生徒の個人情報を紛失。謝罪を行うことに

損害事例

生徒の個人情報を紛失。謝罪を行うことに

仕事をこなすためにデータを持ち帰った結果

※写真はイメージです

某公立学校の教員が年度末の通知票をつける作業を行っていたところ、作業が深夜に及びました。翌日の締め切りに間に合わせるため、私物のUSBメモリーに作業していたPCから生徒の個人情報を含むファイルを幾つかコピーし鞄に放り込んで帰宅しました。翌朝、教員は同じUSBメモリーに作業を終えた成績表データをコピーして出勤、再びUSBメモリーを校内の業務PCに接続、成績表をアップデートしました。年度末の作業がこれでようやく終わりました。本来なら、業務ファイルを校外に持ち出すことは禁じられていますが、教員によると時間の制約が多い中で業務をこなすために仕事を家へ持ち帰ることは日常的に行われていたようです。

ところが、数週間ほどして同じように仕事を持ち帰るためにデータをコピーしようとした時、そのUSBメモリーを紛失していることに気付いたのでした。、USBメモリーにはデータをまだ残していたことを思い出した教員は、職員室だけでなく自宅の机の周辺を捜しましたが、見当たりません。

生徒30名の調査書、通知票、生徒名簿、電話連絡網、職員の住所録の入ったUSBメモリーを紛失したことを校長に報告しました。その後の聞き取り調査で、USBメモリー内の情報は暗号化されていないことがわかり、流出のリスクが懸念されたため、紛失は教育委員会に報告されました。協議の結果、教育委員会のホームページで事故の状況と被害規模が明らかにされるとともに、該当する生徒の保護者に対して教員や学校関係者が家庭訪問などを行い事故の説明と謝罪を行いました。

原因

機密情報の入ったUSBメモリーの管理体制

USBメモリーは軽量で携帯性に優れるだけでなく、大容量のため関係するファイルを丸ごとフォルダごとコピーして持ち運べるため、仕事上のデータ移送にも重宝します。ところが、転送したデータはUSBメモリー内に残るため、私物のUSBメモリーにも仕事上のデータが残ってしまう事態が発生しやすくなっています。私的利用目的に使うUSBメモリーを区別して複数本所有することになるとどうしても紛失、置き忘れ、盗難などの被害にあいやすくなります。

対策

セキュリティー対策済みのUSBメモリーを使用する

一番大切なのは許可のないUSBメモリーは外部への持ち出しをしないことですが、どうしても持ち出しの必要がある場合、パスワードロックが可能なUSBメモリーだけでなく、万一の紛失に備えてデータの強制暗号化や、移送したデータの証跡を管理するような運用方法が望まれます。

商品ラインナップ

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