市役所庁舎をはじめ市内12施設にWi-Fi環境の整備を実施。密を避けるコロナ対策をはじめ、ペーパーレス、テレワークなどICT活用を推進

岩手県花巻市役所 様

岩手県の中西部に位置する花巻市。花巻温泉郷を擁し、宮沢賢治の故郷としても知られます。同市では2021年、市役所庁舎をはじめ市内12施設においてWi-Fi環境の整備を実施。それまでは有線LANケーブルを使用しており、ケーブルが床を這っていました。また、フロアに複数部署が密集しており、コロナ対策として密を防ぐ上でも課題でした。株式会社バッファロー・IT・ソリューションズ(以下、BITS)が施工を担当。コロナ対策をはじめ、ペーパーレス化を推進する環境が整いました。また、併せてネットワーク管理ソフトウェアを導入することによって、Wi-Fi機器の保守管理業務の軽減を図りました。

取材協力

株式会社バッファロー・IT・ソリューションズ

導入先プロフィール(2022年3月現在)

施設名

岩手県花巻市役所

所在地

〒025-8601
岩手県花巻市花城町9番30号

お客様インタビュー

岩手県花巻市役所
総合政策部 総務課
情報政策推進室
主査
藤根 聖氏(左)
渡辺 雄志氏(右)

コロナ禍を機に、有線LANケーブルによるネットワーク環境をWi-Fi化。職員の密を避けるコロナ対策とともに、ICT活用による業務の効率化を実現

概要

市庁舎を含む12施設でWi-Fi環境を整備

適所に無線LANアクセスポイントを設置

コロナ対策で職員の密集を避けるためWi-Fi導入

花巻市では、2021年に市庁舎を含む市内12施設のWi-Fi環境整備を実施しました。Wi-Fi環境を整備するとともに職員配布パソコンの無線接続化を進め、業務環境を改善。また、オンライン会議やテレワークを導入しコロナ対策も実現しました。

適所にWi-Fiを配置し、保守管理はリモートで一括管理

フロアの広さや想定される同時接続数に合わせ、無線LANアクセスポイントを選定、配置。また、市内12施設に設置された無線LANアクセスポイントを、リモートで一括管理できるネットワーク管理ソフトウェアを導入し、保守管理の手間を軽減しました。

目標・課題

有線LANケーブルの環境から脱却

コロナ対策のためWi-Fi整備が急務

コロナ禍によりWi-Fi環境の整備が優先課題に

以前はパソコンを有線LANケーブルで接続しており、人事異動や組織変更のたびに必要なLANケーブルの配線が煩わしく、Wi-Fi環境整備の必要性を感じていました。さらに、2020年には新型コロナウイルス感染拡大予防策として、職員の密を避けるためWi-Fi導入が優先課題となりました。

フロアに合わせて適切な機器の配置が必要

業務が滞ることなく迅速にWi-Fi環境の整備を実施する必要があり、短期での施工が求められました。Wi-Fi導入予定の施設は、市庁舎をはじめ古い建物もあり、フロアの広さや間取り、職員数、電源の位置などに合わせて、適切に機器を選定し配置する必要がありました。

解決策

Wi-Fi利用環境に合わせて機器を選定

「WLS-ADT」導入で遠隔での保守が可能に

2種の無線LANアクセスポイントを適所に設置

フロア規模や想定される同時接続数に応じて2種の無線LANアクセスポイントを設置。収容人数の少ない会議室には「WAPM-1266R」、多数の人が使用する執務フロアには「WAPM-2133TR」を設置しました。業務に支障がでないよう接続可能台数には余裕を持たせて配置し、ネットワーク管理ソフトウェア「WLS-ADT」も導入。各施設の無線LANアクセスポイントを一括でリモート管理することを可能としました。

入念な事前調査により短期での環境整備を実現

施工はBITSが担当。「入念な事前調査のもと、適所に適切な機器を配置することで、受注から半月、工期2週間という短納期で、市庁舎のWi-Fi環境の構築を実現しました。」と、BITS営業部 部長 鈴木 勇一氏は話します。ネットワーク構築に関しては、市のネットワーク保守ベンダーと同社が共同で実施しました。

効果

コロナ対策のほかICT活用を実現

メンテナンス業務の効率が向上

業務環境が改善しWi-Fi機器の保守管理も軽減

Wi-Fi環境の整備により、ICT活用が促進し業務効率化を実現。併せてオンライン会議やテレワークツールなども活用し、コロナ対策を実現しました。また、モバイルWi-Fi機器の貸し出し業務の削減や、Wi-Fi機器の保守管理をリモート一括管理にしたことで管理の手間も軽減できました。

業務効率化をさらに推進したい

天井に設置された、法人向け無線LANアクセスポイント「WAPM-2133TR」。

花巻市役所 総合政策部 総務課 情報政策推進室 主査 渡辺 雄志氏は「コロナ禍の収束後も見据えつつ、ICT活用による業務効率化をさらに推進したいと考えています。」と話します。

3Fからインターネット回線を引き込み、フロアの規模に合わせて2種の法人向け無線LANアクセスポイント「WAPM-1266R」と「WAPM-2133TR」を各階に設置。至近の1台にトラブルがあった場合は隣の機器に接続できるよう、電波範囲や同時接続台数に余裕を持たせて配置している。


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