介護現場でのICT活用による業務効率向上を目的に施設ネットワークを整備。Wi-Fi 6(11ax)の通信環境で、さまざまなIoT機器の多台数接続を可能に

社会福祉法人 甲賀会 特別養護老人ホーム 甲賀荘 様

滋賀県甲賀市にある社会福祉法人 甲賀会 特別養護老人ホーム 甲賀荘(以下、甲賀荘)。介護現場における積極的なICT活用を推進している同施設は、新たな取り組みとして見守り支援システムと連動したネットワークカメラによる見守り環境の強化、介護ソフトと見守り支援システムの連動による業務効率化、スマホ用インカムアプリを用いた情報共有の円滑化などを計画。その実現に向け、高速通信かつ安定性を備えたWi-Fi 6(11ax)アクセスポイント「WAPM-AX4R」を用いてさまざまなIoT機器が多台数接続可能なWi-Fi環境を構築しました。

取材協力:

株式会社ほくつう

導入先プロフィール(2024年5月現在)

施設名

社会福祉法人 甲賀会 特別養護老人ホーム 甲賀荘

所在地

〒520-3431
滋賀県甲賀市甲賀町大原中904

お客様インタビュー

社会福祉法人 甲賀会
特別養護老人ホーム 甲賀荘 荘長
中村 彰宏氏

複数のWi-Fiをひとつのネットワークに統合し、各機器をどこでも利用可能に。
夜間巡視回数や不要な訪室の削減など、業務効率化・職員の負担軽減に貢献

概要

介護ICT化による業務効率化

入居者のQOL・職員満足度向上

高速かつ安定性を備えたWi-Fi環境を構築

甲賀荘では、入居者のQOL向上および職員にとって負担の少ない介護を目指して日々の業務のICT化を推進。見守り支援システムや介護ソフトの運用、ネットワークカメラおよびスマホ用インカムアプリの活用、入居者・職員の福利厚生用Wi-Fiの提供など、さまざまなIoT機器が多台数接続しても安定してつながるネットワーク環境を構築しました。

入居者・職員にとって快適な施設に

用途ごとに利用可能エリアが分かれていたWi-Fiをひとつのネットワークに統合したことで居室内でも介護ソフトの使用が可能に。新たなIoT機器も導入し、業務効率化および職員の負担軽減を実現。スマホやパソコンによる快適なインターネット利用も可能になるなど、入居者のQOL向上や職場環境としての魅力度アップに効果を発揮しています。

目標・課題

介護支援機器・ソフトの有効活用

3つのWi-Fi環境が乱立

居室内で介護ソフトが使用できない

以前のネットワーク環境では、介護ソフト用と見守り支援システム用で別々のWi-Fiアクセスポイントを使用していました。それぞれ設置場所にバラつきがあり、Wi-Fi接続可能エリアが異なるため、例えば居室内で見守り支援システム はWi-Fi接続できても介護ソフトは使えないなど介護支援機器・ソフトの有効活用には至っていませんでした。

介護ICT化の基盤となる通信環境が必要

入居者の余暇充実・職員福利厚生用Wi-Fiも必要だったため、当時は介護ソフト用のWi-Fiアクセスポイントを利用して提供。用途別に構築された3つのWi-Fi環境が乱立していました。同施設では新たにネットワークカメラとスマホ用インカムアプリの導入、介護ソフトと見守り支援システムの連動も計画しており、それらを安定稼働させるためにも統合されたネットワーク環境への再整備が必要でした。

解決策

Wi-Fi 6(11ax)対応製品を採用

「キキNavi」で機器を管理

介護業界での豊富な導入実績を評価

さまざまなIoT機器を多台数接続する必要があること、また今後新たな介護支援機器などが登場した際にWi-Fiがボトルネックにならないように、Wi-Fi 6(11ax)対応で介護業界での導入実績が豊富な「WAPM-AX4R」を導入。あわせて導入したPoEスイッチも含め、設置位置や台数、配線の見直しなど再整備を行うことでWi-Fiを1つのネットワークに統合し、施設全域でつながるWi-Fi環境を構築しました。これらのWi-Fi環境整備には令和5年度滋賀県介護職員職場環境改善支援(介護ロボット導入支援)事業費補助金を活用しました。

「キキNavi」で40台超の機器を管理

機器の保守・管理には、遠隔地から機器のログ取得や再起動などの簡易操作が可能な「キキNavi」を活用。40台超の機器を一括監視でき、万が一不具合が起きた時も迅速な復旧作業が可能です。

効果

介護支援機器の有効活用が可能に

業務効率化に伴い職員負担を軽減

入居者・職員にとって快適な環境づくりに貢献

Wi-Fiをひとつのネットワークに統合したことで、居室内でも介護ソフトが利用可能に。夜間勤務時の連絡手段としてのスマホ用インカムアプリの活用や、スマホやパソコンなどを用いた入居者・職員の快適なインターネット利用も可能になりました。

夜間巡視回数・不要な訪室を削減

「WAPM-AX4R」を用いて施設全域の通信をカバー

「ネットワークカメラ導入により夜間巡視が3回から2回に減りました。また、介護ソフトと見守り支援システムの連動による介護記録の自動入力も可能になり、職員の負担が減りました。」と社会福祉法人 甲賀会 特別養護老人ホーム 甲賀荘 荘長 中村 彰宏氏は話します。

「WAPM-AX4R」や「BS-GS2116P」を用いて、用途ごとに利用可能エリアが分かれていた3つのWi-Fiを1つのネットワークに統合。施設全域でつながるWi-Fi環境を構築したことで、場所を選ばず介護ソフトの使用やスマホ・パソコン等でのインターネット利用が可能に。40台を超える機器は「キキNavi」で一元管理。


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