来場者の満足度向上を図るため、既設のネットワーク環境からリプレース。 約2万人収容可能な規模の競輪場の屋内外で快適につながるWi-Fi環境を構築

静岡競輪場 様

全国の中でもトップクラスの集客を誇る静岡競輪場。競輪界最大のレース「KEIRINグランプリ」開催時には約2万人が競輪場に足を運び、場内は競輪ファンの熱気に包まれます。同施設では、以前から来場者向けにWi-Fi接続サービスを提供していましたが、スマートフォンの普及に伴いWi-Fi利用者が増加したことで、同時接続台数の超過による通信速度の低下が目立つようになりました。そこで、この問題を解決するために、より性能の高い設備に入れ替えるWi-Fi整備を実施。Wi-Fiアクセスポイントをはじめネットワーク機器をバッファロー製品で統一し、競輪場の屋内外にわたる大規模なWi-Fi環境を構築しました。

取材協力:

株式会社宇式通信システム、株式会社高文

導入先プロフィール(2024年10月現在)

施設名

静岡競輪場

所在地

〒422-8021
静岡県静岡市駿河区小鹿2-9-1

お客様インタビュー

日本トーター株式会社
静岡競輪事業所 マネージャー
鈴木 博之氏

約2万人収容可能な競輪場の屋内外にWi-Fi環境整備を実施。来場者からのWi-Fiに関する不満の声がなくなり満足度・利便性がアップ

概要

競輪場の屋内外にWi-Fi整備

来場者からの不満の声がゼロに

バッファロー製品で大規模ネットワーク構築

約2万人収容可能な静岡競輪場では、多くのファンが競輪場内で快適な時間を過ごせるように来場者の利便性・満足度向上を目的にWi-Fi整備を実施。従来のWi-Fi環境に比べ、同時接続数が増え、通信速度も向上し、屋内外に大規模なWi-FI環境を構築しました。

今後の集客に向けたPR材料として期待

多くの端末が接続しても通信切断や通信速度の低下はなく、移動時のローミングもスムーズに。競輪場内で快適なWi-Fi接続が可能になり、現環境では来場者からの不満の声がなくなりました。競輪場は競輪以外のイベントでも利用されますが、大人数の利用シーンでも従来より快適な接続環境を提供できると期待されます。

目標・課題

同時接続台数が超過し通信速度が低下

移動時のローミングが不安定

想定を超える台数の端末がWi-Fiに接続

もともと屋内·屋外ともにWi-Fi環境を整備していました。しかし、スマートフォンの普及により多くの端末が接続するようになったことで通信速度が低下する問題が発生。通信が途切れることも多く、快適な通信環境を提供できていませんでした。

毎月1回はWi-Fiに関する問い合わせが発生

日本トーター株式会社 静岡競輪事業所 マネージャー 鈴木 博之氏(以下、鈴木氏)は「電波が弱い場所も多く、モバイル通信より不安定で移動時のローミングもスムーズではありませんでした。『繋がりにくい』『有料席なのにWi-Fiが満足に使えない』という声もありました。」と話します。

解決策

安定性と高速性を重視した機器選定

バッファロー製で統一し、一括管理

安定して高速通信が可能なWi-Fi環境を構築

屋内にWi-Fi 6対応で最大接続台数512台の「WAPM-AX8R」、スタンド軒下に屋外設置対応で最大接続台数256台の「WAPM-1266WDPR」を導入。多台数の端末が同時接続しても安定した高速通信が可能なWi-Fi環境を構築しました。また、10Gbps対応のインターネット回線にあわせて「VR-U500X」と「BS-MS2008P」を採用。これらを10Gbps対応の有線LANポートで接続し、通信の高速性を高めました。その他、移動時のスムーズなローミングも施工前に確認しており、快適に通信できる環境を整えました。

「WLS-ADT」でネットワーク機器を一括管理

ネットワーク機器をバッファロー製品で統一することで、集中管理ソフトウェア「WLS-ADT」を利用し、ルーターからWi-Fiアクセスポイントまで一括管理できる環境を構築しました。

効果

Wi-Fiに対する来場者の不満解消

競輪ファン以外の集客にも期待

来場者が快適に過ごせる競輪場に

新たなWi-Fi環境は、スマホでのWeb閲覧のほか、専用アプリを用いたスタンプの獲得や静岡競輪場のWebコンテンツサービスへの通信手段として活用されています。現状、Wi-Fiに関する問い合わせもなくなり、「お客様の不満を解消できて非常に満足しています。」と鈴木氏は話します。

競輪以外のイベントでも利便性の高い施設に

「WAPM-AX8R」を用いて競輪場屋内の通信をカバー

静岡競輪場では、音楽フェスやグルメイベント、サッカー観戦のパブリックビューイングなども行われています。これらのイベントでも来場者がより快適にスマホ利用できる環境になったことで、利便性向上や満足度アップが期待されています。

インターネット回線を9回線に分けて負荷を分散。屋内は「WAPM-AX8R」、屋外は「WAPM-1266WDPR」を導入。設置台数を増やし、かつ設置位置を見直すことで電波強度を確保。必要に応じて「WLS-ADT」をインストールしたノートPCを各ネットワークに接続し、機器管理を行っている。


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