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2023.04.21

Windows 10/Windows 11パソコンが起動しない時に考えられる原因と対処法

Windows 10/Windows 11パソコンが起動しない時に考えられる原因と対処法

Windows 11/Windows 10パソコンを使おうと電源を入れたのになぜか起動できない…昨日までは普通に使えていたのに…。作業ができないのはもちろん、仕事のファイルや写真・動画など大切なデータが読めなくなったら一大事ですよね。

どうしてそんなことが起きるのでしょうか?Windows 11/Windows 10パソコンでよく見られる起動トラブルの原因と対処法をご紹介します。

1. パソコン起動トラブルの3つのパターン

Windows 11/Windows 10のパソコンが起動途中で止まってしまうトラブルには、主に3つの症状があります。

① Windowsロゴから進まず、起動できない。

Windowsロゴから進まず、起動できない。

Windowsパソコンは起動時にWindows 11/Windows 10等のロゴやメーカーのロゴが表示されます。ロゴはパソコンがWindowsのシステムファイルを読み込んでいる時に表示されるのですが、何らかの理由で読み込みが終わらないと、ロゴの下のマークがくるくると回り続けて先に進みません。ロゴ画面のまま固まってしまう場合もあります。

② 「Operating System Not Found」などの英文が表示されて、起動できない。

「Operating System Not Found」などの英文が表示されて、起動できない。

黒い画面が表示された後、ロゴが表示されずに「Operating System Not Found」「No bootable device」などの英語のエラーメッセージが表示され、そこから先に進まなくなることがあります。これはWindows 11/Windows 10のシステムファイルや、システムファイルが保存されている起動ディスクが見つからない時に発生します。

③ ブルースクリーン(青い画面)が表示されて、起動できない。

ブルースクリーン(青い画面)が表示されて、起動できない。

パソコンを起動しようとした時やパソコンを使用している最中に突然、画面が青くなりエラーメッセージが表示されることがあります。これはブルースクリーンと呼ばれ、Windows 11/Windows 10等のOSに深刻なエラーが発生して、パソコンの動作が継続できなくなった時に起こります。

2. Windows 11/Windows 10パソコンが起動できない原因と対処法

Windows 11/Windows 10のパソコンが起動できなくなる原因は様々です。主に以下の原因が考えられます。

① Windows Updateに時間がかかっている

Windows 11/Windows 10には、定期的にシステムファイルを更新する「Windows Update」という機能が搭載されています。起動時に大規模な更新が行われると、更新プログラムの読み込みに時間がかかり、長時間ロゴ画面のままになることがあります。

更新中なのにフリーズしたと勘違いして強制終了すると、次の起動時もまた同じことの繰り返しです。更新途中に強制終了することでシステムファイルが破損する恐れもありますので、ロゴ画面から進まなくてもすぐに強制終了せずにしばらく様子を見てください。

Windows Updateが行われる時にはスタートメニューの電源アイコンに印が付きますので、終了時には電源アイコンを確認しましょう。印が付いている場合は「更新して再起動」を選んでWindows Updateを完了しておくと、次回の起動がスムーズになります。

関連:Windowsのロゴで止まって起動できない時の対処法(Windows 10/Windows 11)

② Windows Updateが原因でエラーが発生している

Windows Updateの後にパソコンが起動できなくなった場合は、「更新プログラムのアンインストール」を実行してOSを元の状態に戻すことで、解決できる可能性があります。

※パソコンの状態によっては、以下の作業を行うことで状態が悪化する可能性があります。大切なデータが保存されている場合は、作業する前にデータ復旧されることをお勧めします。

◎「更新プログラムのアンインストール」を実行する

電源ボタンを長押しして強制終了を何度か繰り返すと自動修復が起動します。
「詳細オプション」をクリックします。

自動修復

arrow

「詳細オプション」をクリックします。

トラブルシューティング

arrow

「更新プログラムのアンインストール」をクリックします。

詳細オプション

以降は画面の指示に従って進めてください。

関連:Windowsのロゴで止まって起動できない時の対処法(Windows 10/Windows 11)

