約0.1秒でデータ消去可能な磁気データ消去装置と物理破壊装置を導入。消去処理にかかる作業の効率化と業務負担軽減を実現

亀岡市役所 情報政策課 様

亀岡市役所 情報政策課(以下、亀岡市役所)では、以前からHDDをはじめとする記憶媒体の廃棄ルールとして磁気消去と物理破壊を組み合わせて運用していました。一方で、10年以上同じ磁気データ消去装置を運用していたこと、物理破壊にハンマーやはさみを使っていたことなどから消去処理にかかる時間・労力が職員の負担になっていました。そこで同市役所は、主要サーバーおよび業務パソコンのリプレースにあわせてアドバンスデザイン株式会社(以下、アドバンスデザイン)の磁気データ消去装置と物理破壊装置を導入。運用ルールを含む情報セキュリティーポリシーはそのままに、作業効率の改善と職員の業務負担軽減を実現しました。

導入先プロフィール(2022年5月現在)

組織名

亀岡市役所 情報政策課

所在地

〒621-8501
京都府亀岡市安町野々神8 亀岡市役所4階

お客様インタビュー

亀岡市役所
情報政策課
主任 串崎 眞 氏(左)

亀岡市役所
情報政策課
柴田 好浩 氏(右)

数年間、未処分だった約1,000本の磁気テープが数か月で0本に。業務パソコンを一斉更新しても確実なデータ消去処理が可能な運用環境を確立

概要

より手軽で簡単な消去処理方法に

運用方法を維持しつつ作業効率化

磁気データ消去装置・物理破壊装置を導入

亀岡市役所では情報漏洩防止のためHDDなどの記憶媒体の処分は所内で行うことを義務化。磁気消去と物理破壊をセットにした2段階対策を運用ルールに設けていました。800台以上の業務パソコンを使用し、毎年数十台の廃棄作業が発生する中、同市役所は消去処理に時間がかかる現状の2段階対策により未処分の記憶媒体が増えることを懸念。処理ペースを上げるために新たな機器を導入しました。

作業時間が短縮され業務負担軽減にも貢献

磁気消去と物理破壊の組み合わせによる従来の運用ルールを維持したまま、作業時間の短縮に成功。数年にわたって未処分のまま保管されていた約1,000本の磁気テープも主業務に支障をきたすことなく数か月で物理破壊を終えることができました。磁気消去も含めて随時作業が可能になり、作業効率化とそれに伴う職員の負担軽減に貢献しています。

目標・課題

データ消去の作業効率化が目標

約1,000本の未処分テープを保管

データ消去の作業時間を短縮したい

亀岡市役所では市民の個人情報や機密情報をHDDや磁気テープなどの記憶媒体に保存していました。磁気データ消去装置を運用してそれらのデータ消去を行っていましたが、10年以上前の製品ということもあり、一度に処理できる台数が少なく蓄電にも数分を要するなど運用効率の改善に課題を抱えていました。

1本の磁気テープを約30分かけて物理破壊

亀岡市役所 情報政策課 柴田 好浩 氏(以下、柴田氏)は「物理破壊にかかる手間も改善事項のひとつでした。中でも問題視していたのが基幹業務のバックアップ記憶媒体として使用していた磁気テープの破壊処理。厚さ約1cmのプラスチックケースに覆われており1本破壊するのに約30分かかることから、約1,000 本の磁気テープが数年にわたって未処分のまま保管されていました。」と話します。

解決策

磁気データ消去装置の入れ替え

物理破壊装置の導入・運用

作業効率化が期待された磁気データ消去装置

プロでも復旧不可能なデータ消去を機器選定の前提条件とし、アドバンスデザインの磁気データ消去装置「MagWiper Standard MW-15000X」を導入。ボタンひとつの操作感に加え、電力チャージが約17秒、確実なデータ消去が約0.1秒で行えることから作業効率の向上に貢献すると評価されました。

油圧式レバーによる簡単操作と多機能性を評価

2.5インチのHDDであれば一度に最大6台までデータ消去が可能。

当時、同市役所では業務パソコンをSSD搭載モデルへと順次移行。磁気データ消去装置では対応できないSSDを破壊処理するために、アドバンスデザインの物理破壊装置「手動式StorageCrusher SCM-1」を導入しました。

効果

消去処理にかかる時間を大幅短縮

磁気消去と物理破壊の併用が効果的

主業務の合間で消去処理作業が可能に

1回のデータ消去に要する時間が短縮され、消去可能台数も増加。「約800台ある業務パソコンをリプレースしても対応できると思います。」と柴田氏は期待を口にします。処分に時間と手間がかかっていた磁気テープに関しても、物理破壊装置の導入によって数か月で約1,000本の未処分テープの破壊処理が完了しました。

業務効率化への貢献に加え、コロナ禍の対策にも活用

油圧式レバーを10〜20回上下させるだけで簡単に破壊処理が可能。

亀岡市役所 情報政策課 主任 串崎 眞氏は「自治体は多くの機密情報を管理しています。情報漏洩防止の観点からも全国の自治体で磁気消去と物理破壊の併用がマスト対策となることを期待しています。」と話してくれました。

主要サーバーおよび業務パソコンの更新にあわせて磁気データ消去装置と物理破壊装置を導入。磁気消去と物理破壊を組み合わせた運用により、年度切り替えに伴う人事異動やPC故障時などに随時消去処理を行っている。

導入商品

アドバンスデザイン株式会社は、バッファローと同じメルコグループの企業です。


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