通信品質向上を目的にWi-Fi 6(11ax)対応モデルでWi-Fi環境を再構築。大人数での同時利用を可能にし、研修での動画コンテンツ利用が可能に

公益財団法人 石川県国際交流協会 様

公益財団法人 石川県国際交流協会は、石川県における国際交流推進の中核的組織として、石川県の豊かな自然と伝統文化を活かし、ホームステイをしながら、短期集中で日本語と日本文化を学習・体験する日本文化研修は同協会の特色です。その活動拠点となる石川県国際交流センターではクラウド上の教材を利用する際などでの通信遅延が課題となっていました。研修に写真・動画や音声を活用できるよう、最大90人収容可能な研修室など全19室のWi-Fi環境再整備を決断。法人向けWi-Fi 6(11ax)アクセスポイントを導入し、多台数同時接続時にもストレスなく研修できるWi-Fi環境を構築しました。

取材協力:

北陸通信ネットワーク株式会社

導入先プロフィール(2023年11月現在)

組織名

公益財団法人 石川県国際交流協会

施設名

石川県国際交流センター

所在地

〒920-0853
石川県金沢市本町1丁目5番3号リファーレ3階・4階

お客様インタビュー

公益財団法人 石川県国際交流協会
事務長
叶田 英幸氏(右)

公益財団法人 石川県国際交流協会
日本語専任講師
今井 武氏(左)

通信速度が5~30Mbpsから400~500Mbpsに大きく向上。
多台数同時接続が可能になり、約60人の研修でも端末利用できる環境に

概要

施設内のWi-Fi環境を再整備

快適なタブレット利用が可能に

快適なタブレット利用が可能に

日本語と日本文化の研修・体験を行う石川県国際交流協会は、10年ほど前にWi-Fi環境を構築。近年では研修生がタブレットなどの端末を使用する機会が多くなり、接続台数も増加したため通信不良が頻発。高速・大容量通信規格「Wi-Fi 6(11ax)」対応のWi-Fi機器でWi-Fi環境を再構築しました。

通信インフラの整備で動画・音声の視聴が快適に

快適なWi-Fi環境を構築したことで、ストレスなく教材ダウンロードや動画・音声の視聴が可能になりました。今後見込まれる外国人研修生の増加にも十分に対応できます。日本語・日本文化を学ぶ意欲を持つ多くの研修生にとって、学びを充実させるために不可欠な通信インフラとしてさまざまな活用に期待が寄せられています。

目標・課題

オンラインを活用した学習の需要拡大

動画や音声データの快適な視聴

複数台同時接続の増加で通信遅延が頻発

以前は授業中にネットワーク接続するのは講師だけでしたが、学習形態の変化により研修生のタブレットからの接続が急増。複数の国から受け入れをするため、同じ授業内容でも異なる言語での教材が存在し、おのおのが教材をダウンロードします。研修生が用意した写真をオンラインで見ながら講師と情報交換することも増え、通信不良が発生すると授業の中断を余儀なくされていました。

アフターコロナを見据えたWi-Fi環境整備を

語学学習の中心が読み書きから、日常生活や会社での会話へ移っており、教材としてクラウド上の動画や音声の使用頻度が増加。通信の速度や安定性が求められることに。公益財団法人 石川県国際交流協会 事務長 叶田 英幸氏は「コロナ禍は外国人研修生を受け入れられませんでしたが、令和5年度から段階的に再開を決定。多台数同時接続時の安定した通信環境の整備は必須でした。」と話します。

解決策

高速で安定性の高いWi-Fi機器

迅速な障害対応が可能な体制づくり

多台数端末の同時接続を想定した機器選定

年間約380人の研修生受け入れ実績があり、ピーク時には約60人が一斉に受講するため、公平通信制御機能搭載で、通信のバラつきが発生しにくいWi-Fi 6(11ax)対応の「WAPM-AX8R」を設置しました。

Wi-Fi機器を遠隔で一括管理

天井に設置されたWi-Fi 6(11ax)対応のWi-Fi機器「WAPM-AX8R」

機器の初期設定は北陸通信ネットワーク株式会社営業部 鳥毛 聡太氏が担当し、「ホームページ上のマニュアルや設定事例集に沿って簡単に設定できました。」と話します。また、機器管理も同社が「WLS-ADT」を用いて遠隔で一括管理しており、万一の不具合にも迅速に対応できます。

効果

通信速度が400~500Mbpsに向上

国内外を結ぶ通信環境を実現

通信環境整備で充実した学びの機会を創出

Wi-Fi環境の再構築で、通信速度は5~30Mbpsから400~500Mbpsに向上。日本文化研修では臨場感あふれる動画を用意し、実体験前の予習として視聴できるようにしています。また、研修生が母国の家族とのビデオ通話などに使用する通信インフラにもなっています。

ICT基盤の強化により広がる研修の可能性

同協会にはオーストラリアの小・中学校の日本語教師も研修に訪れます。外国人の日本語教師が自ら石川県で見聞きした情報を、日本からリアルタイムで母国の生徒にオンライン授業することも可能になりました。公益財団法人 石川県国際交流協会 日本語専任講師今井 武氏は「日本語教室が少ない地域のため、日本語を勉強する機会が持てない外国人住民へ向けて、協会の授業をオンラインでも受講可能にしたいと考えています。」と話します。

2フロアに分かれる石川県国際交流センターの各所に「WAPM-AX8R」を設置。以前は研修室に限られていた通信範囲を研修室外のフリースペースなどにも広げ、いつでも自主学習ができる環境を整備。集中管理ソフトウェア「WLS-ADT」で北陸通信ネットワーク株式会社が機器を遠隔管理。


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