修理前にデータ復旧が必要な理由

③ BIOS設定が間違っている

パソコンには、内部の基板(マザーボード)上の部品や接続している機器の管理・制御を行う「BIOS(バイオス)」というファームウェアが搭載されています。パソコンが起動する時には、まずこのBIOSが起動し、それぞれの部品を認識し、Windows 11/Windows 10等のOSが起動します。BIOSで内蔵HDD/SSD等の起動ディスクを最初に読み込む設定になっていないと、OSが見つからず起動できなくなります。この場合は外部機器の取り外しやBIOS設定の変更で解決する可能性があります。

◎外部機器を取り外す

電源ボタンを長押しして強制終了し、接続している外付けHDDやUSBメモリー、DVDドライブなどの外部機器をすべて取り外してからパソコンを起動します。

◎BIOS設定を変更する

電源ボタンを長押ししして強制終了した後、パソコンを起動してすぐにBIOS呼び出しキー※を押すと、BIOSを起動することができます。

自動修復

・BIOS起動後、起動デバイスの設定を確認し、Windows 10/11のディスク(通常は内蔵HDD/SSD)がに設定されていない場合は、正しく設定し直してください。

・古いパソコンでブートモードが「UEFI」に設定されている場合は、「Legacy」に変更してください。

※BIOS呼び出しキーと設定方法はメーカーや機種によって異なります。お使いのパソコンの取扱説明書またはメーカーサイトのサポートページを参照してください。

関連:Windows 11/Windows 10のパソコンが起動できない!「Operating System Not Found」の文字が出ている時の原因と対処法は?

④ GPTが破損している

Windows 11/Windows 10パソコンの内蔵HDD/SSDはGPT(GUIDパーティションテーブル)によって管理されています。何らかの理由でGPTが破損すると、パソコンが内蔵HDD/SSDを認識できず、システムファイルを読み込めないために、起動できなくなります。この場合は「スタートアップ修復」を実行することで解決する可能性があります。

※パソコンの状態によっては、以下の作業を行うことで状態が悪化する可能性があります。大切なデータが保存されている場合は、作業する前にデータ復旧されることをお勧めします。

◎「スタートアップ修復」を実行する

電源ボタンを長押しして強制終了を何度か繰り返すと自動修復が起動します。
「詳細オプション」をクリックします。

自動修復

arrow

「詳細オプション」をクリックします。

トラブルシューティング

arrow

「スタートアップ修復」をクリックします。

詳細オプション

以降は画面の指示に従って進めてください。

スタートアップ修復を実行しても解決しない場合、Windows 10/11を再インストールしてパソコンをリカバリすることで解決する可能性があります。ただしリカバリを実行するとデータはすべて消去されてしまいますのでご注意ください。Windows 10/11の再インストール方法については以下のサイトを参照してください。

Windows 10をダウンロードする
Windows 11をダウンロードする

またコマンドプロンプトによって解決する方法もありますが、上級者向けのためここでは省略します。実行される方は自己責任にてお願いいたします。

修理前にデータ復旧が必要な理由

⑤ システムファイルが破損している

パソコンを動かすためにはWindows 11/Windows 10等のシステムファイルが必要です。何らかの理由でシステムファイルが破損すると、パソコンは起動できなくなります。この場合は「スタートアップ修復」や「システムの復元」を実行することで解決する可能性があります。

※パソコンの状態によっては、以下の作業を行うことで状態が悪化する可能性があります。また「システムの復元」を実行すると、復元ポイントの日付以降に保存したデータやインストールしたアプリなどは削除されます。大切なデータが保存されている場合は、作業する前にデータ復旧されることをお勧めします。

◎スタートアップ修復を実行する

電源ボタンを長押しして強制終了を何度か繰り返すと自動修復が起動します。
「詳細オプション」をクリックします。

自動修復

arrow

「詳細オプション」をクリックします。

トラブルシューティング

arrow

「スタートアップ修復」をクリックします。

詳細オプション

以降は画面の指示に従って進めてください。

◎システムの復元を実行する

電源ボタンを長押しして強制終了を何度か繰り返すと自動修復が起動します。
「詳細オプション」をクリックします。

自動修復

arrow

「詳細オプション」をクリックします。

トラブルシューティング

arrow

「システムの復元」をクリックします。

詳細オプション

以降は画面の指示に従って進めてください。

関連:Windows 11/Windows 10のパソコンが起動できない!「Operating System Not Found」の文字が出ている時の原因と対処法は?

