公共施設の業務効率化のためWi-FiによるLGWAN接続系の無線化を実施。役場と各施設のVPN接続により管理を一元化、公衆Wi-Fi提供も可能に
群馬県中之条町 様
群馬県中之条町は、温泉と豊かな自然に恵まれた風光明媚な地域で観光客も多く、県外からの移住希望者も増えています。観光地は山間部のため、キャリア通信圏外の場所もあり、Wi-Fi整備によるキャッシュレス決済の要望もありました。また、町役場や町の施設などでは、公務や町民のオンライン申請などのため公共施設へのWi-Fiの必要性が高まり、公務用Wi-Fiと公衆Wi-Fiの導入が行われました。セキュアな公務用Wi-Fiの導入およびオンライン申請が可能になり、ペーパーレス化や職員の業務効率化が進んだほか、幅広い年齢層で施設利用者が増えるなど町民サービスの拡充にもつながりました。
取材協力:
光山電気工業株式会社/株式会社ジーシーシー
導入先プロフィール(2024年3月現在)
お客様インタビュー
中之条町
地域共創課
デジタル推進専門官
黛 祐二氏(左)
中之条町
地域共創課
企画・デジタル戦略係長
田村 光規氏(中央)
中之条町
地域共創課
主任
市川 琢朗氏(右)
町内の要所に「FREESPOT導入キット」を導入し、利用者の利便性を向上。
役場、支所などで公務用Wi-Fiを整備し、ペーパーレス化、業務効率化を実現
概要
公衆Wi-Fi整備で町民サービスが充実
Wi-Fi導入による業務効率アップ
書かない窓口で町民サービスを向上
中之条町では行政手続きや公共施設の利用申し込みを簡便化するべく、公衆Wi-Fiとタブレットによるデジタル窓口の利用を推進。また、観光客や町民が多く利用する施設に公衆Wi-Fi環境を整備する事で、利用者の利便性が向上しました。
高いセキュリティーの公務Wi-Fi導入で効率アップ
公務Wi-Fiとして、LGWAN接続系のWi-Fi整備も実施。町民向けオンライン申請と、公務Wi-Fiの整備で大幅なペーパレスの実現に加え、職員の業務効率が大幅にアップしました。
目標・課題
要件を満たした公務用Wi-Fiの整備
町内の要所に公衆Wi-Fiを設置したい
「書かない窓口」推進と業務効率化を目指す
公衆Wi-Fiのセキュリティー強化
かつては観光スポットや町の施設ごとに異なるメーカーのWi-Fiアクセスポイントが設置され、利用記録を取得してない施設もあるなど、セキュリティー面などで不安がありました。公共施設のWi-Fi提供時にも安全性を強化したいニーズもありました。
解決策
FREESPOT導入キットでWi-Fi構築
複数拠点の機器を遠隔で一元管理
用途に応じたセキュリティーのWi-Fi環境を整備
申請窓口となる「中之条町役場」「ツインプラザ」「六合支所」には、利用記録が取得可能な「FREESPOT導入キット」で町民向けWi-Fiを提供、タブレットを使った申請窓口(書かない窓口)を構築しました。また、総務省のセキュリティー要件に対応するため、RADIUSサーバーとの連携により、IEEE802.1X認証が可能な「WAPM-AX4R」で公務用Wi-Fiを整備しました。
VPNとダイナミックDNSで複数拠点を一元管理
また、他の11の公共施設にも「FREESPOT導入キット」を用いて公衆Wi-Fiを整備。各施設には「VR-U500X」を設置し、「バッファロー・ダイナミックDNSサービス」を活用することで各拠点間のVPN環境を構築。「WLS-ADT/LW」で各拠点の機器を遠隔で一元管理できるようにしました。
効果
業務効率向上やペーパーレス化の実現
利便性の向上と管理者負担の軽減
公務におけるペーパーレス化、業務効率化の実現
公務Wi-Fiの導入により、会議資料を印刷する機会も減りペーパーレス化に貢献。業務用チャットツールの活用によって、業務効率が向上しました。中之条町 地域共創課 企画・デジタル戦略係長 田村 光規氏は「ローミング支援機能により、自席と会議室間を移動しても電波が途切れたりすることはないです」と評価しています。
公衆Wi-Fiの整備で町民、観光客の利便性向上
各施設では、セキュリティーも向上し、安心な提供を実現した他、緊急時モードへの移行など遠隔で一元管理できるようになったことで、管理者の負担も軽減しました。