高速通信と安定性を備えた最新規格Wi-Fi 6(11ax)対応のWi-Fi環境を構築。客室から宴会場まで、全フロアで快適なWi-Fi接続が可能に

クレイトンベイホテル様

平成3年の開業以来、ホテルウェディングを中心に数々のゲスト・宿泊客を迎え入れてきたクレイトンベイホテル。広島県呉市が多くの映画やアニメ、ゲームの舞台に選ばれていることもあり、近年は聖地巡礼として訪れる観光客の宿泊利用も増えています。また、客室内での動画視聴などの需要増加、コロナ禍におけるオンライン会議やセミナー等を目的とした宴会場の利用などニーズも多様化。そうした状況に対応するため、同ホテルは広島県の補助金(※)を活用して既設ネットワーク環境を整備。利用客の利便性やサービスの品質向上を目指し、高速通信と安定性を備えた最新規格Wi-Fi 6(11ax)対応のWi-Fi環境を構築しました。

「デジタル技術等を利用した観光地スマート化推進事業補助金」。クレイトンベイホテルではWi-Fi環境整備のほか、自動チェックイン機やEバイクの導入にも活用。

取材協力

株式会社中国通信

施設プロフィール(2022年2月現在)

施設名

クレイトンベイホテル

所在地

〒737-0822
広島県呉市築地町3-3

客室数

60室

お客様インタビュー

クレイトンベイホテル
総支配人 佐々木 正義氏

動画視聴やセミナー時の快適な通信環境を実現。
今後はWi-Fi環境を活用した集客戦略・プランも構想

概要

快適なWi-Fi接続サービスを提供

利用客の利便性が大きく向上

利用客の利便性向上を目的にWi-Fi環境を整備

ホテルサービスの一つとして、今や無料Wi-Fi接続は当たり前の時代です。さらに近年は、動画視聴などに対する需要の増加に伴い、より高速で安定したWi-Fi環境が求められています。クレイトンベイホテルでは、こうしたニーズに対応し、利用客の利便性を高めるために新たなWi-Fi環境を構築しました。

ホテル内全域で快適なWi-Fi接続が可能に

客室や宴会場など、ホテル内全域で快適なWi-Fi接続サービスの提供が可能に。利用客の利便性向上はもちろん、スタッフの負担軽減などの効果も表れています。また、ホテルウェディングをはじめとする従来の利用方法だけでなく、ワーケーションやコロナ禍明けの観光需要取り込みへの活用も期待されています。

目標・課題

動画視聴などへの対応

早期のWi-Fi環境整備が必要

既設ネットワーク環境では通信速度が不十分

以前より、同ホテルでは客室内で利用可能なWi-Fi接続サービスを提供していました。しかし、既設のネットワーク環境はWi-Fi 4(11n)にあたる通信規格だったこともあり、動画視聴などには通信速度不足をはじめ、パフォーマンスの低下が目立つ場面も。利用客からもWi-Fi環境の改善に期待する声が寄せられていました。

利用客ニーズを満たすWi-Fi環境整備が急務

クレイトンベイホテル 総支配人 佐々木 正義氏(以下、佐々木氏)は「宴会場も同様です。コロナ禍において人の密集を避けられる利点から、企業のオンライン会議・講演会・セミナー会場としての利用が増えましたが、通信速度・安定性ともに十分とはいえず、早急なWi-Fi環境整備が必要だと認識していました。」と話します。

解決策

廊下設置から客室設置へ

最新規格Wi-Fi 6(11ax)対応モデル

スペック・見た目・セキュリティーを総合的に評価

動画視聴などの需要に対応するため、高速通信が可能な5GHz帯の使用を想定して「WAPS-1266」を客室に設置。小型かつPoE給電対応のため、省スペースでの機器設置が可能な点、端末同士のアクセスを禁止するプライバシーセパレーター機能を設定できる点などがホテルの導入機器に適していると評価されました。

大人数での利用を想定し、最新規格の対応機器を導入

アンテナ内蔵ですっきりとした外観の「WAPS-1266」

宴会場には「WAPM-AX8R」を設置。販売・施工を担当した株式会社中国通信 代表取締役 加藤 浩氏は「収容可能人数が500人を超える会場もあります。そうした環境でもノートパソコンやスマートフォンなどが快適に利用できるよう最新規格のWi-Fi 6(11ax)対応機器を選定しました。

効果

動画視聴などの通信が快適に

今後の集客効果に期待

快適な通信環境下で動画視聴などが楽しめるように

客室・スパ・宴会場と、いずれの場所でも快適なWi-Fi接続が可能に。以前は「Wi-Fiがつながりにくい」という声がフロントに寄せられるたびに客室対応を行っていましたが、Wi-Fi環境整備後はそういった声が一切なくなりました。それに伴い、急な対応や残業が減るなどスタッフの負担軽減にもつながっています。

ワーケーション誘致や観光需要にもつなげていきたい

最新の通信規格Wi-Fi 6(11ax)対応の「WAPM-AX8R」

新たなWi-Fi環境について、佐々木氏は次のように話します。「通信の不安定さや速度不足などの問題を解消し、今まで以上に利便性の高いWi-Fi接続サービスの提供が可能になりました。ホテルウェディングをはじめとする従来の利用はもちろん、今後はワーケーションやインバウンドをはじめとした観光需要にも期待しています。」

客室やスパには「WAPS-1266」を、宴会場には「WAPM-AX8R」を設置。一部、防火壁がある箇所はリピーター(WDS)接続を採用しています。
全フロアで50台を超える無線LANアクセスポイントは集中管理ソフトウェア「WLS-ADT/LW」で管理。バッファロー・IT・ソリューションズのキッティングサービスを利用し、早期のスムーズな導入を実現しました。


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