修理前にデータ復旧が必要な理由

デバイスドライバーが破損している

パソコンが接続されている機器を認識するためには、各機器に対応したデバイスドライバーが必要です。接続している機器のデバイスドライバーが破損すると、パソコンがそのデバイスを認識できなくなり動作を停止することがあります。マルウェア(ウイルス等の悪意のあるプログラム)が原因でドライバーに異常が発生することもあります。

デバイスドライバーの破損は、外部機器の取り外しや「システムの復元」「初期状態に戻す」を実行することで解決する可能性があります。

マルウェアの感染が疑われる場合は、ウイルス対策ソフトをお試しください。

※パソコンの状態によっては、以下の作業を行うことで状態が悪化する可能性があります。また「システムの復元」を実行すると、復元ポイントの日付以降に保存したデータやインストールしたアプリなどは削除されます。「初期状態に戻す」を実行すると、保存されているデータはすべて消去されます。大切なデータが保存されている場合は、作業する前にデータ復旧されることをお勧めします。

◎外部機器を取り外す

電源ボタンを長押しして強制終了し、接続している外付けHDDやUSBメモリー、DVDドライブなどの外部機器をすべて取り外してからパソコンを起動します。

◎システムの復元を実行する

電源ボタンを長押しして強制終了を何度か繰り返すと自動修復が起動します。
「詳細オプション」をクリックします。

自動修復

arrow

「詳細オプション」をクリックします。

トラブルシューティング

arrow

「システムの復元」をクリックします。

詳細オプション

以降は画面の指示に従って進めてください。

◎「初期状態に戻す」を実行する

電源ボタンを長押しして強制終了を何度か繰り返すと自動修復が起動します。
「詳細オプション」をクリックします。

自動修復

arrow

「このPCを初期状態に戻す」をクリックします。

トラブルシューティング

以降は画面の指示に従って進めてください。

◎ウイルス対策ソフトを適用する

マルウェア感染が疑われる場合は、セーフモードで起動し、市販のウイルス対策ソフトを適用することで解決できる可能性があります。セーフモードで起動する方法については、以下のページを参照してください。

パソコンが起動できない時にセーフモードで起動する方法(Windows 10/Windows 11)

関連:Windowsのロゴで止まって起動できない時の対処法(Windows 10/Windows 11)
   パソコンが青い画面になって起動しない!ブルースクリーンの原因と対処法

修理前にデータ復旧が必要な理由

⑦ メモリーに故障や接続不良が発生している

パソコンには、一時的にデータを記憶する「メモリー(RAM)」という装置が搭載されています。メモリーに故障や接続不良が起きると、正常にデータ処理が行えずにパソコンの動作が停止し、ブルースクリーンが発生することがあります。この場合、メモリーを挿し直したり、交換したりすることで解決する可能性があります。

メモリーの挿し直し、交換を行う方法については、お使いのパソコンの取扱説明書またはメーカーサイトのサポートページをご確認ください。機種によってはメモリーがマザーボードに固定されていて、挿し直しや交換ができないものもありますのでご注意ください。

関連:パソコンが青い画面になって起動しない!ブルースクリーンの原因と対処法

⑧ 内蔵HDD/SSDに障害が発生している

Windows 11/Windows 10等のシステムファイルは通常、内蔵HDD/SSDに保存されています。内蔵HDD/SSDに障害が発生すると、パソコンがシステムファイルを読み込めず、起動できなくなります。

HDD/SSDの障害には、ファイルシステムが破損して認識できなくなる論理障害と、物理的に故障して認識できなくなる物理障害があります。

◎論理障害が発生している場合

前述の⑤のようにパソコンのファイルシステムが破損した場合や、データの誤消去、誤操作による初期化、マルウェア(ウイルス)感染など、データの破損やエラーによって発生するHDD/SSDのデータ障害を「論理障害」といいます。

論理障害は、システムファイルの修復やシステムの復元などによって解決できる可能性があります。ただしこれらの作業を行うことで、状態が悪化する可能性がありますのでご注意ください。大切なデータが保存されているHDD/SSDが認識しなくなった時は一度当社データ復旧サービスにご相談ください。

HDD/SSDのデータを復旧する

◎物理障害が発生している場合

動作中の強い衝撃、ショートや停電による急な給電停止、高温高湿な環境での使用、水没、結露、経年劣化などによって、HDD内部の機器や部品が損傷し、正常に動作しなくなることを「物理障害」といいます。

