入居者とご家族の笑顔をつなぐ オンライン面会とWi-Fiネットワーク

現在、多くの高齢者福祉施設では、新型コロナウイルスなどの感染を防ぐために、入居者の家族や知人の来訪・面会を制限しています。家族や知人と会うことは、自由に外出できない入居者にとって大きな楽しみ。それが叶わない状況が続くことは、入居者の心の健康維持にも関わり、施設にとって大きな問題です。入居者の様子が見られないことは、ご家族の不安にもつながります。

そこで今注目されているのが「オンライン面会」です。タブレットなどの端末を活用したオンライン面会なら、入居者と家族・知人が互いに接触することなく、顔を見ながら会話をすることができます。オンライン面会の実施は、厚生労働省にも推奨されており、地域医療介護総合確保基金のICT導入支援事業の対象になっています。

目次

オンライン面会でできること

施設内の面会ルームと居室をつなぐ

施設に来訪した家族や知人が、面会ルームにあるタブレットやパソコンを使って、居室にいる入居者とビデオ通話することができます。面会者や入居者がタブレットやパソコンの操作に慣れていない場合は、施設のスタッフがサポートします。

施設外(自宅など)と居室をつなぐ

家族や知人が、自宅などからインターネット経由でアクセスし、施設内の入居者とビデオ通話することができます。ご家族の自宅が施設から遠い場合や、仕事で忙しく来訪できない場合でも、気軽に入居者と交流できるようになります。

導入メリット

オンライン面会を導入することで、面会に伴う感染を防止しながら、入居者が家族や知人と会う楽しみを維持し、ご家族の来訪負担を軽減できます。また、オンライン面会のためにWi-Fi環境を構築することで、通常業務にもWi-Fiが利用できるようになり、業務の効率化やスタッフの負担軽減につながります。今後を見据えた施設サービス向上のためにも、オンライン面会の導入とWi-Fi環境の整備をぜひご検討ください。

構成例

来訪者向けのオンライン面会を実施するためには、各居室と面会ルームをつなぐ施設内ネットワークが必要です。また、施設外からのオンライン面会を可能にするためには、インターネット回線が必要です。現在主流のWi-Fiネットワークを構築すれば、タブレットやパソコンをケーブルにつなぐ必要がなく、施設内の様々な場所でインターネットを利用できるようになります。安定したWi-Fiネットワークを低コストで構築できるバッファローのVPNルーター、無線LANアクセスポイント、PoEスイッチの導入をお勧めします。

中・小規模施設向け

想定環境

個室数 …50室

職員数 …約20名

入居者数 …約50名

利用端末 …タブレット、パソコン等のビデオ通話対応端末

利用アプリ …Zoom、Google Meet、
       LINE、Skypeなどのビデオ通話アプリ

※画像はイメージです。

構成機器

型番 価格 数量
VPNルーター VR-U300W 38,280円(税抜34,800円) 1
無線LANアクセスポイント WAPM-1266R 43,780円(税抜39,800円) 12
PoEスイッチ BS-GS2016P/HP 91,080円(税抜82,800円) 2


導入費用 745,800円(税抜678,000円)

2023年7月時点の価格です。


大型施設向け

Wi-Fiは、オンライン面会だけでなく見守りセンサーなどの介護ロボットやWi-Fi対応インカムなどに活用できます。大型介護施設内の基幹無線ネットワークとしてWi-Fi構築する構成例をご紹介します。

想定環境

個室数 …100室

職員数 …約40名

入居者数 …約100名

利用端末 …タブレット、パソコン等のビデオ通話対応端末
      見守りセンサー
      Wi-Fi対応ナースコールボタン

利用アプリ …ビデオ通話アプリ
       (Zoom、Google Meet、LINE、Skypeなど)
       介護支援システム
       運用マネージドサービス
       インカムシステム

※画像はイメージです。

構成機器

型番 価格 数量
VPNルーター VR-U500X 60,280円(税抜54,800円) 1
無線LANアクセスポイント WAPM-1266R 43,780円(税抜39,800円) 22
PoEスイッチ BS-GS2016P/HP 91,080円(税抜82,800円) 4


導入費用 1,387,760円(税抜1,261,600円)

2023年7月時点の価格です。

地域医療介護総合確保基金 ICT導入支援事業について

厚生労働省では、新型コロナウイルスの感染拡大防止の一環として、高齢者福祉施設におけるオンライン面会の実践を推奨しています。地域医療介護総合確保基金のICT導入支援事業によって購入補助されたタブレット端末等をオンライン面会に使用することも正式に認められています。事業の詳細および補助の申請については、各自治体にお問い合わせください。

事業内容

介護分野におけるICT化を抜本的に進めるため、ICTを活用して介護記録から請求業務までが原則一気通貫で行うことができるよう、介護ソフト及びタブレット端末等に係る導入費用(購入又はリース)の一部を助成する。

補助上限額

令和 2年度 事業所規模に応じて補助上限額を設定
職員 1人~10人 50万円
職員11人~20人 80万円
職員21人~30人 100万円
職員31人~ 130万円

導入事例

特別養護老人ホーム雄愛園
(中小規模施設)

特別養護老人ホーム グランアークみづほ
(大型施設)

導入のご相談

バッファローでは、現地無線LANサイトサーベイや工事対応などのご要望を承っています。
お気軽にご相談・お問い合わせください。

導入後の管理も「リモート」で

リモート管理サービス「キキNavi」

・ネットワーク機器をリモートで保守・管理。
・機器の状態を常に監視し、エラーを通知。
・登録機器をインターネット経由でメンテンナンス。
・稼働状況を保守・管理会社と共有。
・設定情報を自動保存。

「キキNavi」は、インターネットを経由して遠隔地に設置した機器と管理者をつなぐ、バッファローのリモート管理サービスです。キキNaviをご利用いただくことで、遠隔地からの機器の監視、メンテナンス用の簡易操作が可能となり、機器管理者の負担を大きく軽減します。無線LANアクセスポイントやスマートスイッチなどネットワーク機器のほか、施設内のファイルサーバーとして利用する法人向けNAS「テラステーション」もまとめて遠隔監視できます。

管理対象機器に制限があります。