コロナ禍でオンライン面会を実施するため、安定したWi-Fi環境を整備。入居者・利用者向けのサービス充実や地域活動、オンライン講習会にも活用を計画

NPO法人市民生活支援センターふくしの家 様

佐賀市内でさまざまな福祉事業を展開するNPO法人市民生活支援センターふくしの家(以下、ふくしの家)は、新型コロナウイルス感染症の流行により、有料老人ホームや居宅介護施設の入居者が家族と面会することができなくなったことを受け、2022年10月に佐賀県非接触型面会支援事業補助金を利用して、3ヵ所の福祉施設でオンライン面会の実施に向けたWi-Fi環境を整備しました。各居室フロアにバッファローの「WAPM-1266R」を採用し、施設全域でWi-Fiの利用が可能になりました。今後はオンライン面会の他にも地域活動の発信やオンライン講習会など入居者や利用者のサービス充実を図っていく計画です。

取材協力:

株式会社アイティーインペル

導入先プロフィール(2023年1月現在)

法人名

NPO法人 市民生活支援センターふくしの家

法人所在地

〒849-0937 
佐賀県佐賀市鍋島3丁目3-20 鍋島シェストビル3F

導入施設

サンコートなべしま

施設所在地

〒849-0937
佐賀県佐賀市鍋島3丁目3-20 鍋島シェストビル

お客様インタビュー

NPO法人
市民生活支援センターふくしの家
管理者・ケアマネージャー
森田 貴子氏(左)

NPO法人
市民生活支援センターふくしの家
理事長
江口 陽介氏(右)

入居者と家族を結ぶオンライン面会の導入に向けて施設内Wi-Fi環境を整備。地域活動の活性化やオンライン講習会などWi-Fi利用による可能性も拡大

概要

オンライン面会に向けた環境整備

地域活動・講習会などの充実化

新型コロナ対策のためにオンライン面会を計画

ふくしの家では、コロナ禍によって入居者とその家族の面会ができなくなったことから、タブレットを使用したオンライン面会の導入を計画。佐賀県の補助金を活用して3つの施設にWi-Fi環境を構築しました。オンライン面会は、利用時間や管理方法などを検討しているため、まだ実施していませんが、利用者の利便性や要望に応えられるよう着々と準備を進めています。

多目的利用の共用スペースでも効果を予想

共用スペースでは、地域の住民が集まって交流を図ったりさまざまな活動を行っています。また、年に4回福祉車両の座学講習会を実施するなど多目的に使用されています。こうした地域活動や講習会にもWi-Fiを利用することで活動の充実化、講習会の効率化が想定されています。

目標・課題

既存の機器では通信範囲が限られる

Wi-Fiの利用用途を検討

オンライン面会を実現する通信環境が必要

オンライン面会は、各室で介護士がタブレットを操作して、入居者が家族と会話できるように考えています。事務室のあるフロアにはすでにWi-Fi環境が整備されており、居室フロアの一部ではWi-Fiが利用できましたが、建物が鉄筋コンクリート造りでかつ家庭向けの機器のため通信範囲が限られ、オンライン面会の実施には適さない状況でした。

共用スペースとしての幅広い利用を検討

共用スペースでは、地域活動のリモート配信や時間帯によって利用者にWi-Fiを開放するなど、さまざまなサービスの提供が見込まれます。NPO法人市民生活支援センター ふくしの家 理事長 江口 陽介氏(以下、江口氏)は「イベントの配信や、入居者と地元小学生のふれあいなど、地域交流にふさわしいWi-Fi利用を考え、講習会でもオンライン講習の導入を検討しています」と目標を話しています。

解決策

居室フロアのWi-Fi環境を整備

安定した通信環境を外部にアピール

各居室フロアに無線LANアクセスポイントを設置

オンライン面会を実施するために、施設全域をカバーする安定したWi-Fi環境を構築することが必要です。そのため、他の施設においても安定稼働実績のある法人向け無線L A N アクセスポイント「WAPM-1266R」を各居室フロアの両端の天井や壁に複数台設置。各フロアでのWi-Fi利用が可能となり、タブレットやスマホがあればいつでもオンライン面会が実現できるよう準備を進めました。

安定したWi-Fi環境で利用者増加を見込む

また共用スペースにも同製品を設置。高速通信で安定したWi-Fi環境が実現できたため、イベントを発信したり、オンラインで参加することも可能になり、地域活動に利用できるようにもなりました。安定した通信環境は、地域活動の充実にも効果が期待される他、大きなPR要素にもなり、利用者の増加も見込めます。

効果

オンライン面会以外にも活用を考案

地域活動の活性化に期待

バーチャル外出で入居者のサービス充実を図る

Wi-Fi環境の整備は、オンライン面会以外にも幅広い利用方法が考えられ、NPO法人 市民生活支援センター ふくしの家 森田 貴子氏は、「タブレットを外へ持ち出し、外出できない入居者様に季節の花や景色などを配信して見せてあげたい」とバーチャル外出を提案し、入居者のサービス充実を図ろうとしています。

Wi-Fi環境で地域活動の活性化に期待

居室各フロアの天井や壁に設置された「WAPM-1266R」

共用スペースの利用について江口氏は「ある程度利用制限を設けなければなりませんが、Wi-Fiを利用して地域活動がもっと活性化するといいですね」とWi-Fiの可能性を期待しています。

6階建てのサンコートなべしまでは、1階の共用スペースと4~6階の居室フロアに、無線LANアクセスポイント「WAPM-1266R」を設置。広域で安定したWi-Fi環境を実現している。他の2施設も同製品を設置し、同様のWi-Fi環境を整備している


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