生まれ変わったコミュニティスペース「開かれたアトリエ」。利便性向上を目的に、誰でも自由に公衆Wi-Fiを利用できる環境を構築

亀岡市役所 開かれたアトリエ様

亀岡市役所では、2018年からスタートした「かめおか霧の芸術祭」を通じて、アートによる地域の魅力発見・活性化に取り組んでいます。その取り組みが内閣府の自治体SDGsモデル事業に選定されたことをきっかけに、同市役所は地下1階の食堂スペースを市民の憩いの場・情報発信拠点としてリノベーション。それに伴い、バッファローの公衆Wi-Fi導入キットと無線LANアクセスポイントを用いて、誰もが自由に利用できる公衆Wi-Fi環境を構築しました。「開かれたアトリエ」として生まれ変わったコミュニティスペースは、レストラン、カフェ、コワーキングスペース、アート展示、イベント開催など多機能に富んだイノベーションハブとして地域の賑わいを創出しています。

施設プロフィール(2022年1月現在)

施設名

亀岡市役所 開かれたアトリエ

所在地

〒621-8501
京都府亀岡市安町野々神8 亀岡市役所地下1階

開館時間

9:00〜17:00(カフェ・レストランは土日祝休み)

お客様インタビュー

亀岡市役所
政策企画部 情報政策課 情報システム係
主任 串崎 眞氏

公衆Wi-Fi導入により施設の利便性・利用率ともに大幅アップ。
打ち合わせやウェビナー開催など、憩いの場・情報発信拠点として機能

概要

食堂を市民の憩いの場へ

公衆Wi-Fiを通じて賑わいを創出

食堂スペースを憩いの場としてリノベーション

亀岡市役所の地下1階には、広く市民に開放されている食堂があります。しかし、職員による昼食限定の利用が大半だったことからスペースの有効活用を模索。自治体SDGsモデル事業の一環として、カフェやレストラン、コワーキングスペースなど、多様な機能を持つ「開かれたアトリエ」へとリノベーションを行いました。

コミュニティスペース利用の活性化

リノベーションに伴い、公衆Wi-Fiを導入。オープン後は、コミュニティスペース内でのWebサイト閲覧や動画視聴、リモートワーク、職員の打ち合わせ、ウェビナー開催など幅広い用途に公衆Wi-Fiが利用されています。コロナ収束後の集客型イベント開催への期待も含めて、コミュニティスペース利用の活性化が進んでいます。

目標・課題

セキュリティーを重視した機器選定

大人数でも安定して利用できる通信環境

総務省の機器要件に準じた仕様が選定のポイント

市民の憩いの場・情報発信拠点として機能するには公衆Wi-Fiが不可欠でした。亀岡市役所 政策企画部 情報政策課 情報システム係 主任 串崎 眞氏(以下、串崎氏)は「特に重視したのがセキュリティー面です。情報漏洩などの事故を起こさないためにも、認証機能やアクセスログの保存など、総務省の機器要件に適合した機器選定が絶対条件でした。」と話します。

総務省「公衆無線LAN環境整備支援事業」に定められる「認証基準(不正利用防止)にかかる要件

イベント開催時には約100名が同時アクセス

コロナ禍明けには、来場者を集めてのイベント開催も想定していました。そのため、最大100名程度が同時にアクセスしても安定して回線につながる通信環境も重視するポイントの一つに。公共施設であることから、ランニングコストもできる限り抑えたいと考えました。

解決策

公衆Wi-Fi導入キットを選択

無線LANアクセスポイントを一括管理

導入機器の設置のみで運用できる「FREESPOT」

毎月の回線費用のみで運用可能な公衆Wi-Fiサービス「FREESPOT」を選択。ゲートウェイ機器の「FS-M1266」を設置するだけで公衆Wi-Fiを利用できる点、また「FS-M1266」自体も認証機能によるセキュリティーを備えている点などが評価されました。無線LANアクセスポイントにはトライバンド&多台数同時接続に強い「WAPM-2133TR」を採用しています。

集中管理ソフトウェアによる利用者情報の取得

公衆Wi-Fi導入に伴い、無線LANアクセスポイントを一括管理できる集中管理ソフトウェア「WLS-ADT/LW」も導入。その理由について「機器の稼働状態や設定情報などを一目で把握できるだけでなく、利用者数のカウントや通信量の変化などを数値として可視化することもできます。利用状況を統計的にまとめて把握することで、市議会への報告や今後の改善に生かしたいと考えていました。」と串崎氏は話します。

効果

憩いの場として利用者が増加

情報発信の活性化にも期待

来庁者から職員まで多くの人が多用途に活用

Webサイトの閲覧やリモートワークなどに活用されているほか、市役所内の打ち合わせスペースにはWi-Fi環境がないため、職員と業者との打ち合わせにも利用されています。また、市役所の1階が災害時の避難所になっていることから、大規模な災害が発生した際にはSSIDを緊急時モードへ切り替えることでライフラインとしての役割も果たします。

コロナ禍による新たなニーズの創出

白い本体カラーや円形の筐体が同アトリエのイメージにマッチしていることも「WAPM-2133TR」選定の理由の一つに。

コロナ禍においては、Zoomを活用してシンポジウムやウェビナーなども開催しています。「コロナ禍が明けたら集客型イベントの場としても積極的に活用していきたいと考えています。まだ十分に設備のポテンシャルを発揮しきれていないので、今後のさらなる活用が楽しみです。」と串崎氏は話してくれました。

利用者が気軽にインターネット接続できる環境を構築するため、バッファローの公衆Wi-Fi導入キットを採用。最大100名程度の同時アクセスを想定し、無線LANアクセスポイントはトライバンドで多台数同時接続にも安定した通信が可能な「WAPM-2133TR」を選定。


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