見守り介護ロボット「aams」・Wi-Fiインカム「クリアトークカム」導入に伴い、相互動作確認済みのWi-Fi機器を通信インフラに用いてネットワークを強化

社会福祉法人イーストヘルスケアソサエティ 特別養護老人ホーム コート・スマイル 様

社会福祉法人イーストヘルスケアソサエティが運営する特別養護老人ホーム コート・スマイル(以下、コート・スマイル)は、利用者に寄り添ったサービスを大切にしている高齢者福祉施設です。同施設では、職員の負担軽減とそれに伴う施設利用者へのケア充実を図るため業務のICT化に着手。株式会社バイオシルバーの見守り介護ロボット「aams」、株式会社ティービーアイのWi-Fiインカム「クリアトークカム」、ネットワークカメラの導入に伴い、相互動作確認済みの「WAPM-AX4R」を約60台用いて業務サポート機器の通信に必要なWi-Fi環境を構築しました。

取材協力:

株式会社インフォファーム

導入先プロフィール(2023年8月現在)

施設名

社会福祉法人イーストヘルスケアソサエティ 特別養護老人ホーム コート・スマイル

所在地

〒501-3145
岐阜県岐阜市芥見野畑1-25

お客様インタビュー

社会福祉法人イーストヘルスケアソサエティ
特別養護老人ホーム コート・スマイル 事務長
中島 秀樹氏

今後の本格運用において夜間巡回数を約半減することが可能に。
職員の負担が軽減され、入居者に対するケア・サービスの充実も実現

概要

業務サポート機器で業務効率化

夜間巡回数半減の見込み

業務効率化に向け各種サポート機器を導入

コート・スマイルでは、職員の負担軽減および施設利用者へのより良いサービス提供を目指し業務のICT化を検討。見守り介護ロボット、Wi-Fiインカム、ネットワークカメラの導入に伴い、各機器と相互動作確認済みの「WAPM-AX4R」約60台を用いて施設ネットワークの強化を図りました。

見守り環境を強化し、より手厚いケアが可能に

業務サポート機器を導入し、見守り環境を強化。今後、本格運用を始めるにあたり夜間巡回数の半減を見込んでいます。また、業務効率化の一環で朝礼が廃止され、入居者と向き合う時間が増加。今まで以上に手厚いケアが可能な環境が整いました。

目標・課題

夜間の職員負担を軽減したい

新たに高速通信規格を採用

夜間巡回時の動線・連絡手段が職員負担に

1フロア50名という施設の構造上、夜間巡回時の移動距離の長さが職員の負担になっていました。また、同施設では職員間の連絡ツールに内線・PHSを利用。いずれも1対1通話のため複数人での情報共有に時間を要することから、ICTの活用によって業務効率化を図りたいと考えていました。

高速通信規格で多台数接続時も安定通信を維持

特別養護老人ホーム コート・スマイル 事務長 中島 秀樹氏(以下、中島氏)は「以前、介護ソフト・タブレット導入時に施設ネットワークを構築しましたが、今回100台超の『aams』などを導入する上で既存のWi-Fi機器は旧通信規格のため安定通信の面で不安がありました。」と話します。

解決策

相互動作確認済み機器を選定

リモート管理サービスを導入

相互動作確認済みのWi-Fi機器を導入

入所定員115名の全ベッドに「aams」およびネットワークカメラを導入・設置し、全職員には「クリアトークカム」を配付。業務サポート機器の安定稼働には60台近くの無線LANアクセスポイントが必要だと判断し、「aams」「クリアトークカム」と相互動作確認済みで、多台数同時接続時も安定通信可能な「WAPM-AX4R」が選定されました。導入にあたっては補助金(※)を活用しました。

令和4年度「岐阜県介護ロボット導入促進事業」

遠隔による機器の一括管理が可能な体制に

「aams」を2.4GHz帯で、「クリアトークカム」を5GHz帯で使用することによって帯域ごとの負荷を分散。また、「WAPM-AX4R」をはじめ60台以上のWi-Fi機器の設置に伴い、集中管理ソフトウェア「WLS-ADT」を活用。トラブル時も迅速に原因確認・復旧可能な一括管理体制を整えました。

効果

夜間巡回減少・訪室削減に期待

朝礼廃止に伴い入居者ケアが充実

今後の本格運用に向けて多くの効果を実感

中島氏は「ネットワークカメラは『aams』と連動しており、アラートが鳴った際に介護職員室のモニターとスマートフォンで該当居室の映像を素早く正確に把握できるため、適切なタイミングでの訪室や対応が可能です。本格運用はこれからですが、巡回数を半減できると見込んでいます。」と話します。

業務効率化を実現し、より手厚いケアが可能に

約60台の「WAPM-AX4R」を設置し、より高速通信可能なインフラを構築

アラート通知時にはインカムに部屋番号が自動で流れるため即時対応も可能。また、全職員での朝礼を廃止し、インカムで連絡事項を伝達する体制に変更。その時間を入居者へのケアに充てられるようになりました。

「aams」「クリアトークカム」と相互動作確認済みの「WAPM-AX4R」を導入し、施設内全域で安定したWi-Fi環境を構築。PoEスイッチを含め60台を超えるWi-Fi機器は集中管理ソフトウェア「WLS-ADT」により一括管理している。


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