情報セキュリティ対策に力を入れる大津市役所。機器の入れ替えで、確実なデータの消去と作業の効率化を実現

滋賀県大津市役所様

自治体の扱うデータには個人情報や機密情報が含まれ、セキュリティー対策は必須です。従来から情報セキュリティー対策に対して高い意識を持っていた滋賀県大津市役所では、全職員向けに徹底したセキュリティー研修を行うなど対策を充実させてきました。こうした意識のもと、ハードディスクの廃棄時にデータ消去を義務付けていたものの、確実性や作業効率性に課題がありました。そこで、磁気データ消去装置「MagWiper MW-30000X」と磁気消去ログ管理システム「OP-MW-LMS」を新たに導入し、確実なデータの消去と業務時間の短縮や管理のスリム化を実現しました。

導入先プロフィール(2021年7月現在)

施設名

滋賀県大津市役所

所在地

〒520-0037 滋賀県大津市御陵町3−4 第2別館

お客様インタビュー

大津市政策調整部
情報システム課
主査
澤村 真泰 氏

大津市政策調整部
情報システム課
システム第1係長
竹内 友香 氏

ノートPCもそのまま瞬時にデータ消去できるため、
大幅な業務効率化を実現。
管理システムもスキャンのみという手軽さ。

概要

率先してセキュリティーの強化を

ポリシーに基づく厳しい情報管理

厳格なセキュリティー対策を実行する大津市

従来から情報セキュリティーに対して高い意識を持っている滋賀県大津市役所では、以前より情報セキュリティーの対策に力を入れており、さまざまな取り組みを行ってきました。情報セキュリティー対策の中心を担ってきた大津市政策調整部 情報システム課は、全職員向けに対して研修を徹底するなど、重要な役割を担っています。

ポリシーを策定しセキュリティー対策を徹底

大津市役所では、公官庁として市民の個人情報を含むさまざまな機密データを扱っているため、情報セキュリティーに関するポリシーを策定し、データの消去やハードディスクの処分には厳格な取り決めを設けています。廃棄するハードディスクは必ず磁気消去を行い、個人情報が記録されているハードディスクに関しては、物理破壊をしてから廃棄する対策を講じています。

目標・課題

データ消去の確実性追求と効率化

廃棄ハードディスク管理の一本

小型で出力の小さかった磁気データ消去装置

情報システム課ではもともと磁気消去装置を導入していましたが、小型だったため一度で処理できる台数が少なく、証跡管理も煩雑になっていました。そのため、「確実にデータ消去をしつつ、より手軽で管理のしやすい機器を求めていました」と大津市政策調整部 情報システム課 主査の澤村 真泰氏(以下、澤村氏)は語ります。

部署が複数にまたがり管理が煩雑

市役所内にはさまざまな部署があり、中には情報システム課と同様に証跡管理を行うところもありましたが、管理部門が複数にわたるため、廃棄ハードディスクの扱いも煩雑になっていました。情報漏洩は絶対に避けなければならないので、管理が容易なプロセスの確立が急務でした。

解決策

磁気データ消去装置の入れ替え実施

磁気消去管理システムの導入

瞬時にデータ消去、ノートPCでも分解不要

大津市役所はバッファローの提案を受け、アドバンスデザイン社の「MagWiper MW-30000X」を導入。データの消去は蓄電時間を含めて数十秒で、複数のハードディスクを同時に消去処理できます。「B4以下のノートPCであれば分解不要ですし、ボタン1つで処理できる操作性の高さもポイントです」と大津市政策調整部 情報システム課 システム第1係長の竹内 友香氏は話します。

磁気消去管理システムで情報漏洩防止

磁気データ消去装置に加えて磁気消去管理システム「OP-MW-LMS」も同時に採用し、データ消去の管理を一元化しました。管理システムへの登録はデータ削除時にPCやハードディスクのバーコードを読み取るだけで、誰でも簡単に行えます。消去処理のログをデータベース化し、一覧として参照可能なため、証跡管理も楽に行えます。

効果

管理にかかるコストを大幅削減

市役所全体でセキュリティーを厳格化

バーコードを読み込むだけの運用で効率改善

磁気消去管理システムの導入により、これまで手書きで運用していた証跡管理が、バーコードをスキャンするだけの運用へと進化しました。「管理にあてる作業時間も大幅に短縮されたため、業務の効率化にも貢献しています」と、澤村氏も効果に満足しています。

全職員のセキュリティー意識の向上を

大津市では、昨年よりセキュリティ研修を強化し、全員が受講するように徹底しています。ハードディスクのデータ消去に関する内容も含まれているため、職員のセキュリティー意識の向上に繋がっています。

管理システムへの登録は、ハードディスクのバーコードを読み取るだけで登録可能

「MagWiper MW-30000X」は蓄電時間を含めても数十秒でデータ消去が完了し、ハードディスクに多い垂直磁気記録方式にも対応するパワーを兼ね備えている。磁気消去ログ管理システム「OP-MW-LMS」はハードディスクのバーコードを読み込むだけで証跡管理が簡単にできるため、部門をまたぐ運用が容易になった。

導入商品

アドバンスデザイン
磁気データ消去装置

アドバンスデザイン株式会社は、バッファローと同じメルコグループの企業です。


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