物理障害を自力で解決することは非常に困難です。解決するためにはメーカー修理が必要ですが、修理に出すと多くの場合、保存されていたデータは消去されてしまいますのでご注意ください。大切なデータが保存されているHDD/SSDが認識しなくなった時は一度当社データ復旧サービスにご相談ください。

HDD/SSDのデータを復旧する

関連:故障したハードディスク(HDD)のデータはどうなる?物理障害/論理障害の違いとデータ復旧の可能性

修理前にデータ復旧が必要な理由

⑨ パソコンが帯電している

パソコンに静電気が溜まる(帯電する)と、正常に動作できなくなり停止することがあります。この場合、放電することで解決する可能性があります。

◎パソコンを放電する

電源ボタンを長押しして強制終了します。

arrow

パソコンに接続されているケーブルをすべて外します。ノートパソコンの場合はバッテリーも外します。

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10分以上放置してから元に戻して起動してください。

⑩ BIOSが破損している

BIOS用の電池切れや、電気ノイズの影響、BOISアップデートの失敗などによりBIOSが破損すると、パソコンは正常に起動できなくなります。この場合、BIOSを初期化することで解決する可能性があります。

BIOSの初期化を行うためには、パソコンを分解して内部にアクセスする必要がありますので、メーカーに依頼されることをお勧めします。

※メーカーにBIOSの初期化を依頼する場合、内蔵HDD/SSDのデータが消去されてしまう可能性があります。大切なデータが保存されている場合は必ず依頼前にメーカーに確認し、事前に復旧されることをお勧めします。

修理前にデータ復旧が必要な理由

3. パソコンの起動トラブル時にやってはいけないこと

パソコンが起動しなくなった時には、つい焦ってなんとかしようとしがちですが、保存されているデータを守ることも忘れてはなりません。あれこれと試すことで事態が悪化して、データ復旧が難しくなることもあります。またメーカー修理でデータが消去されてしまうこともあります。大切なデータを守るために、以下のような対処はしないようにご注意ください。

× 何度も再起動する。
× 叩くなどして衝撃を与える。
× 分解する。
× 市販の修復ソフトやデータ復旧ソフトを使う。
× フォーマットする。
× メーカー修理に出す。

4. 修理前にデータ復旧が必要な理由

記録メディアの修理が必要な場合、多くの方がメーカーや修理業者に依頼します。ここで一つ覚えておいていただきたいのは、記録メディアを修理すると、内部のデータがすべて初期化され、購入時の状態に戻されてしまう場合があるということです。依頼の前にサービスの適用範囲や注意事項をしっかり確認し、リスクを理解した上で修理に出してください。

記録メディアに重要なデータが保存してあった場合は、修理を依頼する前にデータ復旧業者にご相談いただき、データの安全を確保しておくことをおすすめします。故障して認識されない状態でも、保存されているデータが残っていれば、取り出して復旧できる可能性があります。

関連:ハードディスク(HDD)が故障したらどうする?メーカー修理とデータ復旧の違いとは

5. パソコンのデータ復旧はバッファローデータ復旧サービス
  またはアドバンスデザイン(株)へ

パソコンが起動しない、データが消えてしまった、データをうっかり削除してしまった、初期化してしまった、ハードディスクが故障してしまったなど、パソコンやサーバーのデータトラブルが発生した時は、バッファローデータ復旧サービスまたは同じメルコグループの所属企業であるアドバンスデザイン(株)へのご相談・ご依頼をお勧めします。

バッファローデータ復旧サービス、アドバンスデザインでは、お客様に安心してご利用いただけるよう、一律固定料金制にてご注文を承っています。必ず事前にメディアの診断を行い、障害レベルとお見積りをご提示し、ご納得いただいてから作業を行います。診断・お見積りは無料で、お見積り後に作業を行わない場合もキャンセル料はいただきません。復旧用のメディアの代金も復旧料金に含まれており、作業後に追加料金が発生する心配がありません。

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アドバンスデザイン(株)とは

●株式会社バッファローをはじめとするメルコグループに所属しているデータ復旧専門企業です。
●データ復旧の健全化を目的とする一般社団法人日本データ復旧協会(DRAJ)の常任理事企業です。
●1995年の創業以来、数多くのデータ復旧実績を誇っています。