見守り支援システムの導入・運用を目的に、法人向け無線LANアクセスポイントで各居室に安定したWi-Fi環境を構築

社会福祉法人 長寿会 特別養護老人ホーム シルバーピアかりや 様

社会福祉法人 長寿会は、「長寿を楽しむ」を基本理念に愛知県内で計6施設の高齢者福祉施設および児童福祉施設を運営しています。そのひとつである社会福祉法人 長寿会 特別養護老人ホーム シルバーピアかりや(以下、シルバーピアかりや)では、より安全・安心な入居者の見守り環境を目指し、利用者の体動を測定してリアルタイムで睡眠状態を把握できる見守り支援システムの導入を決断。法人向け無線LANアクセスポイントとPoEスマートスイッチを施設内の適所に設置し、システム運用に必要なWi-Fi環境を構築しました。

取材協力

日昇テレコム株式会社

導入先プロフィール(2022年6月現在)

施設名

社会福祉法人 長寿会
特別養護老人ホーム シルバーピアかりや

所在地

〒448-0813
愛知県刈谷市小垣江町白沢45番地

お客様インタビュー

社会福祉法人 長寿会
特別養護老人ホーム シルバーピアかりや
相談員/介護支援専門員

田渕 有一氏

安定性に優れたWi-Fi整備で見守りセンサーの安定稼働を実現。より安全な環境での見守りが可能になり、訪室削減・業務効率化に貢献

概要

入居者の見守り環境を強化

今まで以上に手厚いケアが可能に

見守りセンサーの導入を目的にWi-Fi整備

シルバーピアかりやでは、入居者一人ひとりが笑顔で安らぎのある時間を過ごせるよう適切なケアを心がけています。その一環として、入居者の見守り環境を整備。利用者の睡眠状態を常時把握できる見守り支援システム導入を目的に、各居室に安定してつながるWi-Fi環境を構築しました。

睡眠状態の常時把握により業務効率化を実現

訪室回数の減少に加え、体動を感知したタイミングで排泄介助や起床の声かけが可能に。職員の負担軽減に伴い、より手厚いケアが行えるようになりました。介護記録システムの導入など現場のICT化への期待も高まっています。

目標・課題

見守り環境を手厚くしたい

巡視・訪室回数が職員の負担に

法改正により要介護度の高い入居者が増加

2015年から特別養護老人ホームの入居基準が要介護3以上に変更されたことに伴い、シルバーピアかりやでは、以前よりも重度の介護・ケアが必要な入居者が増加。また、認知症を患っている方の転倒リスクに対する懸念などから見守り環境を手厚くし、より細かなケアを行いたいと考えていました。

見守り環境を充実させて業務負担を軽減したい

同施設では入居者10人を1ユニットとし、夜勤は1人2ユニットを担当。その際、1時間ごとの定期巡視(15〜20分)に加え、入居者によっては30分ごとの状態確認が必要でした。さらに並行して排泄介助や介護記録の作成を行うため、職員の負担軽減も課題のひとつでした。

解決策

安定・高速通信が可能な機器選定

コストパフォーマンスの高さを評価

広範囲で安定接続が可能なWi-Fi機器を選定

Wi-Fi整備にあたっては安定接続を重視。他の施設に対しても導入事績があり、複数台を用いることで広範囲にわたって安定通信が可能なWi-Fi環境を構築できることから「WAPM-1266R」を採用しました。また、PoE給電が可能な「BS-GS2016P」「BS-GS2008P」も導入。電源工事が不要で、コスト削減・工期短縮が可能になりました。

「キキNavi」で保守・管理を一括サポート

販売・施工を担当した日昇テレコム株式会社 情報通信システム課 内田 佳成氏は、「無線LANアクセスポイントとPoEスマートスイッチを一元管理できる『キキNavi』を無料で使えるのもポイントでした。」と話します。障害が起きた際に遠隔操作による簡易メンテナンスが可能で、管理コストの削減効果や迅速なトラブル対応といったコストパフォーマンスの高さが評価されました。

効果

訪室回数の削減に貢献

今後のWi-Fi有効活用にも期待

適切なタイミングで適切なケアが可能に

シルバーピアかりや 相談員/介護支援専門員 田渕 有一氏(以下、田渕氏)は「睡眠状態の常時把握により訪室回数が減り、異常時も即座に対応できる見守り環境になりました。排泄介助も覚醒状態にあわせて行えるので職員負担も軽減されました。」と話します。

介護現場における積極的なICT推進に期待

廊下天井に「WAPM-1266R」を設置して広範囲をカバー

続けて田渕氏は「見守りセンサーのほか、コロナ禍で増えたオンライン研修にもWi-Fiを活用しています。今後についても介護記録システムやタブレットの導入など、今回のWi-Fi整備によって新たな可能性の広がりを感じています。」と話してくれました。

施設内の各居室で接続可能なWi-Fi環境を構築するために複数台の無線LANアクセスポイントを導入。保守・管理には「キキNavi」を活用し、PoEスマートスイッチを含むWi-Fi機器を一元管理している。


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