワークを目指したという

はるやまホールディングスは、2017年1月に「はるやま商事株式会社」から名称を変更し、持ち株会社体制になりました。これを機に、それまで東池袋にあった東京支社を西五反田に移転。子会社の株式会社テット・オム、株式会社BASEを併設した新事務所を開設する運びとなりました。この事務所のネットワーク整備を担当したのが、システム課の湯浅氏。普段は販売システムなど業務に関わる社内システムの開発と管理運営を行っています。

「いまはWi-Fiがあたりまえの時代ですから、最初から有線LANは頭にありませんでした。新事務所は、ビルの5階と4階の2フロア。5階では、はるやま、テット・オム、BASEの3社をあわせて80名ほどのスタッフがノートパソコンを使って仕事をします。また4階は倉庫と応接室、商談室になっており、ここにもノートパソコンを頻繁に持ち込みます。Wi-Fiを導入することにより、4階・5階のどの場所に移動しても、シームレスにパソコンを利用できるネットワークにしようと考えました」(湯浅氏)

解決策

商品の性能とサポートの良さでバッファローを信頼

電波環境調査の結果をもとに、台数と設置場所を検討

導入商品

11ac/n/a & 11n/g/b同時使用
法人様向け
無線LANアクセスポイント

無線LANシステム
集中管理ソフトウェア

従来商品より最大同時接続台数が増え、機能も充実した『WAPM-1266R』を採用

Wi-Fiネットワークの計画と「WAPM-1266R」の選定について説明する、
リコージャパン株式会社の(左)依藤氏、(中央)池田氏、(右)楢崎氏

湯浅氏がWi-Fiネットワークの計画と工事を依頼したのは、既存の店舗や事務所のWi-Fiネットワークも担当しているリコージャパン株式会社。依藤氏、池田氏、楢崎氏の3名でプロジェクトチームを組み、Wi-Fiアクセスポイントの機種選定や設置場所の検討などを行いました。

「Wi-Fiアクセスポイントは、岡山本社や事務所・店舗で採用実績のあるバッファロー商品の採用をご提案しました。バッファローさんは、商品の良さもさることながら、いつも依頼や相談に対するレスポンスが良く信頼してます。また同じバッファローの法人様向け商品で統一することで、これまでと同様に集中管理ソフトウェア『WLS-ADT』で一括管理ができるというメリットもありました。」(依藤氏)

「他の事務所で採用実績のある『WAPM-1166D』の後継商品として『WAPM-1266R』が発売された後でしたので、このモデルの採用を前提に計画を進めました。最大同時接続台数が『WAPM-1166D』の50台から128台に増えたこと、『DFS障害回避機能』が搭載されたこと、保証期間も最長5年に延長されたことなど、様々なメリットがあり、とてもお値打ちなモデルだと思います。」(池田氏)

安定した11acへ切り替えることで電波障害の回避に成功

「Wi-Fiアクセスポイントの設置場所については、バッファローさんに電波環境調査を依頼し、その計測結果をもとに計画しました。4階は、倉庫と商談室、応接室のスチール壁が電波を遮断してしまうため、それぞれの部屋にWi-Fiアクセスポイントを設置しなくてはいけないことがわかり、5台の設置が必要になりました。また中間に壁のない5階は、2台のWi-Fiアクセスポイントでフロア全体に電波が行き渡ることがわかりました。当初は各階に4台ずつ設置する予定でしたから、結果的に1台減らせたことになります。」(楢崎氏)

こうして、設置台数と設置場所が決まりましたが、実は電波環境調査で発覚したことがもう一つあったといいます。「フロアの一部で外部からの強いノイズが検出され、IEEE 802.11n/g(以下、11n/g)で利用する2.4GHz帯の通信が安定しないことがわかりました。はるやまさんではこれまで、使用する無線LAN規格を11n/gのみに統一していましたので、IEEE 802.11ac(以下、11ac)など5GHz帯のWi-Fiはオフに設定していました。東京支社でも同様の設定にする予定でしたが、最近導入した業務用パソコンが11acに対応していたこともあり、5GHz帯と2.4GHz帯を両方使用できるように設定しました。」(依藤氏)

4Fは部屋同士がスチール壁で仕切られているため、各部屋に「WAPM-1266R」を設置

5Fは壁で仕切られていないため、2台の「WAPM-1266R」でフロア全体に電波が行き渡る

効果

東京支社の開設とともにWi-Fiネットワークの運用を開始

集中管理ソフトウェア「WLS-ADT」による一括管理

販売データの分析をはじめ、様々な業務にネットワークを活用

東京支社の新事務所は、2017年10月10日から稼働。Wi-Fiネットワークの工事も無事完了し、ノートパソコンを使った業務が始まりました。

「Wi-Fiに接続された業務用パソコンの主な用途は、全店舗の販売データのチェックと分析。これが今後の販売計画や企画、商品開発などに活かされます。常に最新の情報が本社と東京支社に1台ずつあるファイルサーバーに保存され、必要に応じてそれぞれにアクセスしながら業務を行っています。他にもグループウェアによる情報共有や、拠点間のテレビ会議・社内チャットの利用、伝票処理などの事務管理など、多くの業務にWi-Fiネットワークが使われており、これなしでの業務運用は考えられないといえるほど重要なインフラです。」(湯浅氏)

東京支社5階事務所の天井に設置された「WAPM-1266R」。販売データ分析などの通常業務をはじめ、拠点間会議、事務管理などに活用されている

岡山本社の管理用パソコンから一括管理

「ネットワーク機器の管理は、岡山本社の管理用パソコンから集中管理ソフトウェア『WLS-ADT』で行いますので、東京支社に管理スタッフを置く必要はありません。当初は東京支社に『WLS-ADT』をインストールした管理用パソコンを置き、岡山本社からリモートアクセスで操作する予定でしたが、それも必要ありませんでした。岡山本社と東京支社は専用線で接続されているため、本社の管理用パソコンから『WLS-ADT』で直接、東京支社の『WAPM-1266R』を遠隔監視することができたのです。設定変更やその後の再起動、ファームウェアアップデートなどを行う際も、岡山県の青江事務所に設置している3台の『WAPM-1166D』と合わせて本社の管理用パソコンからすべてメンテナンスでき、手間がかからず助かります。」と、笑顔で話す湯浅氏。

「実は、オフィスの立ち上げに携わったのは今回が初。分からないことも多く大変でしたが、リコーさんとバッファローさんのご協力のおかげで無事完了することができました。ありがとうございました。」(湯浅氏)


取材後記

はるやまホールディングス様とリコージャパン様には、以前に店舗用のiPad・POSシステムとの連動によるWi-Fi導入の事例取材をさせていただいたことがあり、今回が二度目の取材でした。商品についてもサポート体制についても高い評価をいただき、それが今回の「WAPM-1266R」採用につながったことを大変嬉しく思います。同じ商品でもお客様が求められる性能や設置場所の事情などは様々です。はるやまホールディングス様の経営理念でもある「お客様第一主義」を私たちも実践し、痒いところに手が届く商品の開発とサポートを続けていきたいと思います。


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