業務支援機器の有効活用を目的に施設内のネットワーク環境を整備。法人向け無線LANアクセスポイントを用いて施設全域に安定したWi-Fi環境を構築

社会福祉法人松原愛育会 障害者支援施設ふじのき寮 様

石川県内で7つの介護・福祉施設および医療機関を運営する社会福祉法人松原愛育会。運営施設のひとつである障害者支援施設ふじのき寮(以下、ふじのき寮)では、生活介護や短期入所を中心としたサービスを提供しています。同施設はベッドセンサーやタブレットの有効活用、また来訪者や職員を対象とした施設内での快適なスマホ利用を目的にネットワーク環境を整備。バッファローの法人向け機器を用いてWi-Fi接続可能エリアを拡張し、施設内全域でつながるWi-Fi環境を構築しました。現地調査・施工は株式会社バッファロー・IT・ソリューションズ(以下、BITS)が担当しました。

導入先プロフィール(2023年8月現在)

法人名

社会福祉法人松原愛育会

所在地

〒920-1146
石川県金沢市上中町イ67番2 石川療育センター内

施設名

障害者支援施設ふじのき寮

所在地

〒920-1146 石川県金沢市上中町ト18番地

お客様インタビュー

社会福祉法人松原愛育会
障害者支援施設ふじのき寮 課長補佐
國田 英之氏

場所を選ばない自由な居室構築や幅広いレクリエーション実施が可能に。
今後も入居者・職員双方にとって快適な施設環境づくりを目指す

概要

施設全域でつながるWi-Fi環境

入居者が快適に過ごせる施設環境に

セキュアかつ安定通信可能なWi-Fi環境に

ふじのき寮では、以前から利用していたベッドセンサーやタブレットを有効活用するため施設内のWi-Fi整備を実施。法人向け機器を用いて通信可能エリアを施設内全域に拡張するとともに業務用とゲスト用でセグメントを分岐し、よりセキュアで高速・安定通信可能なWi-Fi環境を構築しました。

入居者・職員双方の快適性を追求

自由な居室構築やレクリエーションの充実など、入居者がより快適に過ごせる環境づくりが可能に。今後はインカム導入も予定しており、積極的な業務効率化を通して職員にとっても働きやすい職場環境の実現を目指す動きが広がっています。

目標・課題

Wi-Fi環境を強化・拡張したい

業務機器・端末を有効活用したい

既存ネットワークは電波強度・範囲が不十分

既存のネットワーク環境は、職員室を中心とする一部エリアの有線LANに限定。別途、家庭用Wi-Fiルーターで通信エリアを拡張しベッドセンサーやスマホの通信を行っていましたが、すべての機器・端末を同じWi-Fiルーターに接続していたため接続数超過による通信遅延・切断が見られました。

Wi-Fi整備による業務支援機器の有効活用

社会福祉法人松原愛育会 障害者支援施設ふじのき寮 課長補佐 國田 英之氏(以下、國田氏)は「通信エリアも制限され、たとえば家庭用Wi-Fiルーター付近の居室にベッドセンサーを設置する必要があるなど、導入済みの機器や端末を使える場所が限られていました。」と話します。

解決策

DFS障害回避機能搭載の機器を選定

「キキNavi」で機器を一括監視

DFS障害回避機能で複数チャンネルを安定利用

全域でつながるWi-Fi構築には40台の無線LANアクセスポイントが必要でした。導入台数が多く、隣接する機器同士のチャンネル重複の懸念から「DFS障害回避機能」搭載の「WAPM-1266R」を選定。W53/W56帯のチャンネルを設定してもDFSによる無線LAN停止がないため、チャンネルの選択肢が増え、幅広いチャンネル設計が可能となります。現地調査・施工はBITSが担当しました。

遠隔地からでもトラブル対応可能な体制構築

同施設は、多台数の機器導入にあたりトラブル時の対応を懸念。そこで遠隔地からでも機器の一括監視・簡易操作が可能な「キキNavi」を導入し、保守会社による管理体制を構築。また、職員や入居者の家族などのスマホ利用も想定し、認証機能対応の公衆Wi-Fi導入キット「FS-M1266」を用いて業務用とは別セグメントのWi-Fiを構築しました。

効果

全域で業務支援機器が利用可能

より快適な施設環境づくりを構想

施設のどこでも業務機器・端末が使えるように

場所を選ばずベッドセンサーやタブレット利用が可能になり、入居者の体調や要介護度を優先した居室レイアウト、入居者が集まる食堂でのカラオケ大会や動画視聴など幅広いレクリエーションを実施できるようになりました。「入居者様の快適性も向上したと思います。」と國田氏は話します

さらなる業務効率化に向けインカムを導入予定

「WAPM-1266R」を適所に設置し全域でつながるWi-Fi環境を構築

今後、同施設ではインカムの導入も予定しています。國田氏は「携帯電話とは違い、作業中に手を止める必要がなく、複数人での同時通話も可能です。業務効率化が進むことで職員負担軽減にもつながると期待しています。」と話します。

施設内の廊下を中心に「DFS障害回避機能」搭載の「WAPM-1266R」を設置。5GHz帯(W53/W56帯)でもWi-Fi停止時間がなく、選択できるチャンネルが増え、幅広いチャンネル設計が可能。また「FS-M1266」を用いてゲスト用Wi-Fiを提供。機器管理には「キキNavi」を活用し保守会社が死活監視を行っている。


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