業務のICT化を目的にリコージャパンの「ITKeeper 無線LANパック」を導入。ケア記録作成からレセプト業務まで、職員の負担を大幅に削減

株式会社ハートコーポレーション 様

株式会社ハートコーポレーションは、大阪府と兵庫県で有料老人ホーム、グループホーム、訪問介護センターを運営しています。介護業界が直面する深刻な人材不足対策として業務のICT化を図りたいと考えていましたが、社内には専従の担当者は不在でした。そこで3施設にリコージャパンの「ITKeeper 無線LANパック」を導入し、Wi-Fi環境の設計から保守までを一任しました。その他11施設でもバッファローの無線LANアクセスポイントの導入により施設内のどこでもケア記録の作成と提出が可能になり、大幅な時間短縮に成功。記録の確認、分類、管理を担う責任者や、レセプト業務担当者の負担も軽減されました。

取材協力:

リコージャパン株式会社

導入先プロフィール(2023年5月現在)

法人名

株式会社ハートコーポレーション

所在地

〒560-0024 
大阪府豊中市末広町1-2-16

お客様インタビュー

株式会社
ハートコーポレーション
専務取締役
折出 智久氏(左)

株式会社
ハートコーポレーション
エース訪問介護センター福島
管理者・サービス提供責任者
藤森 美咲子氏(中央)

株式会社
ハートコーポレーション
住宅型有料老人ホーム
アイランド福島 施設長
森本 ひふみ氏(右)

全施設へのWi-Fi整備によりタブレット活用を推進し、業務負担を軽減。
働きやすい環境の整備で、幅広い人材雇用の機会にもつながると期待

概要

全施設のWi-Fi環境を一斉に整備

タブレット活用で業務効率をアップ

将来を見据えたICT化のためにWi-Fi環境を整備

株式会社ハートコーポレーションは介護職員の人材不足解消を目的に、業務のICT化を決断。以前のネットワーク環境は事務室のみだったため、リコージャパン「ITKeeper 無線LANパック」を3施設に導入。大阪府と兵庫県で運営するその他11施設にもバッファロー製品でWi-Fi環境を整備しました。

事務負担を削減し人材不足解消の一役にも

施設全域でケア記録作成と提出が可能になったことで時間短縮が実現し、分類・管理の手間も省かれて事務負担が減少。記入ミスも抑制され、幅広い人材が働きやすい職場環境になりました。ICT化により職員の機動力が底上げされ、社外との連携システムの計画も次々と進んでいます。利用者、事業者など多方面の利便性向上が期待されます。

目標・課題

人手不足を補完するICT化を図りたい

ネットワーク管理専従者が不在

業務を軽減し、介護職員の人材不足を解消したい

介護職員の人材不足は、年々深刻さを増しています。新たな人材の受け入れ環境の整備と、既存業務の進め方を見直す必要がありました。主な負担になっていたのは、ケア記録の作成とその管理。紙の用紙に手書きで記入して整理・保管しており、利用者、ヘルパー、管理者の捺印も必要なため1枚仕上げるのに約10分。1人が5~6枚担当しており、毎日1時間程度の記録業務に追われていました。

各施設に安定したWi-Fi環境を構築したい

解決策としてケア記録をタブレットで作成・管理する介護ソフトを導入するなど、業務のICT化が有効ですが、そのためには各施設へのWi-Fi整備が必須です。株式会社ハートコーポレーション 専務取締役折出 智久氏は「社内にはその整備を進める知識やノウハウをもった人材も、不足していました。」と振り返ります。

解決策

「 ITKeeper 無線LANパック」を導入

安定通信が可能なWi-Fi機器を選定

Wi-Fi環境設計・導入・保守までをワンストップ

各地に点在する施設で、リコージャパン「ITKeeper 無線LANパック」を選択し、Wi-Fi環境設計から保守までを一任。トラブル時にはリコーのサービス拠点が対応します。導入には介護事業所等における「ICT導入支援事業補助金」を活用しました。

多くの介護施設で導入されている実績を評価

全施設で「WAPM-1266R」を採用し、廊下天井などに設置した

株式会社バッファロー・IT・ソリューションズ(以下、BITS)の現地調査結果をもとにバッファローがリコージャパン株式会社に施工内容を提案。本件を担当したリコージャパン株式会社の中村 学氏は、「BITSの現地調査は電波の見える化ができ、お客様の安心感につながりました。」と話します。

効果

人材不足解消のため業務環境を改善

職員意識の変化による機動力の向上

ケア記録の精度向上と大幅な時間短縮

介護ソフトでは頻繁に使う文章を登録し、定型文などを再利用することもできるので、利用者と会話しながらケア記録を作成して即時提出できます。それまで1時間費やしていた作成が約10分に短縮。誤字脱字や記録ミスも無くなり、管理者の確認や介護報酬請求業務の効率も向上しました。紙ではその後の分類も手間でしたが、今では作成と同時に自動的に分類され、広い保管場所も不要です。

新たな人材雇用の機会拡大にも期待

アイランド福島では、運用から1カ月ほどで73歳の最年長者を筆頭に全職員がタブレットを活用しています。音声入力の利用も浸透し、外国人人材が働きやすい環境整備にもつながりました。科学的介護情報システム(LIFE)との連携も始まり、さらに行政、入居者とご家族、施設との連携システムも構築中で、ますます利便性が向上します。

14の施設・事業所でWi-Fi環境の整備が完了。コストパフォーマンスにすぐれた法人向け無線LANアクセスポイント「WAPM-1266R」を選定。「ITKeeper 無線LANパック」を導入した施設では障害発生時に各地域のリコージャパンサービス拠点が保守対応する。


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