コロナ禍における県主催の会議・説明会のオンライン化に対応するため、 セキュリティー及び安定性を重視したWi-Fi環境を新たに構築

兵庫県宍粟市役所様

兵庫県中西部に位置し、県内では豊岡市に次いで2番目の面積を有する宍粟市。「しそう森林王国」とも呼ばれる自然豊かな街の行政窓口を担う兵庫県宍粟市役所(以下、宍粟市役所)では、コロナ禍によるWeb会議・説明会の増加に対応するため、本庁舎を含む関連施設のWi-Fi環境整備に着手しました。平成28年度の「自治体情報システム強靭性向上モデル」に基づき、総合行政ネットワーク(通称 LGWAN)接続系からインターネットを分離し、仮想化していたことから、施工にあたって独立したネットワーク環境の構築を選択。法人向け無線LANアクセスポイントを用いて、同時に複数のWeb会議が開催されても安定した通信が可能なWi-Fi環境を実現しました。

導入先プロフィール(2022年2月現在)

施設名

兵庫県宍粟市役所

所在地

〒671-2593
兵庫県宍粟市山崎町中広瀬133-6

お客様インタビュー

(写真左)
宍粟市役所
総務部 広報情報課 情報通信係
係長
平瀬 真也 氏

(写真右)宍粟市役所
総務部 広報情報課 情報通信係
主事
橋本 和樹 氏

新たなWi-Fi環境を構築し、コロナ禍におけるWeb会議ニーズの増加に対応。タブレット端末の利用や自治体DX推進など多様なシーンに活用

概要

Web会議に必要なWi-Fi環境を整備

複数会議への同時参加が可能に

県主催の会議・説明会のオンライン化に対応

兵庫県は新型コロナウイルス感染拡大抑止の一環として、県が主催する会議・説明会のオンライン化を段階的に進めています。その流れを受けて、宍粟市役所ではWeb会議に参加するために必要なネットワーク環境の整備に着手。本庁舎を含む周辺の関連施設を対象に地方公共団体向けの補助金を活用し、新たなWi-Fi環境を構築しました。

タブレット端末による業務効率化やWeb会議などに活用

Web会議に参加可能なスペース及び回数が増加したほか、タブレット端末の使用による業務効率化にもWi-Fi環境を活用しています。また、全国的な自治体DX推進に伴い、今後は行政手続きのオンライン化などへの活用も期待されています。

目標・課題

Web会議の使用パソコンは3台に限定

スムーズ&安定通信が可能なWi-Fi環境

限られた場所・パソコンでWeb会議に参加

宍粟市役所では機密性の高い情報を扱っています。職員のパソコンからインターネットに接続するには仮想環境を介して5分程度を要するため、当初は直接インターネットに接続できるパソコンを使ってWeb会議に参加。しかし、打ち合わせ可能なスペースは3カ所、使用できるパソコンも3台に限定されていました。

複数のWeb会議に同時参加できる環境が必要

宍粟市役所 総務部 広報情報課 情報通信係 係長 平瀬真也氏(以下、平瀬氏)は「当時の環境では、最大3会議までしか同時に参加できませんでした。より多くのWeb会議に参加するための方法を模索する中、予算や工期などの諸条件を総合的に判断し、別回線で新たなWi-Fi環境を構築することにしました。」と話します。

解決策

セキュリティー重視のWi-Fi環境

導入実績を評価・加味した機器選定

不正侵入を防ぐためのセキュリティー対策

機器選定において重視したのがセキュリティー面です。ネットワークへの不正侵入を防ぐため、Any接続拒否(SSID隠蔽)およびRADIUSサーバーと組み合わせた端末認証による二重セキュリティーを前提条件に導入機器を検討。また、複数のWeb会議に同時参加しても安定通信を維持できるWi-Fi環境を求めていたことから、多台数同時接続に強いバッファロー製の無線LANアクセスポイント「WAPM-2133TR」を導入しました。

過去の導入実績に基づく製品への信頼が決め手に

「以前、指定避難所に公衆Wi-Fiを導入した際にバッファロー製の無線L A N アクセスポイント『WAPM-1266R』を採用し、現在も安定稼働を続けています。そうした運用実績も決め手になりました。」と平瀬氏は話します。また、集中管理ソフトウェア「WLS-ADT/LW」も併せて導入。本庁舎を含め、離れた場所にある関連施設に設置した無線LANアクセスポイントの一括管理が可能です。

効果

Web会議への参加回数が増加

自治体DXへの活用にも期待

より多くのWeb会議への参加が可能に

本庁舎内のさまざまな場所でWeb会議に参加できるようになったほか、3つ以上の会議への同時参加も可能に。県庁への移動時間を別のWeb会議参加にあてることで情報収集の機会が増えるなど、時間の有効活用による業務効率化も行えています。また、もともと保有していたタブレット端末をWi-Fi経由で使用することで経費削減にも成功しました。

自治体DXの取り組み推進への活用も構想

「WAPM-2133TR」の採用により、複数のWeb会議に同時接続しても安定通信
が可能に

社会福祉法人 愛美会 本部事務局 主任 渡邉 圭介氏は、「ICT活用による働き方改革を行ったため、新卒採用応募者から好反応が得られるようになりました。」と採宍粟市役所 総務部 広報情報課 情報通信係 主事 橋本 和樹氏は、「自治体DXを推進する動きが全国で活発化しています。宍粟市役所でも行政手続きのオンライン化などを構想中です。今後、さらにWi-Fi環境を活用する場面が増えることを期待しています。」と話してくれました。用活動での手ごたえを話します。

Web会議・説明会での利用を目的に、バッファローの無線LANアクセスポイントを用いて本庁舎を含む関連施設に新たなネットワーク環境を構築。各施設の無線LANアクセスポイントは「WLS-ADT/LW」により一括管理


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